舞姫

ひぐらし日記

塩野義製薬「手代木流」で

2017-09-23 | 日記
最大のドル箱の高脂血症薬「クレストール」が16年に特許切れになれば、会社の存続が危うい。

 塩野義の生命線とされた高脂血症薬「クレストール」でも16年の特許切れを前に手を打った。海外での販売権を与えた英アストラゼネカの業績が不振だった13年末、ロイヤルティーを下げる代わりに受け取り期間を16年から23年に延長させることを提案して合意した。
 塩野義にとって18年3月期のクレストールのロイヤルティー収入は前期比110億円減でも220億円の見通し。業界では特許切れ後の売り上げの激減を「パテント・クリフ(特許の崖)」という。クレストールでは「激減緩和措置」をとった。これも業界他社を驚かせた妙手だった。手代木社長は「クレストールの影響はクリフではなく、なだらかなヒル(丘)にできた」。

 米国事業でも手を打っており、「20年3月期には黒字化できる」見通しとなった。現地法人に任せるだけでなく、医薬品ごとに最適な提携先と契約を結んでおり、米国での販売拡大が見込めるからだ。

コメントを投稿