最初に乗った車は、本田の「N360」という360ccの軽自動車だった。
40年くらい前の話である。
友人の紹介で安く買ったが事故車だったようで、ハンドルをしっかり持っていないとまっすぐ走らないという危ないクセがあった。床をめくったら、シフトレバーの近くに修理した後があった。
まだ若かったので、あまり気にもせず友人たちを乗せて軽井沢に行ったりと、いろんな所を走り回った。高速道路を走っていたら、ずるずると左に寄って行って「キャーッ」という場面があった。友人が運転していた時、サイドブレーキを掛けっぱなしで走っていたので、ブレーキシューが触れないくらい熱くなっていたこともあった。
下回りがボロボロになってアルミ板で補強したり、エンジンの調子が悪くなって点火装置をトランジスタで作った自家製のものに取り替えたりと、いろいろいじり倒した。
「若さ」という言葉と共に思い出す、懐かしい車である。
2代目はトヨタのカローラ。
故障は少なくて、あまり修理に出した覚えがない安定した車だった。
最初からブレーキが甘くて、しょっちゅうブレーキシューをサンドペーパーで磨いたりしていた。
車のあらゆる部分を詳しく説明した「カローラの整備」という本があり、熟読したので車にはかなり詳しくなった。
この頃は点火プラグの点検とか、エンジンオイルの点検とかをこまめにやっていたきがする。
この車には10年乗った。
3代目は日産のサニー。
「静かなサニー」という触れ込みで、確かに走行音、車内騒音ともにとても静かで良い車だった。
これまでブレーキには悩まされていたが、サニーはブレーキの効きも良かった。
故障も少なかったので、19年間も乗った。名車と呼べるのではなかろうか。
さすがに最後の方はポロボロになって、いろいろと不具合が出てきた。
エンジンが起動しにくくなり、オートマが2速からオートに切り替わらなくなり、燃費が極端に悪くなりついに諦めた。
その時には「サニー」という車種がもうなくなっていた。
今乗っている車は、スズキの軽自動車「アルト」。
エコカー減税とかで軽でも補助があったので、安く買えた。
排気量は昔の軽に比べ650ccに増え、車体も大きくなり、乗り心地も格段に良くなった。
便利な点は、リモコンキーでドアロックが解除できること。
車から離れたところで「ぷちっ」とやると、「カシャッ」とキーが外れて、なぜか知らないが快感を覚える。
欠点は低速時のエンジン音がうるさいこと。
「CVT」という自動変速装置を使っているが、低速になると勝手にギヤが落ちてすごい音になる。
ダッシュボードに、フロントガラスの映り込みがあるのも欠陥であろう。
つや消しの黒い布を買ってきて、形を合わせてダッシュボードに貼りつけた。
ドアを開けてエンジンをかけないと、盗難防止装置が働いて凄まじい音が隣近所に鳴り響くことがある。
とても精神衛生上良くない。もう少しなんとかならないだろうか。
年齢から考えると、次の車というのはもうないだろうから、アルト君を大事に乗って行こうと思う。
なお、「アルト」という名前は、スズキの社長が「こんな車が”あると”いいね」と言ったとかで付いた名前だそうだ。
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