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お着物Enjoy生活からバレエ・オペラ・宝塚etcの観劇日記に...

マラーホフ版「眠れる森の美女」 ② 

2009-01-12 22:05:59 | BALLET
マラーホフ版は2006年の初演から3年目の再演。
初演時のオーロラはマラーホフと相性抜群の東京バレエ団のプリンシパル、吉岡美佳さんでした。
今回のヴィシニョーワは砂糖菓子のような・・とマラーホフが評する甘くて繊細華奢な吉岡さんとはまた違った芸風ですが、彼女は濃い存在感にも関わらず、クララとかオーロラとか可憐な少女の役を踊ると、驚くほど純真で可愛らしさが滲み出る演技が出来る実力派。
今回もしっかりと見せてくれました。



「眠れる森の美女」自体はとても長いグランドバレエですが、マラーホフ版では第2幕の狩りのシーンが省略されており、3幕目のディベルティスマンでも招待客の踊りにシンデレラがプラスされているものの、赤頭巾ちゃんとオオカミではオオカミのいない赤頭巾ちゃん単体ですし踊りもほとんどなく、3つのディベルティスマンと宝石の踊りに集約されています。
ただ、王子とオーロラのグラン・パ・ド・ドゥではそれぞれのバリエーションも含め、踊りの見せ場的な部分はしっかりと確保されていて物足りなさはありません。
実はロシア・バレエの延々とキャラクターダンスが続く無駄に長いディベルティスマンもキライではないのですが・・・(^^)これはこれでよし、ということで。

このプロダクションで印象深いのはマラーホフ趣味全開の(笑)衣装や装置のデザイン・色使い。
自然が好きなので・・・と語る彼が設定したのは緑豊かな薔薇園。
丸く剪定された薔薇の木がくるりと回転するとその中から妖精たちが出てくる(最後センターからはカラボスも!)仕組み、オーロラが指を刺して100年の眠りにつくのは糸紡ぎの棒ではなく薔薇の棘・・・など随所にこだわりが。



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2 コメント

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Unknown (doo-)
2009-01-21 14:30:16
mariaさん こんにちは{うさぎ}
パ・ドゥ・ドゥも もちろんですが 個人的にはキャラクターダンスで苦労したので 食い入るように見つめてしまうdoo-でっす。。。
私のバレエ団では 学んでいく課程で 必ず 民族舞踊のキャラクターダンスを配役にあてがわれ 色んな人種になってみましたが・・・これがムツカシイっ{超びっくり}
演じることは出来ても 本国の魂には なかなか なれないんですよねぇ・・・{ため息}
「眠り」は そうでもないですが 「くるみ」その他では本当に苦労しました。。。
↓私すっごい勘違いしてましたよね~・・{汗}
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Unknown (maria)
2009-01-23 01:59:34
doo-さん

こんばんは!
くるみのキャラクターダンスではアラビアの踊りが大好きなわたくしです{ラブラブ}
(音楽も好きなの~)dooさん、お似合いになりそうよ~{キス}

>色々な人種
きゃ、楽しそう!でも難しそうでもあります・・・{YES}
ロシアのバレエ団ってキャラクターダンスのスペシャリストが実に見事な演技を見せてくれることが多々あり・・・奥深いですよね~

>勘違い
そうでしたか?(笑)大丈夫ですよ、お気になさらずに{止まるひよこ}

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