今日(10月9日)は、吹田市役所ロビーでの「吹田がん情報コーナー」。
終了間際、相談者2人が息せき切ってお見えに。これまでにも何回か感じたことですが、医療者と患者さんとのコミュニケーション不足を痛感します。その事例を2つ。
事例A:大阪市内の病院で施術。最近痛みが出てきたので、相談に行ったら、「当院では、緩和ケア医がいない」と言われたので、吹田で探したいが、どうすればいいだろうか。
⇒普通は、「当院では緩和ケア医がいないが、他を紹介しましょうか。吹田が良ければ、吹田の医師を紹介できます」でしょう…。多分病院はそう言ったか、そうでなければ、患者さんが「そうですか。それではいいです」と言ったか。
事例B:医師に「がんの終末期。余命3~6か月。抗がん剤を使いましょうか」と言われて、良く分からないままに「はい」と言ってしまったが、どうもおかしいように思う。どうすればいいでしょうか。また、医療費は、随分高いのでしょうか。
⇒多分、医師は、「抗がん剤か緩和ケアかの選択があります」と言われたのに違いないと思います。選択に当たっての功罪を簡単に説明すれば、ご家族は納得されると思いますが…。費用のことは、医師でなくても、傍にいる医療者が一言、「高額医療費制度があるから、この範囲の負担でできる」と言えば、分かることではないでしょうか。
医療者も患者も、何故、もう一歩踏み込んで話し合わないのでしょうかね。相互不信が生じ、お互いが困るだけなのに。「賢い患者」を目指すためにはどうすればいいのでしょうか。
(KO)