第3幕。
しかし・・・一つのバレエ記事を5回に分けて1ヶ月かけて連載ってどうかと自分でも思います・・・
がおつき合いくださっている方、ありがとうございます。
完結編です。
100年後・・・。
通常版ですとここで王子が狩りをしていて・・・というところから入るのですが、マラーホフ版ではその前振りをサクッと省略。リラが登場して王子に姫の幻影を見せ、魅惑された王子と踊ります。
するとカラボスが登場、邪魔をするカラボスと手下チーム対王子を応援するリラと妖精チーム。
王子の前では滅法強く、リラには目に見えて弱いカラボス(笑)。
リラを盾にして立ち向かうものの埒の明かない展開に困惑の王子。
頭を使って、さぁ、思い出してみて!とリラ。そうか!そうすればいいんだ!と閃く王子。
鳥かご(?)に分け入り、眠れる姫にキスをします。
100年の眠りから目覚めた王宮では早速結婚式の祝宴が。
ダイヤモンドにルビー・サファイア・エメラルド。
ルビーの西村さんの踊りがキレイ。
マラーホフ版オリジナルゲスト(笑)シンデレラと王子。
薔薇色の衣装が可憐なシンデレラが王子とめぐり合い、幸福感いっぱいのPDDを踊ります。
キリッとした役どころの多い井脇さんが女の子の夢のようなお姫様を踊るのが珍しく、でもとてもお似合い。木村さんの王子とのコンビネーションもぴったりです。
「眠り」の結婚式ゲストと言えば(笑)見所は青い鳥とフロリナ王女。
人気の中島さんとこのところソリストクラスの役を次々にこなしている期待の吉川さん、でとても楽しみにしていたのですが、うーん。(写真のフロリナは高村さん)
中島さんはきれいな顔がCATSのようなメイクで隠れているのが残念。吉川さんが比較的長身で小顔なので、長身ではない中島さんとよりも平野さんと踊ったときの方が、バランスが良かったような・・・。
ちょっとサポートが上手くいっていなかったような気がします・・・。
でもなんといっても圧巻なのはヴィシニョーワとマラーホフのGPDD。
圧倒的姫オーラを出したヴィシニョーワと心から幸せそうに踊るマラーホフ。
アイコンタクトもバッチリで見ていて本当に愛情の感じられる二人にうっとり。
眠りの最後のグラン・パ・ド・ドゥにはこの幸福感が不可欠なのですが、薔薇に囲まれた庭園の中、清潔感のあるブルーの花柄の衣装のオーロラと調和した王子の2人の若々しさが満ち溢れた舞台でした。
面白い演出だと思ったのは最終場面。
一瞬皆の動きが止まり、照明が落ちるとカラボスが静かに登場し、舞台中央に進み出るとおもむろに高笑い・・・するやいなや、リラが立ちはだかり、カラボスは退場。
照明が元通りに明るくなり、音楽が続きます。
一瞬ドキッとさせられるのですが、演出のマラーホフによると、幸福を表すリラと不幸の象徴のカラボス、でも人生には両方が備わっているもの。カラボスを最後に出すことで、そんな人の世の理を感じさせる演出にしてみたそうです。
コンパクトながら深い洞察、華やいだ舞台美術、しっかりと踊りの見せ場もあり、「眠り」の一バージョンとしては良く出来た作品だと、思いました。王子を始めとする男性ダンサーの衣装のみ、マラーホフ以外のダンサーに着こなせるかどうかだけが問題かも?
新春第一弾のバレエ鑑賞としては満足のいく舞台でした
しかし・・・一つのバレエ記事を5回に分けて1ヶ月かけて連載ってどうかと自分でも思います・・・
がおつき合いくださっている方、ありがとうございます。
完結編です。
100年後・・・。
通常版ですとここで王子が狩りをしていて・・・というところから入るのですが、マラーホフ版ではその前振りをサクッと省略。リラが登場して王子に姫の幻影を見せ、魅惑された王子と踊ります。
するとカラボスが登場、邪魔をするカラボスと手下チーム対王子を応援するリラと妖精チーム。
王子の前では滅法強く、リラには目に見えて弱いカラボス(笑)。
リラを盾にして立ち向かうものの埒の明かない展開に困惑の王子。
頭を使って、さぁ、思い出してみて!とリラ。そうか!そうすればいいんだ!と閃く王子。
鳥かご(?)に分け入り、眠れる姫にキスをします。
100年の眠りから目覚めた王宮では早速結婚式の祝宴が。
ダイヤモンドにルビー・サファイア・エメラルド。
ルビーの西村さんの踊りがキレイ。
マラーホフ版オリジナルゲスト(笑)シンデレラと王子。
薔薇色の衣装が可憐なシンデレラが王子とめぐり合い、幸福感いっぱいのPDDを踊ります。
キリッとした役どころの多い井脇さんが女の子の夢のようなお姫様を踊るのが珍しく、でもとてもお似合い。木村さんの王子とのコンビネーションもぴったりです。
「眠り」の結婚式ゲストと言えば(笑)見所は青い鳥とフロリナ王女。
人気の中島さんとこのところソリストクラスの役を次々にこなしている期待の吉川さん、でとても楽しみにしていたのですが、うーん。(写真のフロリナは高村さん)
中島さんはきれいな顔がCATSのようなメイクで隠れているのが残念。吉川さんが比較的長身で小顔なので、長身ではない中島さんとよりも平野さんと踊ったときの方が、バランスが良かったような・・・。
ちょっとサポートが上手くいっていなかったような気がします・・・。
でもなんといっても圧巻なのはヴィシニョーワとマラーホフのGPDD。
圧倒的姫オーラを出したヴィシニョーワと心から幸せそうに踊るマラーホフ。
アイコンタクトもバッチリで見ていて本当に愛情の感じられる二人にうっとり。
眠りの最後のグラン・パ・ド・ドゥにはこの幸福感が不可欠なのですが、薔薇に囲まれた庭園の中、清潔感のあるブルーの花柄の衣装のオーロラと調和した王子の2人の若々しさが満ち溢れた舞台でした。
面白い演出だと思ったのは最終場面。
一瞬皆の動きが止まり、照明が落ちるとカラボスが静かに登場し、舞台中央に進み出るとおもむろに高笑い・・・するやいなや、リラが立ちはだかり、カラボスは退場。
照明が元通りに明るくなり、音楽が続きます。
一瞬ドキッとさせられるのですが、演出のマラーホフによると、幸福を表すリラと不幸の象徴のカラボス、でも人生には両方が備わっているもの。カラボスを最後に出すことで、そんな人の世の理を感じさせる演出にしてみたそうです。
コンパクトながら深い洞察、華やいだ舞台美術、しっかりと踊りの見せ場もあり、「眠り」の一バージョンとしては良く出来た作品だと、思いました。王子を始めとする男性ダンサーの衣装のみ、マラーホフ以外のダンサーに着こなせるかどうかだけが問題かも?
新春第一弾のバレエ鑑賞としては満足のいく舞台でした
やっと「眠り」全文読ませていただきました!
私はこのマラーホフ版は苦手な方なので、あまりじっくり書きたい事はないのですが
(じっくり書き出すとマイナスな事ばかりになってしまいそう・・笑)、
mariaさんは存分に楽しまれた様ですね。これ見て毎回頭痛になって帰ってくる私としましては羨ましい~限りです(^^;;;
デザインのひとつひとつはとても面白いのですが、全体の合体像が私の脳神経と相性が悪い様です・・・。これが自然の色に見えるマラーホフの奇人非凡ぶりに感心(笑)
でもここまでデザインするなら、どうせならメイクまで徹底した方が好みかも。
シルク・ド・ソレイユ一歩手前ですが・・。デザイン過剰なのに首から上だけ普通の人・・という中途半端がどうも気持ち良くなくて。ガイジンさん向きデザインかな~とも思います。
かと言って、以前のオーソドックスな版のデザインは面白味がなかったですし・・・加減が難しいものです・・・やはり慣れるしかないのか・・;;;
ついつい、この版の話をする時は過剰デザインの話に偏りがちなのですが、
それぞれのダンサーに関してはいろいろお楽しみいっぱいでした。
井脇さんのシンデレラ、楽しそうでしたね♪
吉川・周ペアも私は好きでした♪
ヴィシ・マラの濃厚さはこのデザインに負けてませんでしたね(^^
最後の音楽中断の演出は・・・あってもなくてもいいかな~なんて(笑)
長文おつきあいくださったのですね、ありがとうございます~{ラブ}
いえ、書きたいことが多かった、と言うよりも、寧ろ時間がたってしまってから形にするので
自分の中でポイントが分散してしまった、というのが正解かも・・・
やはり多少時間的に厳しくても、観た直後の印象が鮮烈な間に勢いで書く、というのも大切かも、と
思ったり。
デザインは初演の時にはかなり受け付けなかった妖精たちのフロックコートのような上半身にもようやく馴れて、お庭の丸くトピアリーのように選定された薔薇の木も、目に痛いグリーンのリノリウムの床と紫の衣装のコントラストにも、なんだかそれはそれでアリ?なんて・・・
馴れって怖いですね(笑){爆弾}
あと、わたくし自身がお正月一番のバレエに華やかさを求める気持ちがあったのがちょうど嵌まったのかしら{ルンルン}
メイクの件は・・・そうかもしれませんね。
水香ちゃんくらい普段から作りこんでいる人はすんなり・・・ですが、東バのナチュラルビューティー陣にはもうすこしアイメイクを足してあげたほうが良かったかも?
マラーホフの演出は彼のインタビューを聞いたあとだと、あぁそういうおつもりだったのね~と思うのですが、初見でまさかあの色彩が自然を大切に・・というコンセプトだとは思いませんよね!{ユニミー紫}{ふたば}{バラ}
マラーホフが絡んでくれる限りは彼の世界、ということで最後には納得できるのですが、
東バオンリーでこの版はちょっと厳しいかも?