私の勤めている会社は、今日が仕事納め。
東京では初雪が降り、「雪の仕事納め」となった。
さすがに今日は、定時そこそこで仕事を終え、帰宅することができた。
明日は、家の大そうじの仕上げをしなければ……。
それにしても、29日の仕事納めは、ちょっときびしいなあ。
大そうじもろくにする暇がないじゃないか。
せめてもう一日早くしてくれないかしら。
「苦がつく」29日に仕事納めなんて、ゲンが悪い(縁起が悪い)。
ここは一つ、末広がりの八がつく28日でめでたく仕事納めにしてもらいたいところ。
このご時世だからこそ、縁起をかつぐくらいのゆとりが必要だと思うが。
すでに休みに入っている会社も多いらしく、昨日あたりから電車が空いている。
普段の満員電車と同じ時間帯とは、とても思えないくらいだ。
そのぶん、普段は乗らない人が電車に乗っているらしかった。
昨日の帰りも、地下鉄が空いていたので座っていたら、疲れが出たのかウトウト。
すると、途中の駅から、休みで出かけた帰り道と思われる親子3人連れが乗ってきたようだった。
子どもは座っていたのだが、両親は立っていた。
すると、こともあろうに、母親のほうが、「もう~、座れると思ったのにぃ~~」と、大きな声で子どものようにだだをこねていた。
さらに、父親のほうも、それを制するどころか、同調するようなことを言っている。
あげくのはてに、寝ている人を見ては、酔っ払って寝ているかのように言い出す始末。
何を言ってやんでぇ、べらぼうめ、こちとらみんな仕事して疲れて帰るところなんだよ、そのへんの酔っぱらいと一緒にしてもらっちゃ困るってもんよ、第一、ガキでもねぇくせに座りたいだの何だのほざいてんじゃねぇ、ちったぁ辛抱しろい!
……と、言いたいのはヤマヤマだったが、そんな女の人を相手にまともに喧嘩してもしかたがないし、周りのサラリーマンからの冷たい視線に本人もそのうち静かになってしまったので、黙っていた。
だだをこねてるのが男性のほうだったら、まちがいなく喧嘩してただろう。
物事は重なるもので、今朝の車内でもそれに似たようなことが。
家族そろって帰省するところだったようで、おそらく東京駅まで行くらしかったのだが、これもやはり母親が、座れないことを不満に思っているらしく、座っている人たちに対するひがみめいたことを聞こえよがしで言い出す始末。
しかも、座ってること自体を言うのではなくて、座って寝ている人の容姿のことまで持ち出すから、見苦しいことこのうえない。
その家族は大阪へ帰省するところらしく、その母親は微妙な大阪弁をしゃべっていたが(標準語と混じってヘンな大阪弁になっていたので、生粋の大阪人かどうかは不明)、そういえば大阪に行くとたまにこういう人を見かけるなあ、と、ふと思った。
大阪の名誉のためにことわっておくが、いわゆる「大阪のオバちゃん」というのとは違う。いわゆる「大阪のオバちゃん」は、ずけずけしているが不快感はない。そういうのとはちょっと違って、何と言うか……まあ、こういうのは地域性ではなく本人の性格の問題なのかもしれんが。
でも、「県民性」というのは、多かれ少なかれあるのかも。
関東でも、東京、埼玉、神奈川と、それぞれ微妙に雰囲気が違うのと同じで、関西でも、大阪、京都、神戸では雰囲気が異なる。
面白いたとえ話を聞いたことがある。
たとえば、着ている物を見たとき。
東京の人(この場合は、いわゆる「江戸っ子」を指す)だったら、いいと思ったときだけ「あら、いいの着てるわねえ」と言う。
京都の人は、「ええのん着てはる」と言いながら、上から下まで見る(これはイカニモという感じだが、生粋の京都人の市田ひろみさんも言ってたくらいなので、信ぴょう性は高い 笑)。
大阪の人は……ご想像におまかせします(笑)。
何はともあれ、今年一年、大きな病気やケガをせず元気に働けたのが何よりだった。