吹田ホスピス市民塾の What's new

吹田ホスピス市民塾の活動を紹介していきます

(続)黒田裕子記念 神戸フォーラム2016

2016-09-25 21:12:30 | 事例研究会
昨日に続き、本日(25日)も。

午前は「兵庫の緩和ケアエキスパート連続講義」:午後は「コウノメソッドで認知症の人も地域で暮らせる」


1.午前の部:

(1)清水政克氏(清水メディカルクリニック副院長 在宅医療部門)は在宅医の立場から、「生活者が生活者を支える在宅医療~『家で最期まで』に気負わずつきあう」と題し、①多職種連携によるサポート ②在宅医療に当たっての必要なこと、などを具体的にお話を。

(2)宇野さつき氏(新国内科医院看護師長)は看護師の立場から、「地域緩和ケアのマネジメントナースとして」と題し、4つのポイント~キャッチ、つなぐ、やってみる、フィードバックと、これまた多くの事例を紹介しながら・・。

(3)山川宣氏(神戸医療センター緩和ケア内科せん妄チーム)は「八百屋は高級肉を、肉屋のようには扱えない~せん妄の『常識』を変換しよう」と題し、精神科の医療者ではなく一般科の医療者が心得なければならに事を具体的にお話を。医療に関する専門的なお話だったので、私にとっては詳細は分かりませんでしたが・・。

 吹田でも、こうした考え方を医療者の皆さんが共有しながら「吹田在宅ケアネット」のレベルアップときんてん化が進むといいなと思いました。

2.午後の部:河野和彦氏(名古屋フォレストクりニック)が、「コウノメソッドで認知症の人も地域で暮らせる」と題して。

  平成27年3月に立ち上がった「認知症治療研究会」は、コウノメソッド実践医と脳神経外科医などの開業医、コメディカルが中心となってできたもの。

  コウノメソッドは、薬価の安い薬でも十分に患者を落ち着かせ、新薬の副作用を最小限にとどめる低用量処方、家庭天秤法(介護者が患者の病態によって医師の指導の元加減すること)を普及させようとする。そして、非常に効率よく患者のADL、QOLを高めることができる「コウノカクテル」を詳細に解説されました。

  そして同氏は、「正しい処方を世に広められる立場にある医師は、まず製薬会社と利益の関係を持たない必要がある」と言われる。

「強く感じたこと」:医学知識のない私は、山川氏と河野氏の考え方の評価はできないが、このような「これまでの常識」を超える考え方が評価されて、患者のハーッピーにつながっていくことを切に願うものです。     (KO)

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ホスピスの授業。

2016-09-24 20:05:24 | 事例研究会
本日24日午後(~25日午後)、神戸コンベンションセンター国際会議場で、「黒田裕子記念 神戸フォーラム」が開催されました。(主催:日本ホスピス・在宅ケア研究会)

テーマは、「がん、認知症、死ぬまでハッピー!」。

6セッションありましたが、その中の「ホスピスの授業」に参加。目的は「入院型、在宅型ホスピスそれぞれの現状と課題」。

入院型は六甲病院緩和ケア内科部長安保博文部長、在宅型は関本クリニック関本雅子院長からお話を。

私は、市民の最後の過ごし方の希望(在宅の希望が80%、しかし実現できると考えている人はその25%)、2025年問題(病院のベッドが不足)から、在宅ケアの必要性が重要。
そして、吹田地域のネットワークワークを進めていることを説明して、関本先生には「在宅医の育成方法」を質問。

安保先生には、「ホスピスへの需要が増えることへの対応」を、質問させていただきました。

いずれも懇切な回答を頂き、大きな勉強になりました。

その中でも、厚労省が進めている「PEACEプログラム」(緩和ケア研修)が浸透して、一般病棟にも緩和ケアの対応力が大きくなってきていること。そして、緩和ケア病院の医師の指導が期待できること・・・。  (KO)

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あと一ヶ月です

2016-09-20 21:54:30 | ビッグ講演会
     
今年は2年に1度のビック講演会です。
これまでと少し違い 長尾Drのお話を近いところで聞いて頂きたく
中ホールで企画しました。
これまでいろんな所が快く ポスターを貼らせてくださり
チラシもできるだけ手渡しで配らせて頂いております。

後はチケットを買って頂きたくさんの方が当日来て頂くことです。
今日で後1ヶ月 在宅医の先生の解りやすいお話「がん患者さんが自宅で生ききるためには」
を生き方としてご一緒に考えてみませんか?

チケットはメイシアタープレイガイド 又は 吹田ホスピス市民塾の会員にお声掛けください。
(当日券は保障しかねます)

講演会の詳細はクリックしてください。



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「緩和ケア病棟って、どんなところ?」公開講座開催。

2016-09-18 17:10:27 | 公開講座
昨9月17日(土)14~16時、デュオで第57回公開講座を開催。

今年の公開講座のテーマ:「がん患者さんは、人生の最終段階をどこで過ごすか?」。

背景:

①市民の83%が最後は自宅でをご希望(当市民塾アンケート)。しかしその3/4は難しいと、お考え。

②2025年問題:団塊の世代が高齢化で、病院では対応が不可能。

第1回:「ホスピス編」
講師:千里中央病院 緩和ケア科医長 阿部 恵子氏

「緩和ケアとは」「緩和ケア病棟とは」「緩和ケア病棟の役割」など、緩和ケア病棟のイロハを懇切にお話を頂きました。

とりわけ心に残ったのは、「早期からの緩和ケア介入は生存期間も延長する」「病状に応じて、自宅との往き来も」などでした。

これから、緩和ケア病棟の役割は一層大きくなりますが、患者としても上手な活用の仕方が望まれます。 

次回は、1月、デュオの予定。講師:市立豊中病院 緩和ケアセンター・麻酔科医長 佐々原 友子氏。  (KO)

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がんサポートカフェから・・・

2016-09-17 12:20:24 | がんサポートカフェ 


昨年12月から始めた「がんサポートカフェ」はファミリーマートのイートインを使わせて頂いています。
階下で自分でお茶買って2Fへ上がってくる気軽に参加できる場なのです。

吹田ホスピス市民塾のサポーターが来られた方々のお話を繋いでいます。
昨日は第10回目でした。

8回目くらいだったでしょうか、吹田ホスピス市民塾に名義後援の依頼のお話がありました。
その後、がんサポートカフェで話し合い、当市民塾の役員会で検討の結果、後援を決定させていただきました。

なお、第1回が9月9日に実施されたとのこと。
何と、53人もの参加があったそうです。 

毎月9日に開催とのことです。
お問い合わせ One-twelfth-night-run-walk 090-1594-5098(代表 河本 郁子)
                        

このように、がんの辛さと共にいろんな繋がりもでき、寄り添う活動が生まれるのは嬉しいことです。



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