mapio's STREETS OF MOVIE

観た映画の感想とそれから連想したアレコレ(ネタバレ有)。

かくも長き不在  Une aussi longue absence

2006年05月07日 | Weblog
監督:Henri Colpi アンリ・コルピ
脚本:Marguerite Duras マルグリット・デュラス
   Gerard Jarlot ジェラール・ジャルロ
脚色:Marguerite Duras マルグリット・デュラス
   Gerard Jarlot(2) ジェラール・ジャルロ
撮影:Marcel Weiss マルセル・ウェイス
音楽:Georges Delerue ジョルジュ・ドルリュー
キャスト:
Alida Valli アリダ・ヴァリ
Georges Wilson ジョルジュ・ウィルソン
Jacques Harden ジャック・アルダン
Diana Lepvrier ディアナ・レプブリエ
Catherine Fonteney カトリーヌ・フォントネー
カンヌ映画祭グランプリ(1961)
1960/仏/1h38m  ☆☆☆☆

「雨のしのび逢い(1960)」のコンビ、マルグリット・デュラス、ジェラール・ジャルロのシナリオをアンリ・コルピが演出した戦争の傷跡を男女の愛でうたった心理ドラマ。パリでカフェを営むテレーズ(同年ホラー映画『顔のない目』にも主演したアリダ・ヴァリ)はある日、見かけた浮浪者が戦争中にドイツに捕虜となった夫アルベールではないかと驚く。しかし彼は記憶を失っていた。彼の口ずさむオペラ曲を店のジュークボックスで流したり、親族の話を聞かせたり好みのチーズを調べて記憶をなんとか回復させようと努力するが、彼にはその意欲が感じられなかった。最後に店を後にする彼に「アルベール!」と痛切な声をかけるテレーズ。全てが分かった時、戦争の空しさを心底感じる愛の話です。