クマ人形

奥方は最近、テディーベアもどきの人形の衣装を作るのに忙しい。
一つは花嫁用の白いウェディングドレス、もう一つは花婿用の黒い和服である。
上の息子が最近結婚したので、お嫁さんへのお祝いということらしい。
ネットでレースの生地を取り寄せ、普段は使わないミシンまで取り出して熱心に作業している。
クマは最初から毛皮を着ているから、それで良さそうなもんである。
途中まで出来上がったものが、いつもピアノの上に置いてある。
馬子にも衣装というが、クマに衣装を着せてもねー。
このへんの感性は、男と女の違いかも知れない。
夜中に真っ暗な中で人形の影を見た息子が、「マジ、ビビった」と言っていた。
目が光ったりしたら、もうＳＦ恐怖映画の世界であろう。
人形といえば、ぬいぐるみが可愛いと思ったことがほとんどない。
ご当地キャラなどと言うものが流行っているが、とても理解できない。
そういえば、うちの息子たちも「なんとかランド」でぬいぐるみキャラが近づいてくると怖がって逃げていたっけ。