電脳アニメパス

アニメ及び周辺文化に関する雑感

2005年度アスカー賞

2006年01月11日 | 雑記
・毎年、1年間で注目した作品や人物に対して勝手に与えてる賞です。
・アスカー賞という名前に特別な意味はありません。
 (前年度のはこちら→《2004年度アスカー賞

◎TVアニメ部門
 『フタコイ オルタナティブ』

 『D.C.S.S.』も好きだし『リリカルなのはA's』も捨てがたいんだけど、どれか1作を選べと言われれば、2005年の代表作はこの作品でしょう。
 『双恋』の世界を白鐘姉妹をメインに再構成し、完全に独自の世界観を築き上げた異色作。冒頭の謎のクリーチャーと戦う雛菊姉妹が代表するSF的世界背景。ゴスロリ仮面に扮する桜月姉妹が代表する日常の中の非日常世界。主人公・双葉恋太郎の幼少時、そして高校時代の恋愛感情を表す過去としての一条姉妹と桃衣姉妹。そして、一般社会の他人としての千草姉妹……
 メインの白鐘姉妹が(たとえ本当は金持ちのお嬢様だとしても)あくまで現実の日常的な存在として恋太郎に触れ合っているのに対して、他の双子たちはそれぞれ異なる役割を持った非日常の存在として配置され、物語として描かれるのはあくまで恋太郎と白鐘姉妹の関係だけという潔さが特筆されるべきでしょう。
 たとえニコタマにイカデビルが現れて町が炎に巻かれ灰燼と化したとしても、沙羅を奪還するためにドイツまで殴りこみを掛けて戦ったとしても、あくまで基本は日常世界における恋太郎と白鐘姉妹物語。そのコントラストがこの作品の魅力です。

◎劇場版アニメ部門
 『劇場版AIR』

 映画館で見た作品はこれだけだし……
 ま、確かにいろいろと問題はあろうとは思う作品ではあるけど、少なくとも1本の作品で独立して物語を完結させてるという点ではテレビ版より遥かにちゃんと作られてるし、各所に出崎監督の映画作りへの拘りが感じられて興味深い作品でした。
 正直言って、これは『AIR』というゲーム作品の劇場版アニメ化なんかじゃなくて、『AIR』の設定だけを使った『劇場版AIR』という別作品だと考えた方が正しいのだと思いますが、少なくとも原作がゲームだということを理解しながら見ないとわからないテレビ版よりは1個のアニメ作品としては完成されていましたね。

◎OVA部門
 『きらめき☆プロジェクト』

 平和な小国・ジュネス王国に突如襲い掛かる謎の巨大ロボット。王国の危機に敢然と立ち向かう美少女型巨大ロボット・ジュネりん……と書けば、そこらによくあるロボット物と変わらないんだけど、大好きなジュネりんを極力戦わせようとしないカナの一途な頑なさがこの作品のポイントです。
 攻撃してくる日本のロボットの背後にいる重役がいかにも悪役のボスなんですが、下っ端で働いてる連中はあくまでロボットが好きで、その仕事に誇りを持ってるから戦ってる。戦うために作ったロボットだから戦わせてあげないと可哀想だという思想が、かわいい友達だから戦わせたくないカナの思想とコントラストになっていて、どっちが良くてどっちが悪いってわけじゃないんだけど、それぞれのロボットに対する愛情が溢れててジ~ンと来てしまいます。
 すいません。キッズステーションで見ただけです。

◎特撮部門
 『惑星大怪獣ネガドン』

 いや、全編CG作品なのでこれを特撮に含めていいのかどうか疑問なのですが、作品の魂は間違いなく特撮映画そのものですね。
 最新の映像技術を駆使しながら、作品コンセプトは昭和30~40年代に作られた怪獣特撮映画。往年の特撮映画ならではの映像描写が目に付くのだけど、その一方で雨の降る下町の光景とか、些細なところも手を抜いていません。
 出てくる防衛軍の兵器も当時のスターファイターとか使ってるんだけど、こればかりは作品設定が昭和100年なんだからもっと未来っぽいのを出してきても良かろうにと苦笑してしまいましたが、その手の拘りは徹底していて、電話はあくまで黒電話。携帯電話なんてのは当然ながらありません。昭和100年と言えば、まだ20年も未来の話なんですが……

◎劇伴部門
 『フタコイ オルタナティブ』(村山達哉、鈴木俊介、磯江俊道)

 日常の中の非日常、非日常の中の日常。そんな光景をごっちゃに集めた感のある『フタコイ オルタナティブ』ですが、音楽の世界もそれに合わせて弾けていた感じですが、こと日常の何気ない心の触れ合いという面では、ことさら音楽の果たしていた役割が大きかった作品のように思います。
 何もオーケストラを紡ぐのがアニメの音楽ってわけじゃない。ギターをメインにヘビメタからアコースティックなバラードまで奏でる世界がある。そんなこだわりを感じさせてくれる作品でした。

◎主題歌部門
 『D.C.S.S.』「サクライロノキセツ」(yozuca*)

 前作に引き続き、サクラをモチーフにした yozuca* テーマ曲。一般にエロゲをアニメ化する時はキャストだけでなくテーマ曲の歌手も変わることが多いのですが、最初のPC版から歌い続けている yozuka* は『D.C.~ダ・カーポ~』の歌の看板と言って良いでしょう。
 前作の「サクラサクミライコイユメ」が順風満帆で幸せいっぱいなサクラの季節への期待を歌い上げてるイメージなのに対して、今回の「サクライロノキセツ」は新しい変化のある季節としてのドキドキするような予感を歌い上げてる感じで、前作の続編である作品に新しい期待感を与えることに成功しています。

 次点としては『SHUFFLE!』のED曲「innocence」とか『フタコイ オルタナティブ』のED曲「ぼくらの時間」のピアノバージョン辺りのしんみりとした曲ですかねぇ。

◎ボーカルアルバム部門
 該当なし

 いや、該当するようなアルバムが無かったという話じゃなくて、それ以前にほとんど聴いていないから選びようが無いんですね。
 ま、買っただけなら笠原弘子、坂本真綾、折笠富美子、野川さくら、堀江由衣、KOTOKO、石田燿子……等々あるんですが、開封すらしてないのが多いし。別にコレクション目的で買ったんじゃなくて、聴きたいから買ったんですけど、他の数多のCDと同様、聴いてる時間が……
 しかし、例年ならイベント目的のCDが何枚か散見できるところなんですが、最近は不況でイベントも減ってきたので、そんな余計なCDが無くなってきたって感じですね。

◎主演声優部門
 田村ゆかり(高町なのは、蘭堂りの)

 ここ数年、飛びぬけて主演が多い声優さんがいるって状況が続いてたんですが、2005年は一転して団子状態。いや、団子になってるのは主にその近年主演が多かった声優さんたちなんですけど。
 そういう状況だと、もともと主演数が少ないけど個性的で目立つって人の方が印象に残って来ます。ま、目立つと言う点では能登麻美子の方が露出も多くて印象強いんですけど、いざ主演作品で印象が残ったかと言うともう一歩と言う感じ。どちらかというと助演で目立つ人なんですね。
 他にはというと川澄綾子、堀江由衣、中原麻衣、清水愛、植田佳奈……ともう一歩。むしろ新人さんというか、名前が売れ始めたばかりで主演やってる人たちの方が印象深かったりするけど、そういう人は新人部門の対象だし……
 という観点で見ていったら残ったのが神田朱未と田村ゆかりってところ。神田朱未は『魔法先生ネギま!』の神楽坂明日菜のイメージだけで、昔『ときメモ』関係でそんな声優さんがいたなってっ感じ(『D.C.』の美春の声を覚えてないというのが酷い話)で、脱落。そんなわけで最後に残ったのが田村ゆかり。
 ま、『なのは』もオリジナルは前年だし、今年とくに活躍したって感じでも無いのだけど、田村ゆかりらしさという点ではきっちりアピールしています。『なのは』とか『D.C.』のさくらだとかビジュアルが伴ったロリキャラというのがこの人の持ち味ですけど、意外性を見せてくれたのが『極上生徒会』の蘭堂りの。田村ゆかりの声でただのノーテンキなバカ主人公をやりますか。(いや、『ぴたテン』の美紗の系統と言えばそうなんだけど、どっちかというと知性のあるキャラのイメージが強いですからね)

◎助演声優部門
 能登麻美子(宮崎のどか、塚本八雲、エステル、アナ・コッポラ、他)

 前年に引き続いての受賞です。究極の癒し系ボイスの凄まじさをまじまじと見せ付けられた1年でした。もう、能登麻美子がいないと日本のアニメは成り立たないと言っても過言では無い様子ですね。いや、それじゃ困るんですが。
 提供アナウンスが能登麻美子の声だったから思わず見続けてしまった『トリニティブラッド』だけど、夏場、放映の無い週が続いた後で気付いたら提供アナウンスの声が変わっていたのは許せない事件でした。

◎新人声優部門
 宮崎羽衣(アイシア)

 この部門は純然たる新人さん以外にも、最近になって名前が売れてきた人とか、初めて名前を知った人とかも含まれます。
 そういう観点で選んで出て来たのが宮崎羽衣、後藤邑子(レイン、近衛七海、芙蓉楓)、新井里美(蒼葉梢)、落合祐里香(柚原このみ)の4人だったのですが、アイシアでのブレイクぶりで宮崎羽衣に決まりました。
 年明けから『まじかるカナン』のキャンペーンで回ってたり、その後はクローバーの一員になってたりで、本格的に売り込んできてる新人さんというイメージはあったのですが、それだけじゃ「そういう新人さんもいたな」で終わってしまったところですが、『D.C.S.S.』のアイシアでブレイクしてしまいましたね。
 と言っても、自分の芸を確立してるわけでもなく、下手すればこれ一発で終わってしまう可能性もあるのですが、埋没することなくこれからを期待したいところです。

◎こいつだけは絶対に許せないキャラクター部門
 鷺澤美咲(D.C.S.S.)

 アイシアにさんざん思わせぶりなことをもっともらしく吹き込んでおいて、いざ佳境になったら逃亡して責任逃れ。そのくせ、最後はちゃっかり音夢と純一の結婚式に参列してるというちゃっかりぶり。
 いや、いったいいつの間に結婚式に参列できるような立場を築いたのかってのも大いなる謎ですけど、アイシアに対しての責任を全然取ってないというのが酷過ぎ。ま、確かに美咲は音夢と一緒の幸せな純一を眺めているだけでいいと言ってたんですけど、アイシアのように絶えず他人のために何かしたいと思ってる人間に、それを言葉通りに受け取れっていうのも無理でしょう。
「美咲も音夢のように純一と仲良くなりたいんだ」と思うに決まってます。

週刊アニメ定点観察 Vol.475 (3/3)

2006年01月11日 | 週刊アニメ定点観察
期間:06/01/08~06/01/08

◎交響詩篇エウレカセブン
 (第37話)
 スカブコーラルのことで知識を提供しあう例の研究施設の科学者たちとノルブ……はいいけど、この科学者連中、月光号を降りなかったのか? いや、ノルブ救出後に再合流したのかもしれないけど……
 軍の目的。それはコーラリアンからこれ以上の知的生命体を生み出させないようにするって話。これ以上、知的生命体が増えると情報学における件の限界に達して宇宙が物理的に崩壊してしまうってことなんだけど……そりゃなんじゃいっ!
 知的生命体における情報活動であろうが、タダの雑音であろうが、物理的にはまったく同じエネルギー活動でしか無いと思うんだけどねぇ……そりゃ、物理的なエネルギー活動の限界を超える情報活動は出来ないだろうけど、機械で自動的な増殖プログラムでも発動させん限り、知的生命体なら自分の生物的限界を脅かすような真似はしないだろうから、現実的にそんな限界まで達するのは無理だろうし。
 そんな問題なんかとっくに超越してるという感じのノルブ。スカブコーラルは眠ってるから件の限界を超えずに済んでいるんだけど、昔、隕石の激突で一部目覚めた時に件の限界を超えた空間が出現したのがグレートウォールの向こう側の世界って話か?
 例によって抗体コーラリアンに町を襲わせているデューイ。そしてその様子をテレビで映し、コーラリアンの恐怖を煽って、さらに抗体の活動限界に合わせてアネモネ隊を投入してさも自分たちが抗体をやっつけたかに思わせ。さらにアドロック・サーストンの名前を持ち出して民衆たちを扇動してるとは凶悪ね。
 で、おまけに首都が襲われてるってニセ情報を流し、自らのクーデターをカムフラージュしてるってか。なんか1人だけまともなドミニクが不憫だね。

◎ふたりはプリキュア Max Heart
 (第44話)
 いよいよジャアクキングが復活の気配を見せてるって話だけど、その前に世界に歪みが生じてるって話。ま、さすがに光の園で人間界の都会の光景見たらビビるわな。
 いきなし闇のガキが消え、時を同じくしてひかりも。ガキを探す闇の連中がほのかとなぎさの前に現れてるけど……3対2じゃ話にならないね。しかし、目を光らせて襲い掛かってくるサーキュラスの顔が怖すぎ。
 一方、謎の空間でガキと邂逅してるひかり。しかし、ガキは闇にあるまじきポジティブな性格だね。しかし、自分が何になるのかわからなくて不安に怯えてるんだけど……おまい、あの闇の連中とずっと一緒にいて、自分が何かヤバイ存在だとは気付かなかったのか?

◎雪の女王
 (第31話)
 掟破りの刑は滝落としに決まったフリーダ。樽に入れて滝に落とし、助かったら無罪放免というよくある話。もっとも、助かる者はほとんどいないってのが現実だけど……
 刑を執行するもう一方の山賊の頭ガイオンにも情けがあるのか、樽の蓋を緩めて、樽が滝に落ちる前に脱出しろとか言ってるんだけど……そうとは知らないアマンダはフリーダを助けるために自ら滝に飛び込んで危篤状態。
 ガイオンはアマンダがいなけりゃ山賊なんかやっても意味が無いって……唐突にそういう展開に持ってくるか?
 アマンダを助けるために蘇りの谷に命の水を取りに行くフリーダとゲルダ。それは妖精たちに不老不死を与える水だとかいう話だけど……そんな究極の便利なアイテム、不用意に出してきて、作品に破綻を来たさないか? いや、妖精やドワーフにしか効果が無いとかいう話なのかも知れないのだけど。
 で、蘇りの谷に行けば、そこは妖精たちの墓場。泉にたどり着けずにここでくたばった妖精が多いって話なんだけど……命の水の泉の前には巨大な白熊がいて邪魔してるって話。墓場の妖精たちはこいつにやられたって話ね。
 大トナカイのベーを知ってる白熊。大口を叩いてベーに襲い掛かってくるけど……一撃でやられてるとはマヌケすぎ。で、あっさり持ち帰った命の水でアマンダは助かってるって話だけど……フリーダの留守中のアマンダの暴れ具合を見てたら、とても死に瀕した重傷人だったとは思えないんだけど……
 結局、ベーに氷の城まで送ってもらうことになったゲルダだけど、アモールを残すことになって、とうとう本当に一人ぼっちって感じだね。いや、ラギと出会う前はそうだったんだから、それが本当だろうけど……

《おまけ》
◎帰ってきたウルトラマン(再)
 (第37話)
 子供たちを見送ってる天文台だか何かの研究所だかの所長。しかし、建物の中に入ったと思ったらウルトラマンの弱点の研究をしてるって……何者じゃい。
 で、ウルトラマンの武器を調べるのにシーゴラスとベムスターを選らんでるんだけど、根拠が不明。さらに郷の所在まで映像付きでバレバレって、いや、そんなこと出来るんなら何もウルトラマンに変身してから倒さなくても、郷の不意を着いて人間の姿でいる間に暗殺したらどうなんだ?
 MATで開発した高性能爆薬サターンZ。いや、何かとすぐに解散を脅されてるような零細なMATにそんな研究開発部門があるのか? ま、日本支部以外のもっと積極的なとこが開発したのかもしれんけど。
 しかし、それを使って中央アルプスを破壊して日本海側の気候を温暖化するって……さりげなくメチャクチャな計画を侵攻してるんだけど、いくらなんでもそりゃトンデモ公共事業だろ。そりゃ、風通しが良くなれば北陸の夏場の気候も良くなって、冬場も豪雪は少なくなるのかも知れんけど、逆に太平洋側が冬場に寒冷化してくるぞ。宍道湖や有明海の干拓以上に問題になるのは確かだから、そんな無駄な公共事業はやめとけよ。
 で、いきなし現れたシーゴラス。変身して津波を食い止めるウルトラマンだけど……津波怪獣はシーモンスの方だろ。で、シーゴラスをやっつけたと思ったら今度はベムスター……いや、どっちも過去のフイルムの流用で済ませてるって感じだけど……
「過去の怪獣の亡霊だな」
 いや、ベムスターは確かにウルトラマンにやられたけど、シーゴラスは逃げていっただけだろ。
 その戦いでデータをとった怪しげな所長。ウルトラマンを倒すにはまだ弱点が要るとか言ってるけど……
 サターンZの移送先に現れるブラックキング。いや、黒にして角を生やせば強いってわけじゃないだろ。で、何をするのかと思ったら、MATがブラックキングに気を取られてるうちにサターンZを強奪って……セコイね。
 一方、買い物帰りのアキを誘拐しようとする所長の部下たち。それを止めようと車の前に飛び出した坂田だけど、呆気なく轢かれてお終い。いや、車の前に飛び出したら轢かれるのわかってるだろ。誘拐犯が止まってくれるわけなかろうに。
 アキは暴れて懸命に逃げようとするけど、犯人の中に宇宙人を見て驚愕。犯人たちはそのままアキをドアから引きずって電柱に激突させ、殺害。う~ん……最初は単なる誘拐目的だったのは確かみたいね。殺害に切り替えたのは坂田を轢き殺してしまったからか、それとも宇宙人であることがばれてしまったからか……あんまり賢明な作戦とは思えないんだけど……
 病院に運ばれ、郷が駆けつけたときにはまだ息があったアキだけど、やがて臨終。そこに出動命令が出て出掛ける郷だけど……そのまま変身して直行するなよ。
 坂田兄妹の敵討ちだとばかりに怒り狂うウルトラマンだけど、ウルトラマンを研究して育てられたブラックキングには歯が立たず……おまけに所長自らがナックル星人の正体を現して巨大化し、ブラックキングとタッグを組んでウルトラマンを痛めつけてるし。反撃できないウルトラマンは太陽光線によるエネルギー補給も出来ずに敗北。哀れね。
 倒れたウルトラマンを飛行メカで搬送し、地球人に対してウルトラマンの死を宣告してるナックル星人だけど……

 しかしねぇ……坂田兄妹って殺す意味あったのか? いや、郷の感情を乱して倒すってのは作戦としてはありえる話なんだけど、だからっていきなし無惨に殺すか? しかも殺され方がむごいね。宇宙人に光線銃で撃たれるとか、怪獣の破壊活動に巻きもまれて死ぬって話なら怪獣番組のセオリー上の展開だから(実際にあったらむごいことには変わらないけど)架空の世界の作り話として許容できても、車に轢き殺されたり、誘拐犯に車から引きずられて殺されるって、現実にありえる話だから生々しいんだよね。
 正月早々、とんでもない話を見せてくれるな>ファミリー劇場。

◎ウルトラマンマックス
 (第28話)
 ルガノーガーに襲われた惑星から逃げてきたリリカ……はいいけど、こいつ、その星の本来の住人じゃないだろ。他に脱出したりやられたりしてる住民の姿が無かったから、最初からあの家族3人しかいなかった可能性が高いし、あれだけ緑だけで覆われた星で宇宙船を開発できるほどの工業が発達してたとは思えんし……
 しかし、何で宇宙人というと例外なく超能力を持ってるんだ? 地球人並みに超能力なんか無い宇宙人の方がリアリティがあるんだけどねぇ。
 一ヶ月前に銀河系の惑星から発信されたという通信。
「……我ら……壊滅……邪悪……ルガ……注意……」
 テレサのメッセージかいっ!
 そこにやって来たルガノーガー。胸が反射板になっていてビームが効かないって……おまいら背中から攻撃するとか考えないのか?
 で、ミサイル攻撃に専念するも、流れ弾が逃げるガキたちのところへ……それを掴んで阻止するマックスだけど……不発弾を地面に埋めるなよ。
 ……と思ったら、後で再利用してるってか。マックスもセコイね。
 おや、リリカはカイトにだけ正体知られたままで居残りかい。いや、いい宇宙人も別に自分が地球を守ろうだなんて大それたことを考えなければ長生きできるのね。
 しかし、ものものしく登場した割には1回で倒されてるルガノーガーもねぇ……

◎仮面ライダー響鬼
 (第46話)
 一同揃って初詣に来てるけど……さすがにトドロキはザンキの喪中ってか。しかし、願い事が無くてヒビキの顔色見てるガキってのもねぇ。なんかここだけ見たら桐矢の方がまともに見えるね。
 例の童子と姫の親玉みたいな怪しげな男女を見掛けて追い掛けるトドロキだけど……たどり着いた先はオロチにまつわる神聖な場所だってか?
 最近休みがちだからって担任に叱られてるガキと桐矢。このままじゃ進級が危ないとか退学の話とかされてるんだけど……それでいきなし退学を決めてる桐矢。極端なやつだねぇ。おまけに、去り際にまた偉そうなこと言ってるし……
 で、自分は鬼の修行に専念するといい気なものだけど、逆にガキがモッチーのやってるパネルシアターを始めたことを非難してるかい。しかし、こんなのに時間をとられてたら鬼の修行どころの話じゃないのも確かだね。
 いや、なんかガキはこのまま鬼になるよりこっちの方が似合ってるからって結論になってしまうような気がするぞ。しかし、女の子に囲まれて良い身分だね。
 ヒビキに諭されて退学を取りやめた桐矢だけど……おもいっきし無様だね。
 碑文の鬼文字。なんか神代文字みたいなんだけど、漢字かな混じり文の現代語訳より文字数が少ないって、効率的な文字システムだったのね。いや、文章自体が特殊用語で書かれてるんだろうけど……
 鎮めの儀式を言い渡されたイブキ。宗家の鬼も大変ね。
 で、例の2人組は今度は童子と姫の前に現れて、オロチを鎮めるために鬼を守れってか。というか、そもそも普段の童子と姫が魔化魍を育てて暴れさせてる意味がよくわからんのだけど……
 ビート板を捨てて泳いでる桐矢。なんか見る見る修行の成果が現れてるね。おいおい、このまま桐矢が弟子に残ったら、もう人間不信に陥るぞ。
 太鼓の修行をしてるイブキとヒビキの前にやってきた童子と姫。襲い掛かってきてるって……やっぱし無理な命令は聞けないってか。

週刊アニメ定点観察 Vol.475 (2/3)

2006年01月11日 | 週刊アニメ定点観察
期間:06/01/06~06/01/07

◎ケロロ軍曹
 (第91話)
 冒頭で新年の挨拶って、いまどき珍しいことやってる番組ね。
 真面目に生まれ変わったケロロ……はいいけど、何かとすぐに罰金を言い出してどうするんだ?
 で、何かとすぐに侵略と言い出すギロロに自分で作戦を考えろと言ってるけど……ギロロの考えた企画書って、小学生以下の発想だね。いや、この程度の発想力しかない兵士なんて、実戦で使い物にはならないと思うぞ。

 日向家で正月を過ごしてる小雪。忍者の世界は正月も1人だって、大変だね。
 そこにやって来た夏美たちのおばあちゃん。おばあちゃんというものを知らない小雪って……ケロロたちの方がちゃんと接してるのが怖いね。こいつ、獅子舞も知らないってか?
 しかし、すぐにおばあちゃんに囚われてしまってる小雪。何かこの作品で最強のキャラだな<おばあちゃん。
 それにしても、出初式のはしごに女の子がいきなし登ってきたら大騒ぎになるだろ。

◎攻殻機動隊SAC 2ndGIG
 (第2話)
 地上波未放映の本当の第2話。
 冒頭、偉いさんたちが会合してる料亭にやって来た襲撃犯……と思ったら、それはその犯人の男の妄想だったらしい。
 男は前世紀の第2ベトナム戦争に借り出された傷痍戦闘サイボーグで、大手テレビ局のヘリのパイロットをやっているのだけど、そのサイボーグたちが実は使い捨ての実験目的だと知って、それを世間に教えないといけないと義憤に駆られてるらしい。あるいは会社で全然存在感が無いことに不満を持ってるのか……
 で、やたらマスコミ批判を繰り返してるから地上波での放映がはばかられたのかと思ってたんだけど……
 社会に鬱憤を晴らしたがってるかのようなこの男が唯一崇拝してるのが、美しい義体を持つ娼婦なんだけど……彼女を護衛してるのがバトー。どう考えてもその娼婦って草薙の変装だな。
 ある日、その娼婦を買おうとした男だけど、バトーに手にした金じゃ全然足りないといわれてるとは、哀れ。で、そのウサ晴らしにその手の風俗に行くのだけど、前戯だけで終わられて、店長にぼこぼこにされてるとは悲惨。ま、店も悪質だったんだけど、男も生殖機能を無くしてたって話。
 なんか同僚がテロリストだったり、よくわからない展開のまま、最後に男のヘリに乗ってきたのが例の娼婦。男は彼女が何か事情があって体を売ってるのだと思い込んで、一緒に逃げようとか言ってるのが虚しいね。
 結局、草薙は一連の傷痍戦闘サイボーグのテロ事件と絡んで男の思考の中にある暗殺計画の調査をやってたんだけど、ただの妄想で実行する気力も無いって話か。しかし、男の生殖機能って戦争の傷でやられたんじゃなくて、現地の売春婦に病気を伝染されてやられたって……悲惨すぎ。
 いや、要するに地上波未放映はレーティングの問題だったわけね。しかし、これを平気で流してるアニマックスって……

◎ストラトス・フォー アドヴァンス(終)
 (第6話)
 筑波の御厨夫妻のところに現れて嫌味を言ってる眼鏡のおっさん。研究対象の女の子を見て何か驚いてるけど……
 いきなし親から電話があって筑波に向かうラン。美風と静羽が同行してるけど……ランの不在に岩崎にと思った如月教官だけど、ふと目にしたのは塔子と接触してる例の眼鏡の男……
 空と翼の看病をしてる彩雲と香鈴のところにその情報を伝えに来た新人3人。なんか探りを押し付けられてる彩雲だけど……
 以前に不法侵入した経験があるからびくびくしながら筑波研究所に入っていく美風と静羽がいとおかし。
 例の実験対象のレイとかいう子供って美春と佐古の娘だったってかい。で、宇宙生物の感染の可能性があるからかつての香鈴同様に隔離して監視してたって話か。レイの描いた絵を見て何かを感じて、接触してるランだけど……ラン自身も、というよりかつての香鈴のことにでも重ね合わせてるのかねぇ。
 尾行したものの役に立たない彩雲。ま、結局、塔子の目的は眼鏡のおっさんから前回の彗星データ改竄の情報を受け取ることだっただけみたいだけど……おりしも落下してくる隕石データも改竄されてたらしく、再計算したら下地島基地の担当範囲にやってくるって話で、彩雲たちが迎撃に出てるけど……
 御厨夫妻の指示でランとレイを連れて下地島に戻ることになった美風と静羽。出迎えに来たのが例のハッカーたち……はいいけど、佐古に頼まれてた美春の写真を忘れていたことに気付いて戻ってる美風だけど、眠ったままのはずの美春はいず、そして何者かに銃を突きつけられて……ま、着てるものから見て相手は美春本人みたいだけど……

 で、こんなところで終わったら、もろに「続編作ります」って言ってる以外には考えられないね。しかし、前の2本のOVAもこのシリーズの伏線張ってただけだし、シリーズで完結させようって考えは無いのか?
 なんかまだ当分引っ張りそうな作品だね。いや、宇宙生物とか天体危機管理機構内の陰謀とかより、素直に彗星迎撃の話を見たいんだけどねぇ。

◎アニメ魂
 LEMON ANGEL PROJECT(新)
 (第1話)
 レモンエンジェルが消えて1年。新たなレモンエンジェルのオーディションを受ける皆口智だけど……
 なんか時間を遡ってその智が高校生になった辺りから物語が始まってるみたいだけど……
 レモンエンジェルに曲を提供していた鴻野唯とかいうのが中学時代の先輩で、高校に入ったら弓道部にいた先輩がレモンエンジェルのリーダーだった諏訪美希というだけでも出来すぎな話なのに、いきなし小暮とかいうプロデューサーに次期レモンエンジェルのオーディションを受けないかとか、唯は本当は自分の曲は智に歌わせたかったとか……おまいは何者じゃい。
 で、そのレコード会社で唯の名前を聞いてこっそり探りを入れてたら、なんか偉いさんが怪しげな話をしてるんだけど……そこで目にした光景はレモンエンジェルが消えた最後の光景での立体映像。実は初代レモンエンジェルはCGで作られたバーチャルアイドルで、そのプログラムを作ってた唯が消えたから続けられなくなったって話か?
 でも、リーダーの美希は確かにいるんだけど……ま、ビジュアルデータだけ提供して本人が歌ってたわけではないって可能性もあるね。
 それにしても、弓道場、音楽室、レコード会社……智って無意味にドジ過ぎるね。

 しかしねぇ……智役の声優の下手さ加減はどうにかしてくれよ。いまどき声優学校出たばかりの新人さんでもここまで酷くないだろ。

◎ワンワンセレプー それゆけ!徹之進(新)
 (第1話)
 女の子がかわいい感じだけど、それがメインの作品でもないし……犬は嫌い。

◎今日から(マ)王!
 (第71話)
 ヴォルフラム(というか、眞王)に力をもらった勝利だけど、試しに使ったらたちまち暴走って……無様ね。
 勝利が眞魔国に言ったと知り、湖を潜ってどうにか眞魔国に向かおうとしてるお母さんが良いね。いや、無駄なんだろうけど。
 眞王廟のウルリーケのところに現れたセラフィーヌ。4つの鍵を明らかにしてすべてを消し去ったら箱の封印は永久に解かれないって発想みたいなんだけど……もう鍵があろうが無かろうが、創主を抑えられなくなってるというのがウルリーケの話だね。
 コンラッドの囮作戦に自ら参加してるとこみたら、グエンダルも鍵のひとつで、そのことを自覚してるって感じなんだけど……単純に考えたら残りはギュンターとヴォルフラムなんだけど、ヴォルフラムの代わりの鍵の持ち主が勝利って話なのか?
 有利に襲い掛かろうとしたセラフィーヌを阻止してる勝利だけど、そのまま暴走。魔王になってそれを止めようとする有利だけど、力は拮抗……とか思ったら、こいつらを止めるためにオンディーヌがお母さんを召喚するってオチかい。ま、眞魔国の光景を見ただけだけど……
 しかし、鍵を探して地球まで行ったというセラフィーヌ。ジェニファーとかいう剣士と戦ったこともあるって……このお母さん、剣道かフェンシングでもしてたのか? いや、時間の感覚が違うから、たまたまジェニファーって名前の昔の女剣士って話かもしれないけど……

◎ふしぎ星の☆ふたご姫
 (第40話)
 正月にも国に帰れないアルテッサ……両親がブライトに騙されて勘当されてるとかいう話なのか?
 しかし、メラメラの国の王様までブライトの口車に乗せられてるって……おまい、いったい晴雨姉妹に何回国を助けられてるんだ?
 大ドラゴンが持ってる宝がグレースストーンだろうって、演芸会で満足させてそれを取り出そうとしてるんだけど……晴雨姉妹やリオーネの芸で満足するわけも無いってか。そこにやって来たプリンセス一同もやたら文句付けられてるだけだし……
 無理やり出されたシェードって……しかし、その後で割り込んできたブライトの寒い駄洒落もねぇ……
 大ドラゴンの口からグレースストーンを奪おうとしたブライトに怒って暴れまくる大ドラゴン。最後の手段としてまだ何もやってないアルテッサが出てくるけど……
「がびーん」
 それで笑うかいっ!

◎BLOOD+
 (第13話)
 ハジに助けられた小夜だけど、何か歌が狂わせてたって感じだね。
 小夜の声に気付いて駆けつけたカイだけど、そこで見たのは傷付き壊滅状態のデヴィットたちと、何かに取り付かれたように立ち尽くしてる小夜。
 ファントムの挑発に狂ったように挑みかかろうとする小夜だけど、カイの声に正気に戻ってるってか。
 狂乱状態の小夜にやられたらしいクララは、正気に戻った小夜に未来を託すと、ガキの翼手たちを道連れに自爆。無残な最期ね。
 ファントムを残して去っていくソロモン。追いかけようとするデヴィッドだけど、失敗。完全に翼手と化したファントムは小夜に執拗に襲い掛かるも、小夜に片足をやられると、その足を切断して逃亡。なんか偉そうに挑発してた割には情けないね。
 歌の影響で全身にひび割れが入ってきたムイだけど、ついに翼手の精神状態になってリクに襲い掛かってるとは凶悪ね。で、こいつら、歌がなくなってももう元には戻れないのか? 悲惨だね。ま、まだ人間の姿してるだけ翼手になりきった連中よりはマシだろうけど……

◎MAJOR(第2期)
 (第30話)
 練習試合を申し込みにいった吾郎だけど、寿也にコテンパンにやられて返り討ちとは惨めね。しかし、相変わらず冷酷なやつ。気弱そうだったガキの頃とはえらい違いだな。
 で、養父の茂野とキャッチボールして弱点を教えてもらってるんだけど……例え親子でもプロの選手がアマチュアの選手とキャッチボールしたらプロアマ協定違反で問題になるんじゃなかったっけ? 最近、緩和されたのかなぁ? あれは硬式野球の話で、軟式は関係無いとか……
 で、左手を利き腕に近付ける様に鉛筆も箸も左手に持ち替えて特訓ってか。いや、その程度のことが出来なくても野球のボールはとりあえず投げられるって話だな。

◎蟲師
 (第10話)
 蟲関係の収集家の土蔵を漁ってるガキたち。そこで見付けた硯で墨を磨ったら、どんどん体が冷えてきて氷を吐く奇病に。それが蟲で出来た硯だったって話だけど……
 その硯を以前使っていた者はみんな死んだという話で、硯の製作者に話を聞きに行くギンコ。製作者のねーちゃんはそれを待ってたとか言ってるけど……
 ま、出来た硯を手にした人間が死んで気になってたんだけど、問題の硯は古物商が売り払った後で行方がわからなくなってたという話かい。
 ねーちゃんの話で蟲の正体がわかったギンコ。雲のような蟲で、普通は空気中の水分を吸って漂ってるんだけど、水がない状態が続いて地上で眠ってる間に岩石化してしまってたって話。で、墨を磨るときに水分を得て甦えったのはいいけど、それを吸った人間の体内に居座ってしまって体内が冷えてくるって話かい。
 で、高地の気圧の低いところに言ったら自然と体内から出て行ってしまうから治るという話ね。
 硯を壊すというねーちゃんに、あくまで硯にこだわる収集家。ギンコは硯から蟲を開放することで妥協させてるけど……大量の蟲が開放されたから辺り一帯には雹が降り注ぎまくりで屋根が壊れてるって大変だね。
 いや、その中で降って来た雹を集めて食ってる収集家も物好きだけど……

◎BLACK CAT
 (第10話)
 シャルテンの誘いに乗ったトレイン。世界政府に対して革命の狼煙を上げたクリードに襲い掛かってるんだけど……いや、原作みたいにクリードとの因縁がスヴェンと知り合う前の話だったら知らないってのも当然なんだけど、ここまで同時進行してた事件について全然知らないってのも何か不自然な感じが……ま、トレインが何も語ってなかったら同じなんだろうけど……
 クリードに立ち向かう無謀なトレインの危機をビジョンアイで察して割り込んでくるスヴェン。トレインの代わりに負傷し、邪魔が入ったからと立ち去っていくクリードを執拗に追おうとするトレインを必死で引き止めてるけど……
 原作と違って2人の立場が全然違うんだね。原作だと対等のパートナー同士なんだけど、アニメ版は完全にトレインが未熟なガキで、スヴェンが保護者って感じなんだな。イヴもスヴェンにべったりだし……
 スヴェンのビジョンアイについてトレインに語ってるリンス。そりゃ、もう完全に原作と立場が逆だな。なんかトレインよりもリンスの方がスヴェンの相棒っぽくなってるだろ。

◎陰からマモル!(新)
 (第1話)
 絵に描いたようなボケボケねーちゃん、紺若ゆうな。どっちかというとツッコミ役の多い中原麻衣の声がちょっと珍しいかな。
 最近のヤクザは秋葉原でフィギュア売って活動資金にしてるのか……
 しかし、至近距離から撃たれたガトリング銃を完全に防ぎ切ってるって、加速能力を持ったサイボーグ戦士でもあるまいに、いったいどんな動体視力と反射神経と運動能力があったら生身の人間がそんなこと出来るんだ?
 しかし、何で隣の家族を守ってるんだ? いや、相手が主君で、そういう契約で守ってるとかならわかるんだけど、江戸時代の主従関係なんか明治の版籍奉還で無効になってるから、400年前から代々そうやってるって相手も知らないのに守り続けたって意味無いだろうに。

◎灼眼のシャナ
 (第13話)
 エロ兄妹の弱点だと思ったのは、こいつらの燐子で、とっ捕まったシャナは呆気なく贄殿遮那を奪われてるとは悲惨ね。
 で、贄殿遮那を奪って試し切りするソラトだけど、まず服を切り裂いてって……良い趣味してるね。しかし、炎の剣はシャナの手の中に。シャナが手にしてたのは贄殿遮那の代わりにソラトが捨てたブルート・ザオガーだったんだけど、炎の力ってのは贄殿遮那単独で出せるんじゃなくて、「天壌の劫火」アラストールの力を授かったシャナだからこそ使えるってことみたいね。
 ブルート・ザオガーでソラトの手から贄殿遮那を奪い返し、ティリエルの体を貫いてるシャナ。悠二とマージョリーが動き回ってクレイドル・ガーデンを支えるピニオンを壊しまくったおかげか、再生できないティリエルはすべてをソラトに捧げて消えかかってきてるってか。
 一方、マージョリーを倒したシュドナイは悠二の零時迷子に気付いてこれを奪おうとするけど、完全復活を果たした「弔詞の詠み手」マージョリーの反撃を受けて失敗。
 そこに悠二の存在に気付いたエロ兄妹とそれを追うシャナもやってくるけど、もはやシャナの反撃になすすべもないエロ兄妹に見限りをつけたシュドナイは退散。そしてエロ兄妹はシャナの手で葬り去られてるって展開。
 ま、ピニオンの仕掛けを破られるなんてのは想像もしてなかったんだろうし、自分たちが贄殿遮那を使いこなせないなんてのも考えてもなかったんだろうけど、そこを突かれたのがこの兄妹の敗因だね。ま、そもそもフレイムヘイズが2人いる町で仕掛けたのが間違いなんだろうけど、普通はフレイムヘイズ同士が協力したりはしないってことで油断してたんだな。
 シャナが御褒美をやると言ったからキスを期待してる悠二だけど……とっておきのメロンパンってかいっ! しかし、封絶が解ける前に元いた場所に戻らなくてはならないって、フレイムヘイズも(ミステスも)大変だね。
 それにしても、いきなし吉田さんとの対決の再会とは……気持ちの切り替えが大変だな。いや、封絶前よりメチャクチャ積極的になってるような気がするんだけど……

週刊アニメ定点観察 Vol.475 (1/3)

2006年01月11日 | 週刊アニメ定点観察
期間:06/01/02~06/01/05

◎地獄少女
 (第14話)
 授業中にいつもの光景を見てるつぐみ。いや、見たくもない光景を毎度毎度見せられるっていうのも嫌なんだろうね。
 今度の事件は自殺した町職員絡みの事件ね。町長の暴力団との癒着疑惑で口封じで殺された父親の恨みを晴らそうとする娘が今度の依頼者だってか。それを知った柴田がいつものように首を突っ込もうとしてるけど……
 思い詰めてる人間に復讐はするな、疑惑には証拠が無いって常識通りのこと言ったって通じるわけ無いだろ。
 柴田が町長に訊きにいったら、老人ホームの土地が暴力団の手に渡っていて立ち退かされそうになってたから、暴力団に便宜を図る代わりに老人ホームを存続させたのだけど、それを知った職員が娘を大学にやる資金が必要だからって脅して来たってか。なんか娘の話とは違うんだけど、こっちの方が信憑性があるな。
 町長は自分が手を下したわけではないけど誰かが殺したとかいうことは認めてる感じだけど……ま、息子の仕業らしいってことはみえみえ。ま、町長が失脚したら老人ホームが潰れてしまうってのは確かなんだろうね。
 ま、町長は老人ホームを何とか存続させようと情を優先してやむを得ず暴力団と交渉したんだけど、それをネタに強請ってた職員の方がどう見たって卑怯だね。ま、だからって殺されていいって話ではないけど。
 銀行の貸金庫に娘名義の預金通帳があったって話だけど……貸金庫ってそんな目的で使うものなのか? いや、預金通帳も立派な財産だけど、わざわざ貸金庫に保管するだけの預金残高があったようには思えんのだけど。
 結局、町長の理屈も否定できず、せめて娘に対して謝罪させようとした柴田だけど、娘は聞く耳持たずで町長を地獄送りにしてしまうってか。いや、地獄に流すんなら息子の方だろうにね。
 町長は最初から覚悟の上だったみたいだからさっぱりしたものだね。でも、こういう人間が地獄に流されるってのは理不尽だね。

◎鍵姫物語 永久アリス輪舞曲(新)
 (第1話)
 満月の中に飛んでるアリスらしい少女の姿を見たアリスオタクの桐原有人。屋根伝いに飛び去っていくウサ耳アリスを追い掛けて図書館に入った有人だけど、そこではアリスが何者かと戦ってる様子。
 いきなし落ちてきた黒パンツ……じゃなくて、アリスの対戦相手。有人に胸に顔を埋められて気をとられたお陰で、アリスに鍵を胸に差し込まれてるって展開。なんか悶えてる表情が良いんだけど……
 冷酷に鍵を回すアリス。中から出てきたのは書物に書かれた物語。アリスがその物語を奪うと、消え去っていく対戦相手だけど……要するに物語を奪われたらこの空間に入っていられる能力が無くなるって話なんだろうけど……
「学校は退屈だ」
 大学までエレベーターとは、贅沢なやつめ。そんなに退屈ならよその高校とか大学を受験しろよ。昨夜のことは何事も無かったような図書館。
 そこに現れた、昨日のウサ耳アリス。いや、ウサ耳じゃなくて制服着てるけど……
「オルタナイト・L・タキオンの『アリス』!」
 チャールズ・ドジソンの『アリス』じゃないのね。
 アリス能力者の話をしてる有人たちを注意してる司書官のねーちゃんだけど、格好を見たらこいつも関係者っぽいね。途中でぶつかったねーちゃんも同じく。
 幻の3冊目の『終わらないアリス』を完成させるため、アリス能力者が互いのアリスの物語を奪い合ってるって話だけど……
「あたし、有栖川ありす! カタカナじゃなくてひらがなの、あ・り・す」
 どこぞで似たような名前の作家がいたような気がするけど、ベタな名前だね。しかし、このどこかで聞いたような甘ったるくてねちねちした声は……清水愛かい。
 その2人の様子を心配そうに眺めてる有人の妹、きらは。そこにクッキー焼いたからって恥ずかしそうに誘いに来てるキサとかいう女の子が良いね。特にウサギの髪飾り。何かうさだの趣味だな。
 ありすが来るからって部屋を片付けてる有人だけど、きらはとの約束を忘れてたとは酷い話。そこにやってきたあるとをおもいっきし邪魔してるきらは。やっぱし妹キャラというのはこれくらいじゃないとね。
 気まずくなって帰ろうとするありす。追いかけていく有人だけど、いきなしメルベイユスペースが。お約束の変身シーンでウサ耳アリスに変わるありすだけど、その前に現れたもう1人のウサ耳アリス。きらはってかい。
 たちまち戦い始めるありすときらは。最終的にきらはの胸に鍵を突き刺すありすだけど、有人に突き飛ばされて物語は奪えずじまい。なんか結局、共同戦線を組むことになってるけど……
 最後に出てきた双子のロリロリアリス。声がかないみかと金田朋子って凶悪だね。で、司書官のねーちゃんがリデルって名前なんだけど……ネーミングの由来はアリス・リデルだろうから、こいつがすべてのアリスのオリジナルって感じか。
 ところで原作者の名前のタキオンに意味があるんなら、時間を超越するキャラクターって感じなんだけど……

◎キン肉マンII世 ULTIMATE MUSCLE 2(新)
 (第1話)
 ま、見るような作品じゃないね。

◎ポケットモンスター アドバンスジェネレーション
 (第167話)
 4番目のフロンティア、バトルチューブにやって来たサトシだけど、速攻でロケット団の罠にはまってるとはマヌケ過ぎ。
 フロンティアブレーンのアザミ。なんかフロンティアブレーンというより、スケバンだかチーマーだかのヘッドって感じなんだけど……タケシに声掛けられて顔を赤らめてるって、うぶだねぇ。

◎かりん
 (第9話)
 黄昏てる杏樹の話。果林が学校に行ってるから昼間は1人っきりってか。いや、厳密にいえば両親も兄もいるんだけど、そいつら完全夜行性で昼間は寝てるからね。
 どうでもいいけど、蝙蝠に「おかず」って名前を付けるのはやめろよ。なんかそのうち蝙蝠でも取って食いそうだな。しかし、いくら安いからってトマトばかりの食事の連続ってのはねぇ。なんかタズサに意地悪されてるピートの境遇だな。
 でも、もう果林の血の効果は消えたのに何か機嫌良さそうなんだけど、仕事でも決まったのか?<雨水の母親。
 杏樹は真昼でも日傘差してれば大丈夫なのか。ま、吸血鬼として覚醒するまでなんだろうけど……
 しかし、ウィナーは早くも脇役転落か。

◎SHUFFLE!(終)
 (第24話)
 消えた亜沙を探すのはいいけど、病院の中で叫んでたら怒られないか?<稟。
 結局、亜沙がいたのは告白した展望台。そこで思い出を語る亜沙に魔法を使えという稟だけど、相変わらず亜沙は拒否するだけ。思いつめた稟はカッターで自分の手首を切り、亜沙に魔法を使うことを強要するってか。
 亜沙が稟を救うために魔法を使うって展開は良いんだけど、それが稟が自分で手首を切った後始末ってのは、あまりスマートな話じゃないね。別に稟を救うなら魔法を使わなくても止血をして病院に連れて行けば良いだけの話だしね。
 新学期になってプリムラも学校に通い始めてるだけど……神王の家も魔王の家もそのままか。しかし、あの両家って稟が楓の家にいてこそ意味があるんだから、あのおっさんたちがそのまま居続けるとは思わんのだけど……
 麻弓に胸の話をしておもいっきし蹴飛ばされてる樹……マヌケね。しかし、麻弓のパンツ、丸見えはいいけど、色気も何も無いな。
 昼休み、プリムラのおにぎりを食って倒れてる稟だけど……いったいどんなおにぎりなんじゃいっ!
 町を歩いてる神王と魔王のおっさん。何か女性とすれ違って驚いてるんだけど……相手は亜麻だったってか。2人とも亜麻が人間界に来てて、亜沙の母親だって知らなかったんだな。
 バイトを始めた亜沙だけど……カレハと同じ喫茶店のウェイトレスってか。ま、本人は似合って無さそうな感じだけど、麻弓よりはマシだと思うぞ。いや、麻弓のノーパンは凄かったけどね。

 結局、アニメ版の『SHUFFLE!』は亜沙をメインヒロインにして終わったわけだけど、それで良かったのかなぁ? ゲーム版は知らないけど、素直にゲームを進めて亜沙がプライマリってことは無いように思うのだけど……
 『ToHeart』ならあかり、『Kanon』ならあゆか名雪、『D.C.~ダ・カーポ~』なら音夢かさくら……そういうレベルで言うなら楓かシア、あるいはネリネというあたりがプライマリヒロインじゃないかという感じだね。亜沙を選んだってことは『ToHeart』なら芹香か智子、『Kanon』なら舞、『D.C.~ダ・カーポ~』なら萌って感じで、裏側からゲームを攻略してるような印象を受けてしまうんだね。
 ま、亜麻がユグドラシル計画の最初の実験体だったってエピソードが亜沙に告白した後でしか出て来ないから、このエピソードを入れようと思ったら亜沙を選ばせるしかなかったって話なんだろうけど。いや、告白せずにこのエピソードに入ると亜沙が死ぬ展開になってしまうとか……
 ま、稟が恋愛対象として意識してたのが亜沙だけだったってのは、海に行った話辺りから見えてたのだけど、海の話でシアの方に強引に振られてしまったから、はぐらかされちゃったって感じなんだよね。だから、稟が本当に好きなのは誰かって振り返ったときに亜沙の名前が出て来たのは不自然ではなかったのだけど、(すでにシアとネリネは脱落してたから)常識的には楓で収まるかって予想したんだけどね。
 でも、かえって亜沙を選んだ方が普通の恋愛っぽいって感じで、実際に告白した後の2人の光景はこっぱずかしいくらい初々しい感じがして、それはそれでよかったとは思う。他のヒロイン(シア、ネリネ、楓、プリムラ)じゃこんな感じにはならないからね。
 しかし、だからこそ最後に稟が手首を切って亜沙に魔法を使わせてるのが姑息過ぎて雰囲気を壊してるんだよね。亜沙は他人から強要されて魔法を使うんじゃなく、自らの自由意志で使うことによって自分の生まれつきの体のことを受け入れてほしかったんだけど……

◎ローゼンメイデン トロイメント
 (第8話)
 スイカを食ってるローゼンメイデンたち。雛苺と金糸雀ってまるで双子みたいだね。で、その脇でちまちまと種を取ってる真紅がいとおかし。
 ジュンに槐の人形作りを見せてる白崎だけど、いったい何を考えてるんだ?
 苦しむメグを見てる水銀燈のもとに現れた薔薇水晶。ローザミスティカがあればメグは助かるとか言ってるけど……
 この前からローゼンを探し回ってた蒼星石。その前に現れてアリスゲームをそそのかしてる薔薇水晶。ローゼンの嘆き苦しんでる様子を見て蒼星石はアリスを目指すことを決意したってか。
 アリスに届かなかったローゼンメイデンたちにアリスゲームを強要してるローゼンに疑問を感じてるジュン。そのことを槐に話すけど、槐は愛情が無ければ人形は作れないと言うだけ……
 どう考えても槐がローゼンなんだけど、記憶が無いとかそういう話なのかねぇ。

◎ガラスの仮面
 (第39話)
 速水にプラネタリウムに連れて行かれ、意外な一面を見て速水を意識し始めるマヤ。その帰り、月影が失踪したという知らせが来るけど……療養のために身を隠すとの置手紙。ま、いよいよ先が短くなってきてそれを周囲に悟られたくないって話だな。
 アルディスの演技が黒沼とかいう演出家に認められて『狼少女』の主役のジェーンを演じることになったマヤ。秘書のねーちゃんに速水が見合いすると聞かされてますます速水のことが気になってる感じだけど……
 共演者として現れたのが桜小路。なんか久しぶりの登場だね。こいつもそれなりの経験をこなしてきたんだろうけど。その後輩の女の子がなんかマヤを意識してるって感じで桜小路を誘っていったんだけど……今のマヤにとって桜小路ってもう意識するような存在じゃないよな。
 しかし、マヤにとって役柄にはまり込むってことはもうすっかり当たり前のことになってるって感じで、狼少女の役なんてハードルでも何でもない感じなんだけど、これで芸術賞とか、『紅天女』のための条件を揃えられれば良いんだけど……