ピレネーの山の犬 Zion♪シオン

シオンとともに歩く道、ともに見る風景、暮らしと庭の花たち。

9才の誕生日

2016-12-18 | お誕生日
誕生日のプレゼントは、今年も一日中お散歩券。
お弁当やおやつを持って、気の向くままに一日を過ごそう・・・
そんなつもりでいた誕生日の前日、Zionに異変が起こった。

朝5時半、目覚めたZionの様子がおかしい。
いつもなら、寝室のある2階から、
何かしら外の物音に吠えながら、元気よく階段を下りて来る。
それが、促しても促しても、階段を下りないのだ。
そして、散歩という言葉にも反応せず、また眠りにつくのだった。

どこかが痛そうな様子ではないものの、一大事だと思った。
かかりつけの病院は休診日。
それでも9時になったら、電話してみよう・・・
それまでの間、私は訳も分からず、ただ言葉をかけながら、
Zionの四肢や馬尾神経のある尻尾のつけ根を撫で続けた。

病院に電話すると、つながった。
運よく担当医が出勤していて、すぐに診てくれるという。
しかし、どうやって連れて行く?
相談しているその時だった。

むくっと起きて、ドドド~ッと階段を下りて行く姿・・・
ええ~っ?
いつものZionがそこにいる。

病院では、血液検査やエコー、触診、歩き方チェックなど
その日に出来る限りの検査をしてくれたが、異常はなかった。
いったい、何だったんだろう・・・
起き抜けに関節が少し動きにくくなることはあるそうだ。
ともかく、散歩は走ったりせず最小限にし、様子を見るということになった。

そして、次の日。
誕生日は、冷たい空気と穏やかな陽ざしが心地よい日だった。
少しだけ歩いて帰ろう・・・
そう思いながらも、Zionの要望を出来るだけ聞くつもりで散歩に出た。

Zionは丘を越え、鴻巣山に向かって歩き出した。
大丈夫だろうか・・・
アップダウンに富む道だが、Zionはこのコースをよく知っている。
Zionのペースに合わせよう・・・

Zionは4時間かけて、約10キロの道を歩き、納得して家路についた。
散歩は最小限・・・忘れたわけではなかったが、
私にはZionに歩くなとは言えなかった。

そして、Zionはいつもと変わりなく、元気いっぱいだった。
そんな9才の誕生日。

とても、とても、いい日だった。



画像は、それから10日後のZion。



やっぱり、この日も・・・
先生の言うこと、全然きいてない・・・(汗)


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!





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