ピレネーの山の犬 Zion♪シオン

シオンとともに歩く道、ともに見る風景、暮らしと庭の花たち。

何が起こった?

2015-04-14 | 健康・ケア
後を追って来ようとするZionを残し、私は診察室を出た。

広く解放感のある待合室、高まる緊張。
何かあった時にすぐに対処できるように待機したい・・・
私は予定の6時間を病院内で待つと希望した。

それから約2時間。
心配な気持ちを察して院長先生が声をかけてくれた。
終わりましたよ・・・

間もなく、ICUのケージの中で点滴をしながら
横になっているZionをガラス越しに見せてくれた。
すでに意識は戻っていたが、このまま4時間ほど休み、
問題なければ帰宅ということだった。

安堵の気持ちで力が抜けた。
コーヒーでも飲んで来ようと病院を出て近くの店に入ると、
何と一息もつけないうちに、呼び出しの電話が鳴った。

急いで病院に戻った。
すると、小型犬の悲壮な鳴き声が響いている。
小型犬もあんなに大きな声が出るんだ・・・
あのこはいったい、どうしたんだろう・・・

ところが、それはZionの声だった。

ここはどこ? 何が起こった?
苦手なケージの中にいる自分に気づき、
おまけにカラーが引っかかり身動きがとれない。
ヒュ~ン、ヒュ~ン、キュ~ン、キュ~ン。
悲しそうなこれまで聞いたこともない声・・・

診察室で待っていた私のところへ突進して来たZionは、
泣いたあとすぐに笑った大きな3才児のようだった。
えらかった、えらかった・・・(涙)
それでも手術前は指示にきちんと従い、困らせなかったそうだ。
うちの子もそんなことが出来るんだ・・・(笑)

切除した部位の生体組織診断の結果が出るのは2週間後、
CT検査では特に心配なことは見当たらなかった。

3時間近くも早く帰れることになったZion。
病院を嬉しそうに出て行き、さらに勢いよく車に飛び乗った。
しまった~っ、安静、安静!



4月に入り慌ただしく決めた切除手術だったが、
適切にとり行って下さった先生方をはじめ、
相談に親身なアドバイスを下さった先生に感謝したい。
いくつかのセカンドオピニオンもとても勉強になった。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




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