marcoの手帖

永遠の命への脱出と前進〔与えられた人生の宿題〕

世界のベストセラーを読む(553回)僕の好きな小説 「悪童日記」アゴタ・クリストフ(早川書房)

2019-05-05 19:31:36 | 日記
 
世界のベストセラーを読む(508回目)日常生活の冒険(連休5~6日目)少し大切な小難しい事、自分の中のもうひとりとイエスの死
 雨が朝から降り始め・・・◆家のあちこちが気が付くとだいぶ傷んでいて、業者に依頼すると(例えば、外部の簡単にできそうもないこと、具体的には外庭のモルタルの軒を支えている柱の根元が......
 

◆1年前の記事についてgooからメール。この小説については書かないわけにはいかない。映画になったのかな確か・・・。以前のブログは相変わらずのぼけ防止を兼ねた長文。だれも読まないだろうよ・・・なのであるが、後半にこの小説のことが書かれていた。この本についてだけでも僕にとっては長文になりそうなのだが、手短に書けば、双子の少年は僕自身の中では、一人の自分の中の会話しあう二人なのである。それは、この少年が聖書を読んで戦火の中、意地悪なおばあちゃんの元で自己を訓練していくこと、そしてやはり最後、死んだ親を乗り越えて一人は外へ脱出、残りの一人はもとの場所に戻るというところなのだ。◆これは、いつの時代の僕らの姿でもあるのではなかろうか。未来に向かう自分、そして、今の厳しい現実の普段の生活に留まり地道に人生を送ろうという自分。それは、地道な今の厳しい現実という自己の錨(いかり)を礎にしなければ、決して未来へは飛躍できないだろうことを語っているのではなかろうか。厳しい現実に錨を降ろしておかなければ、決して夢などは実現しないだろうということ。普段の思索のなかでもそのことが起こっているのだといつも僕は思わされている。いつかは身体も老化し肉体も思うようには動かなくなっていくだろう。そのとき、僕は朽ちていく肉体をおいてその脱出に夢を追いかけて思索に没頭していくことだろう。 ・・・ Ω 


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