marcoの手帖

永遠の命への脱出と前進〔与えられた人生の宿題〕

世界のベストセラーを読む(678回) (#9):選民族を超え、全人類の救済を暗示する物語

2020-06-19 07:01:51 | 聖書・聖句

◆神の言葉と言われる聖書は命ある人に何を訴えているのだろうか。選民族の祖となったアブラハム、星の数ほど増やすと言われたそのことを信じた信仰の父。そして、父なる神が独り子イエスを十字架に架けられる予型とも思われる、イサクを藩さいにささげるアブラハムの思い、その子イサクの忍耐と従順、押しのける者の意味と名付けられたヤコブ、イスラエルという名前を試練をへながらも繁栄を築き後にイスラエル人と呼ばれる12部族を幸せに導いたその子ヨセフ。神は全人類の救済の予型として異邦人の世界でのヨセフの信仰をイエスのひな型として描かせたのです。当時の世界の反映の国エジプトからの脱出劇、出エジプト記。モーセは360年前も前に亡くなったヨセフの亡骸を運び、五書の後のカナンの地に導いたヨシュア記の最後の締めくくりヨシュアの死の後にもこのヨセフの神が示された地に戻り、故郷の墓に葬られたことが書かれて終わるのです。ヨシュア記24:32。ヨセフが異国エジプトで亡くなってから430年後のことになります。

◆ここで、新約になりその父から派遣されたといわれるイエスの言葉を今一度、考えてみなくてはいけない。
****イエスは言われた。「わたしについてモーセの律法と預言者の書と詩編に書いてある事柄は必ずすべて実現する。」(ルカ24:44)*****「ブラハム、イサク、ヤコブの神、神は死んだ者の神ではなく生きている者の神なのである。」創世記に書かれた彼らは今なお生きて語り掛けているとイエスは語るのです。

◆天地を創造され、自分の似姿に創造され息を吹き込まれて人は生きる者となったこと、イエスが来られて今も神の救済の歴史が語られている人類の歴史の中で、再び、ご自身の永遠の命の基へ、天地創造来のパラダイスへ命ある人々を呼び求めておられる神の壮大なドラマのシナリオ、その土台が当初からこの創世記の中に著されていたことが理解されてきます。全人類がひとりでも多くそのことに気づき救済のドラマに参与させられることを切に願う者です。世界のベストセラーはそう語り続けているのです。 ・・・Ω