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本朝徒然噺

着物・古典芸能・京都・東京下町・タイガース好きの雑話 ※当ブログに掲載の記事や写真の無断転載はご遠慮ください。

うっかり……

2004年12月31日 | つれづれ
東京駅に着いて、10分カットで毛先を切りそろえてもらって(これも髪結いに備えて)、東京駅の中にあるレストランミクニでお昼ごはんを食べて、デザートも食べて(笑)、まだ時間があるなあと思っていたら、ふと気づいた。
出発場所は東京駅じゃない、浜松町だ!
あぶないあぶない。
幸い、早くに気が付いたし、東京から浜松町はたった3駅で5分くらいなので、余裕で間に合ったが、勘違いしたままだと大変だった。ほっ。
早くも正月ボケかしら……。

よいお年を

2004年12月31日 | つれづれ
大そうじも昨日で何とか完了。
今日は、お正月の髪結いに備えて朝から床屋さんで襟足を剃ってもらった。
それから、東京駅へ。
京都・八坂神社のおけら参りと伊勢神宮初詣のバスツアーに参加するのだ。
こんなふうに、休みになるとあちこち動き回ってるから、体が休まらないんだろうなあ……。
でも、「甘いものは別腹」と同じで「休みの日は別体力」なのかも。(笑)
東京は昼ごろから雪になるらしい。高速道路の通行に影響がなければいいが。

みなさまどうぞよいお年を。


仕事納め

2004年12月29日 | つれづれ
私の勤めている会社は、今日が仕事納め。
東京では初雪が降り、「雪の仕事納め」となった。

さすがに今日は、定時そこそこで仕事を終え、帰宅することができた。
明日は、家の大そうじの仕上げをしなければ……。

それにしても、29日の仕事納めは、ちょっときびしいなあ。
大そうじもろくにする暇がないじゃないか。
せめてもう一日早くしてくれないかしら。
「苦がつく」29日に仕事納めなんて、ゲンが悪い(縁起が悪い)。
ここは一つ、末広がりの八がつく28日でめでたく仕事納めにしてもらいたいところ。
このご時世だからこそ、縁起をかつぐくらいのゆとりが必要だと思うが。

すでに休みに入っている会社も多いらしく、昨日あたりから電車が空いている。
普段の満員電車と同じ時間帯とは、とても思えないくらいだ。

そのぶん、普段は乗らない人が電車に乗っているらしかった。
昨日の帰りも、地下鉄が空いていたので座っていたら、疲れが出たのかウトウト。
すると、途中の駅から、休みで出かけた帰り道と思われる親子3人連れが乗ってきたようだった。
子どもは座っていたのだが、両親は立っていた。

すると、こともあろうに、母親のほうが、「もう~、座れると思ったのにぃ~~」と、大きな声で子どものようにだだをこねていた。
さらに、父親のほうも、それを制するどころか、同調するようなことを言っている。
あげくのはてに、寝ている人を見ては、酔っ払って寝ているかのように言い出す始末。

何を言ってやんでぇ、べらぼうめ、こちとらみんな仕事して疲れて帰るところなんだよ、そのへんの酔っぱらいと一緒にしてもらっちゃ困るってもんよ、第一、ガキでもねぇくせに座りたいだの何だのほざいてんじゃねぇ、ちったぁ辛抱しろい!

……と、言いたいのはヤマヤマだったが、そんな女の人を相手にまともに喧嘩してもしかたがないし、周りのサラリーマンからの冷たい視線に本人もそのうち静かになってしまったので、黙っていた。
だだをこねてるのが男性のほうだったら、まちがいなく喧嘩してただろう。

物事は重なるもので、今朝の車内でもそれに似たようなことが。
家族そろって帰省するところだったようで、おそらく東京駅まで行くらしかったのだが、これもやはり母親が、座れないことを不満に思っているらしく、座っている人たちに対するひがみめいたことを聞こえよがしで言い出す始末。
しかも、座ってること自体を言うのではなくて、座って寝ている人の容姿のことまで持ち出すから、見苦しいことこのうえない。
その家族は大阪へ帰省するところらしく、その母親は微妙な大阪弁をしゃべっていたが(標準語と混じってヘンな大阪弁になっていたので、生粋の大阪人かどうかは不明)、そういえば大阪に行くとたまにこういう人を見かけるなあ、と、ふと思った。
大阪の名誉のためにことわっておくが、いわゆる「大阪のオバちゃん」というのとは違う。いわゆる「大阪のオバちゃん」は、ずけずけしているが不快感はない。そういうのとはちょっと違って、何と言うか……まあ、こういうのは地域性ではなく本人の性格の問題なのかもしれんが。

でも、「県民性」というのは、多かれ少なかれあるのかも。
関東でも、東京、埼玉、神奈川と、それぞれ微妙に雰囲気が違うのと同じで、関西でも、大阪、京都、神戸では雰囲気が異なる。

面白いたとえ話を聞いたことがある。

たとえば、着ている物を見たとき。
東京の人(この場合は、いわゆる「江戸っ子」を指す)だったら、いいと思ったときだけ「あら、いいの着てるわねえ」と言う。
京都の人は、「ええのん着てはる」と言いながら、上から下まで見る(これはイカニモという感じだが、生粋の京都人の市田ひろみさんも言ってたくらいなので、信ぴょう性は高い 笑)。
大阪の人は……ご想像におまかせします(笑)。


何はともあれ、今年一年、大きな病気やケガをせず元気に働けたのが何よりだった。



祝・「ピックアップ」掲載!

2004年12月14日 | つれづれ
すでにご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、何と、このブログの記事「都心の紅葉」が、gooブログトップの「ピックアップ」に掲載されました! パチパチパチパチ

昼休みに、ブログの状況でも見てみようかな、と思ってgooブログにアクセスしたら、見覚えのある写真が掲載されていて、本当にびっくりしました。

驚いたのと同時にうれしかったので、いろいろな人に宣伝してしまいました。
今まで周囲にはこのブログのことをマル秘にしておいたのですが、これで私生活が明るみに出てしまうかと思うと、ちょっとピンチです(笑)。

冗談はさておき、こんなマイナーブログが日の目を見ることができ、本当にうれしい限りです。
gooブログスタッフのみなさん、本当にありがとうございました!
そして、このブログをご愛読くださっているみなさん、本当にありがとうございます! 

やっぱり、こうやって多くの方に見ていただけると、大きな励みになりますね。
がぜん、執筆意欲がわいてきました(笑)。
これからもがんばって続けていこうと思います。

思い起こせば、このブログを開設するまで、「とらっくばっく?? 何ですかそれは」という有様だった私。これでは周りの話についていけない、ちょっとブログについて勉強してみないとね……と思って始めたのですが、いざ始めてみると、自分の考えを外に向かって発信できることが、気恥ずかしいけれど楽しく感じられました。
初めのうちは「うーん、なに書こうかなあ……」だったのが、そのうちに「あれも書こう、これも書きたい」となってくるのですから不思議です。
今では、通勤途中の電車の中で、ブログに書くネタを構築しながらほくそ笑んでいる私。

自分の書いたものを読み返すと、自分自身のことも客観的に見つめ直せる気がします。これも、ブログのいいところなのかもしれません。

ブログを開設する時、意外に悩んだのが「カテゴリー」。
まだ記事も書いていない段階なのですから、悩むのも無理はありません。
とりあえず、自分が今興味のある事をもとに、ポイントをしぼって具体的なカテゴリーを作成しました。くくれないものは、その他もろもろの記事用のカテゴリーを1つ作ってそこに放り込むことに。
結果的に、このカテゴリーの作成方法は、まあまあ正解だったのかもしれない、と思っています。
カテゴリーが漠然としたものになってしまうと記事も書きにくいですし、カテゴリーの数が多くなりすぎても、全体的にまとまりがなくなってしまいます。
いま自分が興味のある事を中心にカテゴリーを設定しておけば、日記的な記事のなかでも話題が出てくる可能性が高いので、記事を分類・整理しやすくなります。

今回の「ピックアップ」掲載を記念して(!?)、カテゴリーを少し調整しました。
また、新たに「東京下町」というカテゴリーも作りました(ブログの内容紹介文に「東京下町」が出てくるのに、カテゴリーがないのもなあ……と思ったので)。

これからも、どうぞよろしくお願いします。



都心の紅葉

2004年12月12日 | つれづれ
昨日は、徹夜明けにもかかわらず、あまりにも天気がよかったので、まだ残っている都心の紅葉を見に出かけてしまった。

まずは、北の丸公園。
ここには、カエデばかりが植えられている一画がある。
赤くなったカエデの葉に日が当たって、とても美しかった(写真)。
紅葉を見るのは、やはり晴れている時のほうがよい。日が当たっているのとそうでないのとでは、景色がまったく異なって見えるからだ。
特に東京の場合は、気温の高さや排気ガスのため紅葉自体の色がさほどよくないので、日が当たっていないと目もあてられない。
12月半ばとは思えないような暖かさだったので、途中で買ったサンドイッチをベンチで食べた。

北の丸公園内にあるレストラン・売店でも、持ち帰り用の焼きそばなどを売っているのだが、聞いてみたら「まだ持ち帰り用は作っていません。2時ごろからになると思います。そのころになると(北の丸公園の隣にある)武道館にコンサートを観に来た人たちが来るので」と無愛想に言われた。
天気がよい日で、公園に遊びに来てる人のための売店で、しかも時間は12時ちょっと前。
持ち帰り用のお弁当を売らないほうがおかしいでしょう!
その時にまだ準備していなくても、レストランが併設されているのだから、その場で作ってお持ち帰り用の容器に詰めればよいだけの話。
北の丸公園の管理はお国がやっているので、おそらくこのレストラン・売店もお国の外郭団体が運営しているのだろうが、民間企業だったらあり得ない商売方法だ。
税金で運営しているなら、納税者でもあるわれわれ公園利用者に対するサービスを、もっと向上させてもいいのではないか。皇室グッズだけ売ってればいいというものではない。

北の丸公園を出た後、日比谷公園へ。
ここも、イチョウやカエデが色づいていて、ちょうどよかった。
紅葉の後ろにビルが見える景色も、また楽しかった。
都心の公園でも、紅葉があって天気のよい休日だと、何だかのんびりと時間が過ぎていくような気がする。
松本楼で、窓から紅葉を眺めながらケーキを食べた。

会社の先輩がギャラリーに出品しているというので、夕方、さし入れのお菓子を買って会場へ行った。
その先輩は写真を出品されていたのだが、そういった趣味を持っておられることをこれまで知らなかったので、びっくりした。作品づくりにまつわるいろいろなお話も聞けたので、ためになった。
出品されていた方々は、皆さんそれぞれ仕事を持っていて、趣味の世界で絵や写真をなさっているそうだが、すばらしい作品を残しておられたので、感心してしまった。
私も、忙しさに流されず、趣味の時間を大切にしていこう、と決意した。

徹夜明けであちこち歩き回ったので、移動の電車の中では常に眠っていた。
今日は天気も悪いし、ごろごろして疲れをとろう……。



徹夜明け……

2004年12月11日 | つれづれ
昨夜は、徹夜で仕事をしてしまった。

期末なので、通常の業務以外にやらなければならない課題が山積していたからだ。

平日は、本来の業務をこなすことで手いっぱいだし、わざわざこのために休日会社へ出ていくのも嫌だし……というわけで、翌日が休みである金曜の夜に徹夜してしまおう、と考えたのである。
来週の金曜日にしようかと思っていたのだが、課題が多すぎて一晩だけでは終わらないかも、と思い、とりあえず早めに進めておくことにした。
徹夜の作業は結構はかどるので、8割がた片付けることができた。
これで見通しが立ってきたので、キリのよいところで作業を切り上げ、始発の電車に乗って帰ってきた。

会社の最寄り駅に着くと、夜通し遊んで始発の電車を待っている人が、ホームにたくさんいた。
朝のラッシュ時よりも人が多いのではないか、と思うほどである。
さすがに、都内でも有数の繁華街だけのことはある。
しかし……みんな不健全な生活を送ってるなあ(笑)。一晩中飲んで騒いでるほうが、一晩中仕事してるよりよっぽど疲れそうだが。何かこう……もっと有意義な時間とお金の使い道がありそうだけどなあ……。まあ、価値観は人それぞれだからいいか。

そんな人たちのなかを、徹夜作業に備えてコンタクトレンズを外していたためメガネをかけ、なりふりかまわず作業をしていたため髪はラフに束ねた状態でしかも乱れ、一晩中座って作業していたのでスカートはしわしわという、いかにもサエないヨレヨレの状態で、私は一人、パソコンに向かい続けて血走った目をしながら闊歩していた。
はっきり言って、周りから不思議そうな目で見られていた。
仕方ないんですよ、私はこの街に遊びに来てるわけじゃなくて、仕事しに来てるんですから! 遊びに行くなら、こんなとこじゃなくて、もっと粋なところへ行きますから……残念! と心の中で叫びながら、帰路に着いたのであった。

帰りの電車の中では熟睡し、乗り換えの駅ではあやうく乗り過ごしそうになり、自宅の最寄り駅は見事に乗り越してしまった。
乗り越しついでに郵便局の夜間窓口へ行き、不在時に配達された郵便物を受け取った。
国立劇場初春歌舞伎の初日のチケットである。
中村雀右衛門丈が「女暫(おんなしばらく)」を演じるのだが、初日は、歌舞伎の伝統行事である「仕初式(しぞめしき)」が何と百数十年ぶりに復活され、とり行われる。
また、役者さんによる鏡開きも行われ、お酒が振る舞われる(この場合の「鏡開き」は、鏡もちを割ることではなく、酒樽のふたを木槌であけるセレモニーのほうを指す。通常は「鏡割り」と言われることが多いかもしれないが、「割る」は縁起が悪いので、こういった世界では縁起をかついで「鏡開き」と言われることが多い)。
華やいだ雰囲気の会場を思い浮かべると、お正月が待ち遠しい。
その前日には、寄席の初席(新年最初の10日間の興行)にも行く予定だが、こちらもまた、獅子舞があったりと、お正月ならではの雰囲気がある。
どの着物を着て行こうかとあれこれ考えるのも、また楽しい。

この2週間を乗り切れば、楽しいお正月が待っている。
がんばるぞ。



ラグビー早明戦

2004年12月05日 | つれづれ
ラグビー早明戦を観に、国立競技場へ行った。

この時期のラグビー観戦はたいてい寒く、足元から冷えて、試合も後半戦になると震えながら観ているパターンが多いのだが、今日は天気にも恵まれ、しかも暖かかった(暑いくらいだった)のでよかった。ラグビーの試合にしてはめずらしく、ビールが売れていた。暑くて選手はちょっとかわいそうだったかもしれないが。

この早明戦と、年明けに行われる大学選手権決勝は、毎年必ず観に行くことにしている。
ラグビーというスポーツが好きということももちろんあるが、大学を卒業してずいぶん経つ今、母校との関わりをもつ数少ない機会でもあるからだ。

早明戦には、毎年多くの観客が集まっている。
早慶戦はここ何年も観に行っていないが、こちらも以前に比べて観客が増え、チケットも売り切れてしまうようである。

ここ最近、ラグビー人気が高まっているようで、それはそれで良いことなのだが、観客が増えたぶん、ラグビー観戦のマナーを理解していない人が増えている気がする。
特に、大学ラグビーの場合、学生諸君が多く観に来るため、その傾向が強い。
もちろん、きちんと理解している学生もいるのだが、ただのお祭り騒ぎになっているような人も見受けられる。

ラグビーは、身体接触が激しいぶんお互いにマナーを守った試合が求められていることから「紳士のスポーツ」と言われ、「ノーサイドの精神」(試合の時以外は敵味方もなくお互いに仲間だということ)を基本としている。
それは観客にも言えることで、野球と違って応援するチームごとに席が分かれておらず、双方入り混じった状態で客席に座っている。それゆえ、節度のある観戦態度が求められるのである。
相手チームに対して不快なヤジを飛ばしたり、相手チームの選手がゴールキックをする時に「外せ」などと大声をあげて集中力をそぐような行為は慎むべきとされている。

しかし、最近はこういったマナーを守れていない観客が、残念ながら増えている気がする。
もちろん、学生に限ったことではなく、大人のなかにもこういった人はいる。

また、試合を運営する側にも「ノーサイドの精神」が薄れてきている気がする。
最近では、試合開始前に両校の校歌斉唱やエール交換などのセレモニーをやるケースが増えているようだが、「ノーサイドの精神」という観点から見ると、いささか疑問を感じずにはいられない。

観客が増えることは、ラグビー界の発展にとってもちろん良いことだと思うが、一部の心ないファンのために古くからのファンが離れてしまうようなことになったら、ブームが去った後には目も当てられないことになってしまう。

一生懸命頑張ってプレーしている選手たちのためにも、観客一人一人が気持ちよい試合づくりに一役買っていく必要があると思う。



ヘトヘト……

2004年11月19日 | つれづれ
やっと今週も終わった……。

しかし、毎週、長いようであっというまに一週間が過ぎてしまう。
そうこうしているうちにもう11月も下旬にさしかかってしまった。ヤバイ……。
何でいつも忙しいんだろうか……。
今日も、朝早く出社したのに、結局帰りは深夜になってしまった。
もっと早く仕事が終わると思っていたのに、合間にいろいろな雑務が入ってそのつど作業が中断し、さらにミーティングも入ったりして、なかなかはかどらなかった。

帰りは、疲れていたのでグリーン車に乗ってゆっくり座りたいと思い、駅でグリーン券を購入してあわてて電車に飛び乗ったのだが、金曜日の夜だからか、混んでいて座れなかった。
それでは意味がないと思い、グリーン車は利用せず、それほど満員になっていなかった他の路線に乗り換えた。
(ちなみに、在来線のグリーン車の場合、デッキや通路に立っているだけでもグリーン券が必要。これ、知らない人が意外に多いようで、乗務員に言われて「え!?」と驚いている人が結構いる)
グリーン券は、購入当日を過ぎると無効になってしまうので、駅員さんに言って払い戻し証明書を発行してもらった。それをみどりの窓口に持って行って払い戻しをしてもらうことになる。
前に一度、グリーン券を買ったまま結局乗らずに翌日になってしまい、無効になってしまったため払い戻しもできず泣き寝入りをしたことがあるので、今度はちゃんと手続きをした。
区間が短いので750円だが、それでも、ランチ1回分にはなってしまう。

週末の大きな予定は来週までないので、この土日は、ゆっくり休もう……。

昨日、定期購読している季刊の着物雑誌が届いていた。
ついこの間「秋号」が出たと思ったら、もう「冬号」の発売日なのだなあ……。
3か月経つのはあっというまだ。
昨日も帰りが遅くてゆっくり読めなかったので、それを読もう。
「冬号」は、やはり時期的にお正月用の着物や小物がたくさん紹介されているようだ。
そのほか、私の好きな江戸小紋の特集も組まれているようなので、楽しみ。

あ、そうすると、もう一つの季刊着物雑誌の「冬号」ももう発売されるということだ(発売日はほぼ同じなので)。さっそくそれも買いに行こう。
そうそう、こちらのほうの雑誌も定期購読ができるようになったらしい。次号から申し込もうかなあ……。



箱根の紅葉

2004年11月13日 | つれづれ
紅葉を見に箱根へ行った。
前日の金曜日、家に帰り着いてから思い立って、夜中にインターネットでロマンスカーの予約をし、翌朝5時に起きて出かけた。

強羅公園はカエデが赤く色づいてちょうどピークのようだった。
強羅公園の上にある箱根美術館の庭園は、紅葉の名所として有名である。ここは、ちょうど色づきはじめという感じで、赤やオレンジ、黄色、緑が交じって良い感じだった。苔の緑との調和もすばらしかった(写真)。
庭園にあるお茶室で抹茶をいただいた。紅葉を見ながらゆったりとした気分で一服のお茶をいただく時間は、たとえ短い時間であっても気分が一気にリフレッシュするので、不思議だ。自分自身も静かな気持ちになれる。慌ただしい日々のなかでも、ちょっと立ち止まって静かに周りや自分を見つめる時間が必要なのかもしれない。
お茶を運んでくださる方のなかに、外国の方がいた。
色無地の着物をきちんと着て、立ち居振る舞いも美しかった。茶道のこと、日本の文化のことをきちんと理解しているのだというのが、よくわかる身のこなしだった。すばらしい。
日本の文化のことをきちんと理解していない日本人が多い今、こういう方は貴重である。

箱根美術館を後にし、仙石原のススキを見た後、芦ノ湖へ。
芦ノ湖や早雲山付近は、残念ながら見ごろを過ぎていた。例年だと今ごろがピークのはずなのだが……。今年は、台風のせいで、紅葉する前に落葉してしまった木も多いのかもしれない。
それでも、ロープウェイから下を見下ろすとところどころに赤やオレンジ、黄色の葉が見えるところがあり、きれいだった。

箱根湯本で夕食にとろろ料理を食べ、またロマンスカーに乗って帰路に着いた。
日帰りだったが、朝早くに出かけたので、滞在時間が一日だったとは思えないほどいろいろな場所を楽しめ、有意義に過ごせた感じがする。
やはり、「早起きは三文の得」なのかもしれない。



今日は仕事……13時間労働……

2004年11月10日 | つれづれ
東京の寄席の興行は、10日間単位で行われている。

毎月1日~10日を上席(かみせき)、11日~20日を中席(なかせき)、21日~30日を下席(しもせき)という。

私が足しげく通っていた上野鈴本演芸場の11月上席も、今日が楽日(最終日)である。

しかし、昨日も述べたとおり、トリの三遊亭圓彌師匠は、昨日までの出演であった。
今日は、圓彌師匠がお休みだったため、桂文朝師匠が代演をつとめることになっていた。

桂文朝師匠は、わずか10歳で落語家になり、今年で何と芸歴52年の大御所である。

文朝師匠も、圓生師匠の十八番に挑んでいたらしい。
聴きたかったのはヤマヤマだが、仕事に追われてしまって今日は行かれなかった。残念!
昨日とほぼ同じ時間に出社して、夜9時半ごろまで残業していたのだ。13時間労働なんて、ありえない……。

ところで、昨日まで私は、土日以外はすべて仕事が終わってから寄席に駆け付けていたのだが、当然、到着した時にはとっくに開演している(「仲入り」という、途中の休憩時間にやっと間に合うくらいである)。
寄席のうれしいところは、途中入場ができることと、開演中も場内で飲食ができることである。
(寄席によっては、一定時刻を過ぎたら入場できない場合もある)

これが、クラシックのコンサートやオペラなどになると、とてもそうはいかない。

そもそも、歌舞伎だって本来は、途中入場も開演中の場内飲食もOKだったのである。
今はそんなこともすっかりなくなってしまい(遅れて入る分には、案内係の女性が、舞台の妨げにならないタイミングで誘導してくれるが)、芝居が始まったらお行儀よく座っているというのが歌舞伎の客席の常識となっているが、江戸時代の芝居小屋は、食べる、出入りする、しゃべる、の三拍子そろった客席であった。

日本の伝統芸能は、こういった点がとても大らかだと思う。庶民の娯楽としての活気がそこにあるような気がする。そしてそれこそが、現代まで脈々と受け継がれてきたゆえんではないだろうか。