一週間ほど前のニュースでホンダが生産している国産で唯一のスーパーカーと言われたNSXの生産を年内一杯で終了するという記事を読んだ。
なんでも現行モデルは2006年から始まる欧米での環境規制に対応ができないのだとか。1,000万円を超える高級車なんだけれど、環境には優しくなかったという事らしい。
ホンダのNSXは15年前の1990年に販売を始めた。
1990年の前後といえばF1グランプリのブームが最高潮の頃で、ホンダがエンジンを供給するHONDA Marlboro Maclaren チームが“音速の貴公子”Ayrton Senna と“プロフェッサー”Alain Prostを擁してまさに天下無敵だった頃。バブル経済の弾ける前で、メーカー各社もやたらと豪華な装備をつけた車を市販していた。
そんな頃に発売された車のせいかマイナーチェンジでも走行パフォーマンスの向上だけが行なわれて、時代の趨勢に合わせた環境面への配慮は考慮していなかったとみえる。もっとも、当時はスーパーカーといえばリッター2kmとか3kmとかしか走らない、というイメージがまかり通っていた時代で、実用車としてのスポーティーカーもオモチャのようなメカのリトラクタブル・ヘッドライトが全盛で、トヨタまでセリカ、MR-2などの今では名前も残っていない車が幅を利かせていた。
そんな時代に作った車がよくも15年間も生き残っていたと思うのだけれど、15年も生産し続けた車種が「売れない」という最も基本的な要因以外の外部的な理由によって販売を終了するのは今までの戦略が失敗だったとわざわざ認めるようなもの。それって企業として危ないんじゃないだろうか。いっその事、「販売不振の為に生産終了」とした方が良かったはずである。
…などと考えて調べていたら、実はしっかり後継車が用意されていた。
2003年の東京モーターショーで次期NSXのスタディモデルのひとつとして「HSCコンセプト」が発表されているが、NSXの後継車種はV10エンジンを搭載して3~4年後に市場投入されるらしい。@幕張的にはホンダはすでに数多くのワンボックスカーやスペシャリティカーを製造して若年世代向けのファミリーカーメーカーとしての地位をとっくに確立しているのだから、今さらスーパーカーにこだわる事もなかったと思うのだが。 (続く)
なんでも現行モデルは2006年から始まる欧米での環境規制に対応ができないのだとか。1,000万円を超える高級車なんだけれど、環境には優しくなかったという事らしい。
ホンダのNSXは15年前の1990年に販売を始めた。
1990年の前後といえばF1グランプリのブームが最高潮の頃で、ホンダがエンジンを供給するHONDA Marlboro Maclaren チームが“音速の貴公子”Ayrton Senna と“プロフェッサー”Alain Prostを擁してまさに天下無敵だった頃。バブル経済の弾ける前で、メーカー各社もやたらと豪華な装備をつけた車を市販していた。
そんな頃に発売された車のせいかマイナーチェンジでも走行パフォーマンスの向上だけが行なわれて、時代の趨勢に合わせた環境面への配慮は考慮していなかったとみえる。もっとも、当時はスーパーカーといえばリッター2kmとか3kmとかしか走らない、というイメージがまかり通っていた時代で、実用車としてのスポーティーカーもオモチャのようなメカのリトラクタブル・ヘッドライトが全盛で、トヨタまでセリカ、MR-2などの今では名前も残っていない車が幅を利かせていた。
そんな時代に作った車がよくも15年間も生き残っていたと思うのだけれど、15年も生産し続けた車種が「売れない」という最も基本的な要因以外の外部的な理由によって販売を終了するのは今までの戦略が失敗だったとわざわざ認めるようなもの。それって企業として危ないんじゃないだろうか。いっその事、「販売不振の為に生産終了」とした方が良かったはずである。
…などと考えて調べていたら、実はしっかり後継車が用意されていた。
2003年の東京モーターショーで次期NSXのスタディモデルのひとつとして「HSCコンセプト」が発表されているが、NSXの後継車種はV10エンジンを搭載して3~4年後に市場投入されるらしい。@幕張的にはホンダはすでに数多くのワンボックスカーやスペシャリティカーを製造して若年世代向けのファミリーカーメーカーとしての地位をとっくに確立しているのだから、今さらスーパーカーにこだわる事もなかったと思うのだが。 (続く)