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Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

お茶のお稽古(別誂え・水色地貝尽くし柄小紋)/ おうちごはん(イタリア料理:シチリア料理・7月)

2021-07-10 23:24:00 | 着物

今日は梅雨明けしたかのようにカラッと晴れた気持ちの良い1日でしたね☀️


朝一番でピアノの出張レッスンに来て頂いて、合間で身支度を済ませ、レッスン後にお茶のお稽古へ😊



今日は夏らしい陽気でしたので、それに合う着物をと、こちらの一揃いを選びました😊

こちらの着物は子供がまだ生まれていない頃、毎年7月に三味線の会を見に行くことが多く、そんな時に着られるように帯と一緒に別誂えをした一枚です🎵

夏らしい爽やかな地色の組み合わせに、大好きな柄を詰め込んだお気に入りの一揃え。着物の地色と帯の柄の色をリンクさせているので、ぴったりの組み合わせです❤️

着物は駒絽を透明感のある水色に染め上げて、太めの線で描いた白い波に浮かぶ貝を描いたもので、貝の中には優美な夏の花々の図柄を詰め込んだ別誂えの小紋。


帯はほんのりオフホワイトに染めた駒絽地に、染め疋田を取り入れた菊青海波を背景に、琵琶や笙や龍笛、そして笛袋などの古楽器を描いた、別誂えの染め名古屋帯。


帯揚げは白い絽地に濃いピンクの絞りで桔梗が表現された輪出し。

帯締めは白地に濃いピンクでワンポイントが入った夏用の組紐。


今日のお稽古は夏らしい洗い茶巾のお点前をさせて頂きました。平茶碗が苦手な私、さらに洗い茶巾は運びの際に水をこぼしそうでいつもドキドキします。


お菓子は瓢箪を模した「ひさご」で大石堂製。

お軸は珍しく歴史画で、楠木正成の桜井の別れを描いたものでした。

茶花は紫の鉄線と縞葦が活けられていました。



午後からは夫とバトンタッチ。帰宅するとちょうど宅急便が届いて、開けてみると子供たちの長靴でした。新しい長靴🥾にご満悦の息子です💕


息子は新しいもの好き、娘は物を大切に使う派なので、息子は早速新しい長靴を履き、娘はいまの長靴がキツくなるまでは取っておくそうです。同じに育てても性格によって違いが出ますね😅



夜はディナーの準備のお手伝いを子供たちがしてくれました。私の夢は子供たちが中学生くらいになったら毎週末一緒にお料理をして、成人するまでに私が習ったイタリア料理を全て受け継ぐことです✨


【イタリア料理教室:シチリア料理・7月】


前菜はスルメイカ🦑のニョッキ、ジャガイモ🥔のスープ仕立てなのですが、今日は省エネでニョッキを作らなかったため、ただのヴィシソワーズです💦

パスタ🍝はブジアーテ、ペストトラパネーゼ。アーモンドを使ったいかにもシチリアらしいソースです❤️


メインは予定を変更して、豚ヒレ肉🐖のオーブン焼き、トンナートソースです。オーブンでしっとりと焼き上げた豚肉にマヨネーズを加えたツナソースがよく合います💕


浅草寺のほおずき市(四万六千日)

2021-07-09 23:06:00 | 季節行事

例年であれば今日と明日、東京・浅草の浅草寺では、夏の風物詩である「ほおずき市」が行われているはずでしたが、去年に続き今年も残念ながら中止となってしまった様子💦


710日は浅草寺の御本尊である観世音菩薩の「四万六千日」と呼ばれる縁日で、この日に参詣すれば四万六千日参詣したのと同じ功徳があると言われています😊


室町時代の頃から観世音菩薩には「功徳日」という縁日が設けられていました。功徳日とは、その日に参詣するとたとえば100日分や1000日分の功徳が得られるという特別な日のこと🎵


浅草寺が始めた四万六千日の縁日が次第に広がり、明和年間に芝の愛宕神社でも四万六千日の縁日が行われ、その日に境内にほおずき市が立ったそうです😊



(画像は報道系サイトからお借りしました)


もともとほおずきの実を食べると病気が治るという民間信仰があったため、愛宕神社のほおずき市が縁起物として人気を博し、それを受けて浅草寺でも四万六千日の縁日にほおずき市を立てることになったとか❤️


例年は100軒ほどの屋台が境内に並び、鮮やかな朱色のほおずきが売られています💕


みやび会お千度

2021-07-08 23:04:00 | 京都花街

京都最大の花街・祇園甲部では、毎年この時期になると「お千度」という行事が行われます😊


去年に続いて今年もCOVID-19の影響で、例年のように全芸舞妓さんで参拝されるのではなく、お師匠さん・一部の芸妓さん・お茶屋の女将さんの20名ほどで行われたそうです💦


祇園甲部の舞の流派は京舞「井上流」ですが、そのお家元である井上八千代師と門下生で構成される「みやび会」という組織があります。みやび会では毎年7月に「お千度」と呼ばれる、芸事の向上と夏の無病息災を願って八坂神社まで詣でる行事が行われています🎵



(画像は報道系サイトからお借りしました)


井上流の門下生はほとんどが芸舞妓さんですので、祇園甲部の芸舞妓さん総出で行われるとても華やかな行事💕


みやび会の皆さんは毎年新調される揃いの浴衣を着て参拝します。皆さんで同じ浴衣を着ているのですが、それぞれの年代で着こなしが違うのが楽しいのです❤️



(画像は報道系サイトからお借りしました)


舞妓さんはもちろん浴衣も肩上げをしていますが、出たての若い舞妓さんは赤い可愛らしい夏帯を、少しお姉さんになると薄いピンクの夏帯、芸妓さんになると白い夏帯、もっとお姉さんになるとグレーがかった夏帯など、帯や小物も様々に年齢にあわせて変えていらっしゃいます😊



(画像は報道系サイトからお借りしました)


美しい芸舞妓さん方の涼しげな浴衣姿を拝見できる、貴重な機会です


七夕

2021-07-07 23:02:00 | 季節行事

今日は七夕ですね😊


そもそも七夕とは、日本にもともとあった「棚機」という行事と、織姫と彦星の伝説と、奈良時代に中国から入ってきた「乞巧奠」が合わさって出来たもの💕


「棚機」は「棚機女(たなばたつめ)」として選ばれた乙女が、清い水辺にある機屋にこもって衣を織り、それを神様に供えて秋の豊作🌾を願う行事でした🎵


織姫と彦星の伝説は中国から入ってきたもので、正しくは牽牛と織女と呼ばれる男女が、年に一度、77日の夜にだけ会えるという物語❤️


「乞巧奠」はその織女にあやかって、77日の夜に庭先に設えた裁断に針や糸を供えて機織りや裁縫、芸事などが上達するようにと願う行事です


平安時代には主に星祭りとして宮中でも七夕行事が行われるようになり、里芋の葉に溜まった露で墨を刷り、その墨で梶の葉に和歌を書いて願い事をしました😊


江戸時代になり庶民の間にも七夕行事が広まるようになると、梶の葉の代わりに五色の短冊に願い事を書いて笹に吊るす現在の七夕行事の形が出来てきます🎵


茶道では七夕の趣向というと、定番なのが梶の葉、糸巻き、カササギなどです。梶の葉は上で説明した通り。糸巻きは乞巧奠に由来します。ではカササギはというと、こちらは織姫彦星伝説に由来します。


天帝の娘である織姫(織女)は、働き者の牛使いの彦星(牽牛)と出会って結婚するのですが、仲が良すぎたせいか、お互いに機織りや牛使いの仕事を放りだすようになってしまい、天帝の怒りに触れてしまいます💦


怒った天帝は二人を天の川の両岸に引き離して、会えないようにしてしまったのですが、織姫は泣き暮らすばかりで、彦星も悲しみで仕事が手につかないまま😭


泣き続ける娘を不憫に思った天帝は、年に一度77日の夜だけ2人が会うことを許しました。77日の夜だけは天の川に橋が架かり、行き来できるのです💕


その天の川に橋を架けるのがカササギです。カササギはとても知能の高い鳥で、人間でいえば34歳程度の知能を持っているのだとかカササギが翼を広げて、何羽も連なって架け橋を作り、その上を織姫と彦星は渡るのだそうです🎵


百人一首の中でも「鵲の渡せる橋に置く霜の 白きを見れば夜ぞ更けにける」と詠われていますね。


ですから、この時期に和風の趣向のもので抽象的な鳥の柄があれば、カササギを表しているのだと考えるのが一般的なのだそうです😊



茶道を習っていると、こういう行事ごとの知識なども自然と教えて頂けます❤️


明日は小暑・やや暑熱を催す

2021-07-06 23:00:00 | 季節行事



明日は小暑。じめじめとした梅雨がやっと明けて、本格的な夏が訪れます😊


初候である7/77/11は「温風至る」。

熱気を含んだ夏独特の風が吹く頃です。77日には七夕がありますね。関東ではまだ梅雨明け☔️していないので、この日に晴れ渡った星空を見上げた記憶があまりないのですが、一度満天の星空に流れる天の川🌌を見てみたいものです


79日には、浅草の浅草寺でほおずき市が開かれます。私の母や祖母はこの日を「四万六千日(しまんろくせんにち)」と呼んでいます。この日は功徳日と言いこの日の観音様参りは、四万六千日参詣したのと同じご利益があるとか😳


次候である7/127/16は「蓮始めて開く」。

夏の花である蓮が咲き始める頃。蓮の花は朝開いて昼頃にはもう閉じてしまい、なかなか満開の蓮の花を見に行く機会がないのが残念です。日中に見てもお花の内側から薄く発光しているかのように見える色合いはとても美しいですね💕


715日は関東では東京盆とも呼びます。もともとは715日に行われていたお盆ですが、今はほとんどの地方が新暦にあわせた815日に行うのに対して、東京では新暦でも715日に行っています😊


末候である7/177/21は「鷹乃学を習う」。

鷹の雛が飛び方を覚え、巣立ちに向けた準備を始めるころです。この時期に一番有名な行事といえば「土用の丑の日」ではないでしょうか。夏の土用の期間とは立秋前の18日間を指し、その時期の丑の日が「土用の丑の日」。


年によってはひと夏に2回の土用の丑の日があって、一の丑、二の丑と呼びます。この日に鰻を食べるのは今では恒例ですが、その習慣は江戸時代から。暑い夏に栄養たっぷりの鰻を食べて、夏バテを防止したいものですね❤️