舞姫

ひぐらし日記

コロナ治療薬「ヤーヌスキナーゼJAK」とは 

2021-06-25 | 日記
 JAKは「JAK-STATシグナル伝達経路」という重要な生命情報の伝達系をつかさどる中心的な物質で、成長ホルモンや数多く(約40種類とするサイトがありました)の「サイトカイン」の活性化に関係する物質です。
ちなみに語尾の「イブ-ib」は「阻害剤」であることを意味するもので、何かの働きを抑えることが分かる仕組みになっています。

 トファシチニブ「特効薬」は、新型コロナウイルス肺炎患者の体内で「JAK」の働きを抑えます。JAKは「サイトカインの活性化」を抑える

 つまり「サイトカイン」を静かにさせることができれば、新型コロナウイルス感染症、例えば肺炎は重症化を抑えられ、命を救うことができる可能性があることになる。

関節リウマチ治療薬は
(1)JAK(ヤヌスキナーゼ)阻害薬では、関節リウマチ治療薬 バリシチニブ(米イーライリリーの「オルミエント」)が米NIAID主導のアダプティブデザイン試験の一部としてレムデシビルとの併用療法に関する国際共同臨床試験を開始。同試験には日本も参加しています。P3試験も行われています。

(2)JAK(ヤヌスキナーゼ)阻害薬ではこのほか、トファシチニブ(米ファイザーの「ゼルヤンツ」)も欧州で医師主導臨床試験が行われているほか、スイス・ノバルティスも骨髄線維症などの適応で承認されているルキソリチニブ(製品名「ジャカビ」)のP3試験を準備していることを明らかにしています。「AS-0871」の開発に成功すればブロックバスターに育つ可能性は十分

(3)ペフィシチニブは、トファシチニブおよびバリシチニブに次ぐ第3のJAK阻害薬が登場…  関節リウマチ(RA)は慢性の炎症性自己免疫疾患で、T細胞選択的共刺激調節薬のインターロイキン-6(IL-6)阻害薬のトシリズマブアクテムラ

JAKには4種類のサブタイプ(JAK1、JAK2、JAK3、TYK2)がある。

 カルナバイオサイエンスは今後、免疫チェックポイント阻害剤との併用療法なども見据えた開発を進めていくものと予想される。