活版印刷を調べていたらガリ版が出てきた。
世代がバレるが、私が小学生の時の文集作りは必ずガリ版だった。
比較的絵を描くことが得意だった私は文集の表紙を担当することが多かった。
表ではなく裏表紙だったときは悔しい気分を味わった。
そのイラストもガリ版だ。強く擦るとロウ原紙が破れる。加減が難しい。一文字一文字ていねいに鉄筆で紙を引き摺る感じが好きだった。
なんとか書き上がると、ローラーを転がしてにインクを均等につける。たいてい私は手はもちろんのこと、上着にまでインクをつける。このインク、ちょっとねっとりしていてクリーミーな感じ。匂いは石油臭かったと思う。匂いに敏感な私は息を止めてガリ版を刷った。印刷するのは最近見なくなったわら半紙。小学校の印刷物には白い紙なんて滅多に登場しなかった。
出来上がった文集は書いたひとの性格がにじみ出ていて味わい深い。
当時は友人の筆跡をわかっていたから名前を見なくても誰が書いたかが判った。
いまはほとんどが機械的な印刷で仕上がったものばかり。誰が書いても同じフォントだ。区別がつかない。
小学生にガリ版を体験させてあげたい。結構集中力と忍耐力がつきそうだけど。
fine ART photographer Masumi
世代がバレるが、私が小学生の時の文集作りは必ずガリ版だった。
比較的絵を描くことが得意だった私は文集の表紙を担当することが多かった。
表ではなく裏表紙だったときは悔しい気分を味わった。
そのイラストもガリ版だ。強く擦るとロウ原紙が破れる。加減が難しい。一文字一文字ていねいに鉄筆で紙を引き摺る感じが好きだった。
なんとか書き上がると、ローラーを転がしてにインクを均等につける。たいてい私は手はもちろんのこと、上着にまでインクをつける。このインク、ちょっとねっとりしていてクリーミーな感じ。匂いは石油臭かったと思う。匂いに敏感な私は息を止めてガリ版を刷った。印刷するのは最近見なくなったわら半紙。小学校の印刷物には白い紙なんて滅多に登場しなかった。
出来上がった文集は書いたひとの性格がにじみ出ていて味わい深い。
当時は友人の筆跡をわかっていたから名前を見なくても誰が書いたかが判った。
いまはほとんどが機械的な印刷で仕上がったものばかり。誰が書いても同じフォントだ。区別がつかない。
小学生にガリ版を体験させてあげたい。結構集中力と忍耐力がつきそうだけど。
fine ART photographer Masumi