marcoの手帖

永遠の命への脱出と前進〔与えられた人生の宿題〕

世界のベストセラーを読む(549回) 読んで自分を生きて初めて理解できること

2019-03-18 07:47:33 | 日記
世界のベストセラーを読む(492回目)「美味しんぼ」作者:雁屋哲さんのブログから、「加藤周一の受洗」
 僕が至るところで”しがらみ”と書いていることについて下記は2009年6月29日に雁屋哲さんのブログをコピーしていたものです。文章のそろえは変えましたが、内容編集はいっさいしてお......


◆息子の大学受験前の推薦図書にかの知の巨人と言われた加藤周一さんの「羊の歌」というのが上がっていた。僕のところには彼の残した「続 羊の歌」もあるけれど、のっけから御優秀な血筋に生まれた方、この加藤周一さんに対して、僕にとっての「しがらみ」以前のつまり肉におけるレベルの違い(東京大学医学部卒、養老孟司さんも同じだが養老先生のお母さんはお医者さんだった、つまり肉においては御優秀)にあって、そもそも普段の受験生はどのようにして読む者だろうかと考えてしまっていたことを思いだす。僕の息子は買ったもののきちんと読みはしなかったろう。今の学生の考えはかなりレベルが高いのだろうが、これを読みこなせるとすれば、文字や言葉の言い回しなどにとって、よほどの文字や言葉に早い時期に慣れた若者なのだろうと思わされてしまうのだった。僕などは、このブログでも紹介した事はあるけれど、それもようやく大学中に読んだものばかりであったから・・・。雁屋哲さんの限界は、神(宗教)を創造した人の次元で留まっているのであって、これだといくら何を読んでも真の理解には到達しない。人は神が創造したのであるとう逆の階層に切り替えない限り、決して理解しえない次元のものだからなのです。

◆掲載の1年前に書いたブログについての思いは更に深く進んだ。これについて思うことを書こうとした理由は、井筒俊彦さんのことも書かれていることだった。イスラム文化に造詣があり、「意味と本質」という小難しい本も書かれていたことが気になって、お高い本だったが今は岩波文庫からも出ているので読んでみるとこれまた小難しいように思われたが(井筒先生曰く考えの及ばない人には、つまり分からない人にはわからないだろうと、と身も蓋もないこともチラリと書いている)、世界のベストセラーである聖書のイエスの言葉に、当てはめて考えると一見矛盾したような言葉のその内容に、ストンと腑に落ちるように思われたのだった。「意味と本質」の中には、表層意識と深層意識からの言葉のことが書かれていて、イエスの一見矛盾したような言葉は、この階層の異なる次元からそれぞれ発せられた言葉なのだろうと思わされたことであった。この本の内容を元に、聖書のキリスト・イエスの言動を解説でき、精神的東洋にも通ずるものであることが解説できそうだと思わされたことであった。

◆聖書は、読んで分かるものではなく、読んで自分を生きることで 初めて理解できてくるものだからである と僕は実感しているのだ。・・・