Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

イタリア料理教室《基本編・5月》

2013-05-29 23:19:39 | イタリア料理
前々から時間が出来たら始めたいと思っていたのですが、妊娠を機に、しばらく
日舞や他のお稽古事をお休みすることになりますので、ちょうど良いタイミング
だと思って、イタリア料理教室に通わせてもらうことになりました

そろそろ習ってみたいと言ったところ、夫が大賛成してくれたのが決め手です

産休中は暇になると思うので、週に一度くらい通いたいなぁと考えているため、
自宅近くのレッスンスタジオを探しました。そうしたら偶然、すぐ近くにとても
良さそうなお教室を見つけたのです


今日は初回なので、体験レッスンという形でお願いをしました。最寄のJRの駅の
すぐそばにあるお教室は、普通のマンションの一室。先生が持つほかのお教室は
スタジオやサロン的な場所なのですが、こちらのお教室だけはまるで友達の家で
お料理をするような感覚で通える、とてもアットホームは雰囲気です。

こちらのお教室では最大4名という少人数制で行っているために、気になることは
なんでもすぐにお伺いできるのが良いですね

先生はジェノヴァ・シチリア・トスカーナ・ピエモンテ等イタリア各地で修行を
積み、シチリアの2つ星レストランで働いていらっしゃったというほど、とっても
しっかりとした経歴をお持ちの女性シェフです

都内にもいくつか教室を持ち「ゆうこりん」こと小倉優子さんもプライベート・
レッスンを受けていらっしゃいます

シチリア料理を得意とされていますが、基本のイタリアンからデザートやパンに
至るまで幅広いコースを設けていらっしゃるので、飽きることがなさそうです。
毎回好きなコースを選んで受講できるので、その月のメニューとスケジュールを
見てからどのコースをいつ受講するのか決められるのも良いところ

夫にこちらのお教室に通いたいと言ったら、先生の経歴を見て良いスタジオだと
判断したようで、夫も「一緒に通いたい」と言っていました。土曜のコースも
あるようなので、まず私が数回行ってみて、慣れてきたら一度夫と一緒に行って
みようと思っています

産休に入るまでは隔週ペースで、産休に入ったら毎週通いたいです


今日は基本のイタリアンのコースを受講します。まずお教室に着くとテーブルの
上には今日のレシピが置かれていて、それを見ながらお料理の手順の説明や、
さらにはお料理の由来やちょっとした豆知識なども教えてくださいます

一通りの説明が終わったあとは、早速調理開始。レッスンスタートから試食まで
コース仕立ての3品で約2時間のレッスンです。


今日の前菜はPesce in saor。お魚の南蛮漬けのようなお料理です。用意をして
くださったのは、下処理が必要なく調理しやすいワカサギ。もっと大きなお魚は
内臓を取り除いたりの処理が必要になるのですが、このくらいのお魚はそのまま
使っても大丈夫なのだそうです

白身魚や青魚なら何でも応用できるそうで、オススメはカタクチイワシだとか。


まずはお魚を漬け込むタレを作ります。スライスした赤玉ねぎを炒め、松の実、
レーズン、ワインビネガー、砂糖等で煮込みます。赤玉ねぎはお酢を加えると、
紫色から途端に鮮やかな赤色に変わってとても綺麗です


その間に小麦粉をつけたワカサギを中温の油でカラっとあげて、油を切ります。
私は揚げ物には慣れていないのですが、低温・中温・高温を、見た目だけでどう
見分けるかという方法も教えていただきました


漬けダレもワカサギも熱いうちに、容器に重ね入れて漬け込みます。本当は一晩
ほど置いたほうが良いそうなのですが、急ぐ場合には急速冷凍で1時間ほど。凍る
前に取り出すと、ちょうど良く冷えていました


プリモのパスタの前にセコンドとなるメインの下準備を先にします。セコンドは
Saltimbocca alla romana。子牛肉と生ハムとセージを使ったお料理で、ローマの
周辺でよく食べられるメニューです。本来は子牛を使うのですが日本ではあまり
手に入らないので、今日は牛肩ロース肉を使いました。


塩胡椒をして、筋切りをして叩いて伸ばしたお肉に、片面だけセージと生ハムを
のせて包丁の背で叩いてつっくけます。両面に軽く小麦粉をつけておきます。


バターをたっぷり溶かしたフライパンにお肉を入れ、両面に焼き色を付けてから
一度火を消して、パスタの準備に取り掛かります。


プリモはSpaghetti alla puttanesca。一度夫が作ってくれたことのある「娼婦風」
という意味のパスタです。材料のニンニク・唐辛子・アンチョビ・オリーブ・
ケッパー・トマトソースなどはイタリア人の冷蔵庫には必ず入っているもので、
忙しい娼婦でもお買い物に行かずにあるもので作れたから、と言われています。
ニンニクと唐辛子をオリーブオイルでゆっくりと炒めて風味を出します。


アンチョビ・オリーブ・ケッパー・トマトソースを入れて軽く煮込んで、茹でた
パスタにしっかりと絡めてから、最後にオリーブオイルをかけて全体を乳化させ
パスタは完成です

先程火を消しておいた牛肉のフライパンを再び火にかけ、白ワインを入れてから
フライパンをゆっくり回すと、とろみのあるソースが出来上がります。ソースが
出来上がったら、全ての作業が終了。それぞれを器に盛り付けて試食タイムへ


前菜のPesce in saor(鮮魚のイン・サオール)。玉ねぎの鮮やかな色が美しく、
さっぱりとしたお味の一品は、夏の前菜にぴったりです。この時期のワカサギは
お腹に卵があるそうで、まるで子持ちししゃものような食感でした


プリモのSpaghetti alla puttanesca。日本でもプッタネスカといえばイタリアンが
好きな人なら知っていることの多いパスタです。アンチョビの風味にオリーブや
ケッパーの香りとトマトの酸味が良く合う、シンプルながらも美味しい一品


セコンドのSaltimbocca alla romana。サルティンボッカもイタリアンでは定番の
メニューですね。今日は牛肉で作りましたが豚肉で作っても良いのだそうです。
ソースには白ワインしか使っていないのにとてもコクがあって、まるでチーズを
使っているかのような風味でとっても美味しかったです

試食タイムにワインを出してくださるのですが、残念ながら今は飲めないので
ウーロン茶をお願いしました。食後にはコーヒーや紅茶を淹れてくださいます。

作ったお料理は持ち帰り自由ということでしたので、せっかくなら夫に味見して
もらいたいと思い、少し持ち帰りをさせて頂きました。帰宅した夫がワイン
飲みながらおつまみにしてくれたのですが、食べながら一緒にレシピを見てお話
をしたりと、お教室だけでなく帰ってからも楽しい時間を過ごせました

先生はサバサバしたとても気持ちの良い方でお教室もとっても楽しかったので、
これからも楽しく通うことができそうです。早速来週はシチリア料理のコースを
予約させて頂きました。どんなお料理を作るのか、とっても楽しみです


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2 コメント

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Unknown (*サチ*)
2013-06-01 10:00:03
イタリア料理はフランス料理よりも素朴な物が多いので、なんだか安心感があります。
さすがマンマの味(笑)

短期留学中に北から南まで食べつくし、語学力は身に付かずとも、身体に脂肪はしっかりつけて帰りました( ̄▽ ̄;)

旦那様もお料理やお茶など、共通の趣味がおありで羨ましいな~うちの彼とはえらい違いだわ~♪
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Unknown (みなみ)
2013-06-02 08:34:11
サチ様

そうなんです!なぜフレンチや和食ではなくイタリアンにしたかというと、一番面倒くさくなさそうだからなんです(笑)あのおおらかなイタリア人が作れるなら、私にも作れるだろうと{YES}

しかも華やかさもあるので、パーティー料理にも向きますし{ルンルン}

サチ様はイタリアに短期留学されていたのですね。羨ましい~{ラブラブ}見るものも食べるものもたくさんあって、長期滞在したい国ですよね{ハート}

確かに夫とは趣味の合う部分が多いので、一緒に楽しめるのが良いところです{スマイル}

サチ様の彼も趣味を応援して下さる素敵な方のようなので、それが一番良いことですよね{ラブ}結構趣味を制限される人も多いと聞くので…{汗}
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