電脳アニメパス

アニメ及び周辺文化に関する雑感

週刊アニメ定点観察 Vol.461 (3/4)

2005年10月06日 | 週刊アニメ定点観察
期間:05/09/30~05/10/01

◎ケロロ軍曹
 (第78話)
 宇宙アイドルすももに化けて指輪を盗んでいくケロロ。それを追って宇宙刑事ぽよんがやってくるけど、ケロロには身に覚えは無し。
 一方、ケロロに呼び出されて指輪の暗号を解くように脅されてる冬樹だけど……そっちのケロロはヴァイパー(遠い親戚)だったってか。
 宇宙インターポールのジェシカに頼まれてヴァイパーの先回りをして埋蔵金を探すことになった冬樹たち。ナスカの地上絵だとか魔のバミューダ・トライアングルとか、ほとんど冬樹の趣味の世界だな。
 しかし、ヴァイパーの襲撃を受け、放り出されてバミューダの異次元断層に吸い込まれる冬樹。赤茶けて干上がった大地に戦艦大和の残骸……『ヤマト』第1話のラストそのままの構図……と思ったら、周囲にはバミューダ海域で遭難した船舶や航空機の残骸。おまけにどこぞで見慣れたガンプラの数々。日向家の冷蔵庫と直結してたってかい。
 で、足場を確保して再び埋蔵金探しだけど……金だからって金隠しにカムフラージュするかいっ! だいたい、そんな人気の無い洞窟に大量の和式便器のあるトイレって露骨に不自然じゃないかい。
 結局、せっかく持ち帰った金の便器も地球の大気に触れたら一瞬に蒸発するって……どういう金じゃい。Auの元素が金属結合した塊なら、そんな惑星環境によって極端な変化は見せないはずだぞ。

◎アニメ魂
 あかほり外道アワーらぶげ(終)
 (第13話)
 侵攻してきたデスアント帝国の大艦隊を迎え撃つ地球連邦艦隊って……もろに『さらば宇宙戦艦ヤマト』の地球艦隊じゃないかいっ! で、リンミンメイやってるラブフェロモン。薫子が死ぬシーンは『さらば』で森雪が死ぬところか。
「私たちに必要だったのは愛し合うことだったのよ」
 ヤマトのパート1でガミラス星が崩壊した後の古代の台詞だけど、やってることは正反対に近いな。それにしても、メチャクチャ嘘っぱちで都合のいいストーリー説明やってるな>愛美。
 地上で抵抗してる薫子……『さよなら銀河鉄道999』のパルチザンだな。
 コンビニのトイレにある秘密基地の入口。並べられた戦闘機……『インディペンデンス・デー』かい。しかし、おまいの財力を最初から正義の活動に注ぎ込んでたらデスアント帝国の制圧は防げたんじゃないのか?>関。
 反攻を開始する薫子とセキーマン、1人ギガアント城内に取り残されてる詩乃を助けようとしてる外道乙女隊。妹たちが追っ手に立ちはだかる中、涙を流しながら1人詩乃の元に向かう音子……『さらば』の都市帝国の中の古代だな。ま、斉藤や真田さんと違って死ぬことは無いだろうけど。
 結局、最後は財宝が実は砂糖菓子だったと知ってぶちきれた愛美の暴走でお終いって、いつものオチね。しかし、要塞の自爆で地球滅亡って……ま、文明は崩壊したけど死んではないかい。
 文明が滅んでしまったおかげで娯楽に飢えた大衆がラブフェロモンの寒い逆でも喜んでくれるようになってメデタシメデタシってか。

 続編のネタ振ってるのはいいけど、やたら変換効率の悪い日本語変換システムを使ってるみたいね。学習機能とか無いのか?>あかほり。
 それにしても、最近は最終回がヤマトネタって流行ってるのか?

◎絶対少年
 (第19話)
 桜木町の高架下のストリートアート。桜木町といえば昔、関東出張が続いてた時に『ミラクル☆ガールズ』&『ゴジラVSモスラ』のロケ地探索が目的で行ったことがあるけど、ああいうのは目にした記憶は無いなぁ。ま、もっとも今は無き東横線の桜木町で乗り降りしてたからかも知れないけど……
 で、そのストリートアートをまるで作者に思い当たるところがあるかのように眺めてるねーちゃん。どこかで見掛けたことがあるなと思ったら、田菜のコンビニのねーちゃんかい。何かと田菜の連中って横浜に縁があるみたいだけど……ま、田菜辺りから出るのに一番近い都会が横浜ってことなんだろうね。
 そのストリートアートの作者は横浜編の最初の回のラストで理絵子が出会ったホームレスのおっさんだったって話だけど……このおっさん、何か名のある画家みたいで、コンビニのねーちゃんの昔のダンナだったみたいだけど……
 で、マテリアルフェアリーなんか関係ないこの二人の思い出話が延々と続いてるって話なんだけど……ちゃんとシリーズ構成をきっちりやってる作品はストーリーに急がなくていいところはこういう退屈な話をきちんと入れてくれて、視聴者の方でも気持ちの整理とか息抜きが出来て良いんだね。
 ま、裏では例によって須賀原晶とか理絵子がいろいろと画策を進めてるんだけど……
 それにしても、すっかり声しか出なくなった深山美紀……歩と携帯で話してるだけの相手で、その場に居ないキャラだからってことだけど、この辺はシビアに描いてるね。ま、相手を映さずにそれでいて会話が自然な様子を映像で語るってのが望月作品らしいところなんだけど……
 ところで、コンビニのねーちゃん、店を空けて横浜くんだりまで来てて大丈夫か?と思ったけど、歩の居たときには一度も姿を見せなかった御子柴さんが店番してるって話か。いや、何かもうこのまま最後までネタだけの謎のキャラとして終わってしまいそうだね<御子柴さん。
 ブンちゃんが壊れてしまって引きこもってる希紗。瞬間接着剤を使って必死で治そうとしてるけど……そんなので治るのか? いや、そもそも破片を回収できるような実体を持った存在だったのか?<マテリアルフェアリー。近くの物体が赤い光を点滅させ始めてるのが気になるけど……

◎ロックマンエグゼ・ビースト(新)
 (第1話)
 パス。

◎今日から(マ)王!
 (第61話)
 ボブのいるスイスに向かった一行だけど、ほとんど観光旅行のノリだね。眞魔国の連中に偽造パスポートを渡してるロドリゲスだけど……地球の魔族にその手のシンジケートがあるんだろうね。
 で、スイスにたどり着いたのはいいけど、簡単に会ってはくれないみたい。しかし、魔王の城で出迎えてる連中の武器がボーガンって、あくまで警告であることの証か? 相手を本気で追い払うんなら銃を使うのが当然だろうし。
 再度の勝利の説得にも応じずボブのいる社長室に向かう有利。いきなしビルから閃光が出てるけど、いったい何なんだ?

◎ふしぎ星の☆ふたご姫
 (第27話)
 自分が人質にされたことで、晴雨姉妹がプロミネンスを使えなくなったことに自己嫌悪を感じてるブライト。抜けてるくせに責任感だけは強いから、こういう状況になるとどんどん落ち込んでいくタイプだな。
 そこを月の国の大臣に付け込まれ、闇にとらわれてしまうとはマヌケ過ぎ。
 いきなしかわいい女の子がロボットに襲われてると思ったら……プリンセスグレースが双子を試すために化けてたってかい。しかし、フォーチュンプリンセスはいいけど、そんな新しい力があっさり出てきたらプロミネンスの力の有り難味が無いじゃないかい。

◎ウルトラマニアック
 (第18話)
 校長がマジックキングダムの住人だったということが初めて明確に描写されてるんだけど……校長の目的はいったい何なんだ? 単にマジックキングダムの住人を人間界に移住させてるだけってことは無いんだろうけど……
 魔法本で魔法の勉強をしてる仁菜。何でもパソコンに頼る段階からは卒業したってところか。6年後の自分に変身できる魔法って……典型的な「アダルトタッチで大人になぁれ」の魔法だな。普通は10~12歳の魔法少女が16~18歳に変身するところなんだけど……14歳から20歳に変身ってか。確かに中学生の魔法少女って珍しいね。ま、どこぞのワンダーランドの管理人ほど年増の魔法少女ってわけではないけど……
 仁菜の家に届いたクラブの招待状。校長が会ってた男の店かい。未成年は入場禁止だからってさっそく変身魔法を使ってるんだけど……マヤに届いた招待状には変身用の魔法薬付って、なんか露骨だね。
「仁菜、踊れるの?」
「音楽に合わせて揺れてればいいんだもん、大丈夫だよ」
 確かにそんな感じの踊りでしかないよな。
 誘ってきた男を相手に踊り始める亜由だけど、キスされそうになって思わずビンタ。相手は由多だったってオチだけど……
 仁菜のジジイのパソコンに映ってる仁菜の映像。プライバシーのマナーモードが設定されてるって話だけど……それって信用できるのか?
 ホールに発生してる時空の歪。仁菜だけがそれに気付いてるんだけど、人間界の人にも見えるとか言ってるし、由多が見えないとこみたら、魔法云々とは関係無いみたいね。で、そこから感じられるホーリーストーンの反応を追いかける仁菜とマユだけど……
 青いホーリーストーンを持つことが出来るのは慈しみの心を持った魔女っ子だけ……いや、確かにマヤに比べたら仁菜のほうが慈しみの心を持ってるんだろうけど、かといって、そんな慈悲深いキャラとも思えんけど……
 ホーリーストーン集めってやっぱしマジックキングダムのプリンセス候補の争いだったのね。エリカ様とこみたいに世襲制じゃないのか。で、5つのホーリーストーンのうち、2個が仁菜で1個がマヤは良いんだけど、残りはまだ2つって……他の5人のプリンセス候補っていったいどこで何をやってるんだか……

◎機動戦士ガンダムSEED DESTINY(終)
 (第50話)
「エターナルを援護する……ザフトの艦だ、あれは!」
 確かにそうだけど、フェイスでもないのに勝手に指揮系統を無視して独自に動ける権限があるのか?<イザーク。素直に敵はデュランダルだと言えよ。
 要塞を抑えに残るフリーダムとエターナル、先に進むジャスティスとアークエンジェル。そしてアークエンジェルを追うディスティニーとミネルバ。
 レイの乗るレジェンドにクルーゼの気を感じて戸惑うキラ。クルーゼと同じ人生を進むのが自分の運命だって、それを受け入れたからデュランダルの理想がこいつにとっては絶対になったんだな。しかし、キラに「君は君だ」と言われた途端に呆気なくやられてるとは、こいつも甘いね。
 毎度のごとく説得しようとしてるアスランに聞く耳持たずのシン。突撃するシンを止めようとするルナマリアだけど、シンは止まらず……そのままルナマリアまで葬るのかと思ったら……最終回でようやく種が弾けたか<アスラン。前作と違ってこいつはずっと悩みっぱなしだったから力が発揮できずにいたんだよな。
「バリアント、撃て!」
 互いに上部甲板をさらしてすれ違うアークエンジェルとミネルバだけど……直上に対する火気の有無が明暗を分けたってか。
 もう敵味方関係なくネオジェネシスを撃ちまくってるデュランダル。ま、オーブに向けてレクイエムを再発射する直前にアスランとムウ(ネオ)が飛び込んで阻止されてるけど……
 しかし、レクイエムがやられたとたんに呆気なく陥落してるとは、ザフトの最終決戦用の要塞としてはお粗末だね。そもそも月面基地がすべて連合の手にあることを想定して使えないと意味の無い要塞だと思うんだけど。いや、レクイエムの防衛に戦力を割いたのも原因だろうけどね。
 キラと対峙するデュランダル。どうでもいいけど、どちらも初対面とは思えない会話だな。で、結局、デュランダルを撃ったのはレイかい。テロメアが短くもう未来が無いクローンの身でも明日は見たいってか。

 意外と(物語に関わるキャラとしての)人の死なない最終回だったね。前作と同じ感覚ならドムの3人辺りは全滅してるし、ルナマリアも半分死亡フラグが立ってたはずだろうけど。デュランダル、レイ、タリアの3人は仕方が無いか。
 結局のところ、ディスティニープランってデュランダルの悲しみを具現化したもので、少なくとも本人は最後までそれこそが人類を数々の悲劇から救う最良の策だと信じてたんだろうね。結局、敗れてディスティニープランを失ったけど、タリアのひざの上で死ねたのはそれと引き換えるに十分なことだったのかも知れないね。
 最後の決戦が怒涛の展開だったけど、考えてみりゃレクイエムにしろ、フリーダム&ジャスティスにしろ兵器の破壊力が強大化しすぎてるから、抑止力じゃなく実戦で使ってしまったらどのみち長期戦にはなりえないんだよね。
 それにしても、シンの情けないことよ。最終回だけ見たら誰もこいつが主人公だとは絶対に思わないだろうな。やっぱし、あくまで敵側キャラとして残らせるにしてもキラと戦わせなけりゃ意味が無いのに、その役をレイに取られてる時点で終わってるね。シンを本当に成長させるんなら、まずアスランと戦わせて自分の戦いが何かを考えさせてから最後にキラとの戦いに持ってこないといけないんだけど……ま、本来なら少なくともあと2話分(多けりゃ4話ぐらい)はあったはずだから、それくらいは出来たんだろうけど……これじゃ前作のイザークやディアッカ以下の扱いだな。

◎ツバサ・クロニクル
 (第24話)
 星史郎に敗れて消滅する小狼とサクラ。羽根を使って何かを始めようとしてる星史郎だけど……
 結局、あの桜都国ってやっぱしバーチャル空間だったって話。本当の現実世界はエドリス国のフェアリーパークだったって話かい。で、そこの管理人が日比谷千歳ってか。『ちょびっツ』のアパートの管理人さんだな。
 星史郎の目的はバーチャルな桜都国を現実化させることだってかい。桜都国にいたままの姿で現実化してる黒鋼や譲刃、龍王たち。
 星史郎と互角に戦ってる黒鋼……さすがだね。しかし、相手を倒すたびに弱くなる呪いが掛けられてるって……知世の仕業か?
 小狼たちが生きてるとわかったとたんに殺気が消えてる黒鋼。それで戦いをやめて目的を実行する星史郎だけど……羽根を使って召喚したイの一の鬼って、やっぱし織葉のことだったか。

◎強殖装甲ガイバー
 (第8話)
 ま、細胞片の遺伝子から肉体が再生できるのは良いとしても、記憶や人格のような後天的な獲得情報まで再生できるのか? どう考えても無理があるだろ。

◎格闘美神 武龍(新)
 (第1話)
 山崎和佳奈声の拳法の達人、毛蘭……おいおい、間に「利」の字が抜けてるんじゃないのか? しかし、毛家居合拳はいいけど、ジジイがやってる女湯専門の銭湯って、どう考えてもキモイから客なんか来そうにないだろ。
 しかし、エロ本で買収されて弟子を取ってるジジイってろくなもんじゃないね。しかし、この関西弁のにーちゃん、どこぞのパン屋のにーちゃんそのまんまの声ね。
 蘭に挑戦して来た曹鈴音。あっという間にジジイの弟子になってるけど……物語の展開早過ぎ。なんか第1話だけで1クール分のダイジェスト見てる感じだな。
 で、いきなし格闘技の大会に出ることにされてしまってる蘭……なんかavex系の格闘アニメみたいなノリの作りだけど、avexじゃないのか。しかし、GIZAって心斎橋のメーカーだったと思うけど、露骨にavexのマネするのはやめろよ。
 ま、GIZAにトムスってもろに『コナン』と同じ体制だから、蘭役が山崎和佳奈ってのもその関係で持ってきたネタか。

 ま、積極的に見続けようとは思わないけど、暇つぶしに見るくらいの作品かな。その暇もなかなか無いんだけどね。