朝食時に「わっ!!煩いよねえ。」と次女。 ウンたしかに煩い?! 気にすると煩く感じる。 それほど蝉の鳴き声が聞こえる。 なんてのどかな場所に住んでいるのだろうなどと呑気な私は考えていたが・・・。
何だか懐かしい気もする。 アブラゼミ、クマゼミ、ヒグラシ、ツクツクホーシ、ニイニイゼミ、ミンミンゼミ・・・こんなのがいたように思うが、もっと沢山いるんだろうなあ。
主人によれば今しきりに煩く鳴いているのがアブラゼミらしい。 ふ~んそうなんだあ?
幼い時分には兄が近所の子供たちと追いかけていたなあ・・・。 そして娘達が生まれると今度は主人が一緒に網を持って団地の坂道へ行きとっていた。 とってもすぐに逃がしてやっていたなあ・・・。 「わずかな命なんだからカゴに入れて持って帰ると可哀そうだよ。」と言って・・・。 だから捕まえても家に持ち帰ったことはなかったように思う。
思いだした蝉は同じように今も季節になれば鳴いているのかなあ・・・。 そう言えばミンミンゼミの鳴くのを近年聞いたことがないように思うのは私だけ? 「ミ~ンミ~ン」と暑さ真っ盛りの夏休み、祖父母の家に遊びに行って、真っ青な空に入道雲がモクモク・・・そして鳴いていたのがミンミンゼミ。 風鈴が揺れて鳴り、大人は皆、うちわであおぎながら、神の間から何から部屋と言う部屋の戸を開け放ち、ひっくり返っていた・・・。 走り回るのは川へ遊びに行く子供たちだけ・・・。 ああ目を閉じればあの景色が浮かんでくる・・・。 身体が小さかった分、今では小川のような川がもの凄く幅広の大きな川に思えていた。怖かったなあ・・・。
泳いでちょうどおやつの時間頃に帰宅すると井戸水でスイカが冷やしてある。 そう・・・井戸だったなあ。 凄い!! 時代の変化を感じる。
ある時おばあさんが「畑が川向こうにあり、そのそばの井戸にスイカが漬けてるから、取っておいで」と言ったことがあった。 鮮明にその場面を覚えている。 いつもは家の敷地内にあるポンプで水を張った樽に冷やしてあったが、その時は何でだったのか、遠い川向こうの井戸・・・。 そのあたりはハミ(いわゆるマムシ)のいる場所なので、祖母は私と兄には行くなと言い、近所の手なれたお兄ちゃんたちに行かせたと思う。 子供にはずいぶん遠い場所だったなあ。 私や兄には危ないことをさせなかった祖父母・・・。 近所のお兄ちゃんやお姉ちゃんに遊んでもらったなあ・・・。 可笑しなもので、そんなことが思い出される。
ずいぶん「昭和」だねと言われそうだが・・・。 まさにトトロにも出てくるような田舎の景色が浮かぶ。
母と実家の神の間に夏休みに昼寝をしようと母と横になり、聞いたのがツクツクホーシ。 流れる雲を見ながら「速いねえ・・・もう夏も終わりねえ。」と話したように思う。
私には「ツクツクホーシ ツクツクホーシ」と聞こえるのが、母曰く「ツクツクブイッシュ ツクツクブイッシュ ツクツクブイッシュ」だよ。 そんな時間があったなあ・・・。 その後は、私もツクツクホーシは「ツクツクブイッシュ ツクツクブイッシュ ツクツクブイッシュだよ。」と言い始めた。
それにしてもミンミンゼミはいるのかな・・・?
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