マグロチャンピオンの料理道場

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中国人は数字の「8」が好き

2011年07月10日 | 中国人
今回は中国人の好きな数字について話しをしよう。

日本人が好きな数字となると、まず頭に浮かぶのが「7」だろう。

ラッキーナンバーは「7」で、特に777と3つ7が並ぶと、とってもラッキーのような気がする。

しかし、中国では「7」という数字は嫌われている。それは、「7」の発音(チー)が(怒らせる、腹が立つ)の発音に似ているからだ。

また、中国でも「4」は発音が(スー)(死)の発音ににているから日本と同じように嫌われる数字だ。

特に、この「4」と「7」が一緒になって「47」となると、(スー)が(死)、そして、(チー)がと(期)で、これと同じ発音の単語が「死期」となる。

「死期」の意味は中国でも日本語と同じ「死期(しき)」でとても縁起の悪い数字だ。

では、中国人が好きな数字となると、「8」だろう。

これは、中国語の「8」の発音が「發財」の「發」の部分の「ファー」と発音が似ているからだ。

中国語では「發財」は、お金を儲ける、財産を集めるという意味で、拝金主義の中国人にとっては「8」という数字への執着は想像以上だ。

そして、「8」 の次に中国人の好きな数字は「9」だが、これは、9の発音 (ジュ)が(長生きするなどの意味を持った久)と発音が似ているからとなる。

その次に中国人の好きな数字は「6」で、特に66は中国ではすべての事が順調に行くことを意味する。

さて、今回、数字の話しをするのは、料理の値段を付ける時や、盛り付けの数で、時折、この数字の問題で頭を悩ませるからだ。

実は、値決め(値段を幾らにするのか決める)ことは、とても重要なことだと思う。

たとえば、990円と1000円では、10円しか違わないのに、1000円の方がとても高いように感じてしまう。

そこで、値決めを考える訳だが、以前は、中国人の好きな数字、嫌いな数字が分からずに大失敗をしたことがある。

「刺身の盛り合わせ」の値段を13点盛り、250元として大ひんしゅくをかってしまった。

まず、13点だが上海語で(アホ)の意味となる。また、250は二百五で同じく(バカ)の意味となる。

アホとバカを重ねてしまったのだから、これはもう、どうしようもない大失態だった。

それからは、値決めの際には十分に気を付けるようにしている。

下の写真は「前菜8種盛り」だが、あえて8種で価格は138元にした。


中国で縁起が良いとされる「8」点盛りで、価格の138元だが、(138)は「一生發」という意味となる。

さて、明日から「インジェクションビーフ」を作りに青島の工場に行くので、3日~4日間、上海を離れる。

「インジェクションビーフ」に付いては、賛否両論あると思うが、この件は上海に戻ってからゆっくり話したいと思う。



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1 コメント

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Unknown (k.hayashi)
2011-07-13 15:38:05
知らなければ何気なく使ってしまい
しまう落とし穴ですね。
いま僕も中国の方が多い所で
働いているので、これは有効に
使わせて頂きます。
インジェクションミート
興味あります!
またアップされるのを楽しみにしてます。
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