電脳アニメパス

アニメ及び周辺文化に関する雑感

2004年度アスカー賞

2005年01月07日 | 雑記
・2004年に注目したアニメやその周辺の作品、人物等です。
・アスカー賞という名前にたいした意味はありません。

◎TVアニメ部門
 『マリア様がみてる』
    何ということは無い女子高ものの学園アニメですが、こういう禁断の園
   の物語には甘いあこがれというものを感じてしまいます。
    主役の祐巳役の植田佳奈にとっては出世作とでも言っていい作品でした
   が、志摩子役の能登麻美子が注目どころですね。

◎劇場アニメ部門
 『イノセンス』
    他に見たのは『名探偵コナン 銀翼の奇術師』だけなので、映像のイン
   パクトという点でこちらに軍配。
    映画自体は押井守らしさが滲み出て、わかりにくい作品ではあるけど、
   草薙素子のいない『攻殻機動隊』というのも一興ではあるかな。
    後半の舞台である北方の都市の映像が圧巻だけど、こういうのはこれ見
   よがしにそえだけを見せ付けるんじゃなく、あくまで背景に溶け込ませた
   上で終始描かれてるのが理想だけど……押井作品って貧乏人の発想から抜
   けきれていないのが致命的かな。
    しかし、いくら田舎町の平日の最終とはいえ、映画館が一人で貸切状態
   だったのはショックだった……ま、すでに数ヵ月後に閉館の決まってた映
   画館だったけど。

◎OVA部門
 『ストラトス・フォー CODE:X-1/X-2』
    これも他に買ったのは『小麦ちゃんマジカルてZ』ぐらいだから、ノミ
   ネート幅が狭いわけだけど、作品に対する期待の厚さとその実現性という
   点では信頼に応えてくれた内容ですね。
    ただ、TV版そのままのスケールなのでOVAとしての豪華さは無かっ
   たのが寂しいけど、そもそもそんなことを期待するような作品でないのも
   確かだから、このまま堅実な作品作りを続けて欲しいですね。

◎特撮部門
 『ウルトラマンネクサス』
    例年は東宝特撮映画の指定席だったけど……あのゴジラは絶対に赦せな
   いのでボツ。
    『ネクサス』は主人公が変身しないという点で画期的だけど、それ以前
   に作品の背後設定が不明なまま、わけのわからない連続ドラマを見せられ
   てるという点で、なんか最近の『仮面ライダー』を変に意識した作りが逆
   効果という感じ。
    まぁ、この先、孤門が姫矢の意思を継いでウルトラマンに変身するって
   展開が見え見えなんだけど……この辺りも良い意味で裏切って欲しいとこ
   ろです。

◎劇伴部門
 『蒼穹のファフナー』斎藤恒芳
    SFアニメというとやはりオーケストラサウンドを期待してしまうとこ
   ろですが、最近ではあまり見掛けないパターンで寂しかったところですが、
   見事にその鬱憤を晴らしてくれたのが『蒼穹のファフナー』でした。
    劇伴音楽としてはオーソドックスな作りで、ワルシャワフィルの演奏を
   うまく引き出していた感じです。斎藤恒芳って人、『朝霧の巫女』でちょっ
   と注目したのですが、あの作品は派手なSFじゃないのでオーケストラサ
   ウンドを楽しむものではありませんでしたが、今回は見事に斎藤恒芳の名
   前を印象付けてくれました。

◎主題歌部門
 『超重神グラヴィオンツヴァイ』「紅の牙」
    アニソンといえば最近は女性ボーカル曲ばかりの自分が JAM Projectの
   CD買ったのは『The SoulTaker~魂狩~』以来なんだけど、それだけ心に
   響いた曲でした。
    JAM Projectの曲もいろいろあるけど、男声のシャウトばかり目立ってる
   曲よりも女性ボーカルとバランスが取れて、歌い上げる感じの曲の方が良
   いですね。

◎ボーカルアルバム部門
 メロキュア『メロディック・ ハード・キュア』
    『円盤皇女ワるきゅーレ』『ストラトス・フォー』と来て、次はどんな
   曲を聞かせてくれるのだろうかと期待の詰まったベストアルバムだったの
   ですが、結局これが岡崎律子さん存命中に出た最後の1枚となってしまい
   ました。
    そういう事故が無かったって2004年のベストに挙げられるクォリティの
   アルバムだったのですが……

◎主演声優部門
 中原麻衣
    『ミルモでポン!』『光と水のダフネ』『神魂合体ゴーダンナー』『美
   鳥の日々』『Dears』『舞-HiME』……一時期の堀江由衣や川澄綾子も
   かくやというくらいの主役作品数で、中原麻衣にとっては存在感をアピー
   ルした2004年かな。
    3年目に入った『ミルモ』だけど、南楓という役はあまり個性をアピー
   ルするキャラじゃなく、当初はよくいる新人声優の域を出なかったところ
   だけど、前年の『おねがい☆ツインズ』で一躍ブレイクって感じ。2004年
   はそれを順調に引きずったというところだけど、今後はこの好調をどこま
   で維持できるかが正念場でしょう。

◎助演声優部門
 能登麻美子
    この人の名前を覚えたのは『成恵の世界』だけど、この時はなんか(良
   いも悪いも)素人っぽい声優さんだなぁという感じでした。その印象が変
   わったのは『マリア様がみてる』で、この作品が2004年の彼女の躍進の先
   駆けとなった感じです。
    主役級では『妄想代理人』『ヒットをねらえ!』等をこなし、『ヒット』
   ではOPまで歌っていますが、あまり印象に残る作品ではありませんでし
   た。むしろ2004年の彼女を印象付けたのは『マリみて』の志摩子、『スクー
   ルランブル』の八雲という、主人公の近くのちょっと重要なキャラという
   役どころでしょう。俗っぽい主人公(祐巳、天満)に対するアンチテーゼ
   のような浮世離れしたキャラというのが、たぶんはまり役なんでしょう。
    これを俗っぽい主人公にしちゃうと成恵になっちゃいそうな気が……

◎キャラクター部門
 びんちょうタン
    とらのあなでビネットを箱売りしてたのを見掛けたのが最初なんですが、
   ケースの説明書きのキャプションにとても切なさを感じてしまい、気が付
   けば1ダース買ってしまっていました。
    その後、なぜか『アニメ魂』のタイトルに使われるようになりましたが、
   それはちょっと違和感あるかな。『はにはに』やってた頃ならわからなく
   もないのだけど……

はじめに

2005年01月07日 | 雑記
 ここはアニメやその他の周辺文化に関する雑感等を書き留めるための雑記帳です。
 従来、パソコン通信とかいうレガシーな場で書いてたものですが、そろそろ存続が怪しくなってきたので、引越ししてくることになりました。(したがって連載記事の通産号数が途中から始まったりもしますが、気にしないでください)

 ここに書かれるものはあくまで個人の主観の入った解釈によるものが多いだろうと思うので、読み手の方や製作スタッフその他世間の見解と大いに相違している場合があろうとは思いますが、どうかご容赦ください。
 また、作品の雑感等は後できれいにまとめるよりも、鑑賞中の解釈の変遷等をそのままとどめることを主とする場合がありますので、事後から読めば意味の無い記載、中途半端な考察等も多々あろうかと思います。その点、ご配慮をいただいてお読みください。
 なお、基本的に作品スタッフ、出演者等の人名は敬称を省略させていただきます。