電脳アニメパス

アニメ及び周辺文化に関する雑感

週刊アニメ定点観察 Vol.474 (4/4)

2006年01月04日 | 週刊アニメ定点観察
期間:05/12/26~06/01/01

《録り溜め消化》
◎最終兵器彼女 Another love song
 (第1話)
 日本を襲撃してきた謎の敵の編隊を壊滅して帰還して来る《最終兵器》。てっきり、ちせかと思ったらミズキとかいうねーちゃん。ちせの他にも《最終兵器》がいたのね。しかし、《最終兵器》の装甲って毎回使い捨てなのか?
 で、基地で新たな《最終兵器》として改造されてるのが、ちせって話ね。そのちせの心の声を聞いてるミズキだけど……乳丸出しかい。
 しかし、ちせは何で《最終兵器》にされたんだ?
 すでに九州は陥落って……敵は幻獣かいっ! ま、中共辺りが人海戦術で攻めて来てるんだろうけど……
 札幌に危機を察知して出撃していくちせ。これが本編の初期の頃の札幌空襲って話ね。しかし、司令部のコンソール画面とミズキがちせの思念を受け取ってる描写だけで済ますか? 戦闘シーンは本編を見ろってか。
 ミズキは戦闘で部下を失い、自らも負傷して片足になって、それでもなお戦おうとして《最終兵器》に志願したってか。いや、ミズキの動機はどうでも良いから、ちせが《最終兵器》にされた理由を説明してくれよ。
 制服着て学校に行こうとするちせを引き止めるミズキ。軍人さんの理屈をちせに強要するなよ。しかし、ちせの通学光景とか、全部モニターで監視されてたんか。こりゃ、シュウジもおいそれと変なこと出来ないね。
 高知に集結してる日本軍。沖合いから攻撃してくる敵艦隊……は良いけど、テツってこんなとこで戦ってたんかい。で、そこにやってきたミズキ。なんかテツのこと知ってる感じだけど……と思ったら、《最終兵器》になる前はテツの上官だったのか。
 《最終兵器》として限界に達してしまったミズキ。彼女が3日間眠ってる間に戦場に出てるちせだけど……敵軍の塹壕の前に現れたのは良いけど、持ってた武器が重くてこけてるとはマヌケね。
「ごめんなさい。わたし英語の成績あんまりやから、よくわからないの」
 いや、相手の言うことわかったところでどうもならないと思うんだけど……
 ま、戦場にやってきてとくわからんことを行ってる制服姿の女の子に混乱するのはわかるけど、むやみやたらに打ちまくった結果が、周囲一帯消滅って……悲惨ね。
 戦う意志の無いちせよりも自分が適任だと主張するミズキだけど、もう兵器としては役に立たないって宣告されてるとは哀れね。
「彼女の意志など関係ない。兵器として優れているか否かだ」
 完全にちせの人格は否定されてるな。おや、ちせが選ばれたのは《最終兵器》として適応する人間が、集められた中ではたまたまちせしかいなかったからってか。
 ミサイルによって倒される通天閣……って、大阪かいっ! しかし、ちせはシュウジと逃走中って……1回、展望台まで逃げて、結局は戻っていったアレか? しかし、監視衛星まで打ち落としながら逃走って……逃げられてる側からすればとんでもない話だな。おまけに大阪はやられてるし……
 自宅から出てシュウジのとこに向かおうとしてるちせの前に現れ、説得を試みるカワハラとミズキ……ってことは、展望台の話はもっと後か。結局、説得に応じて大阪に出撃したちせだけど……大阪城を中心に大阪市街もろとも連合軍を殲滅って、そりゃもう戦争じゃないだろ。敵にやられる被害とちせにやられる被害、どっちの方が大きいんだ?
 関東に転戦していくテツの部隊。すれ違う戦車にマーキングされたちせの顔を見て、違うと思ってるみたいだけど……この時点ではまだちせと会ったことは無いのね。で、高知で見たミズキの記憶しかないって話か。
 で、連合軍が関東侵攻目指して集結してくるって話で、いよいよ決戦が迫ってるって話なんだけど……本編の最終回見てたら虚しいだけだぞ。

 (第2話)
 関東決戦に向けて転戦していく中、ミズキのことを思い出してるテツだけど……ミズキの部隊って、ミズキが温情でテツを妻のふゆみのいる北海道に転属させた直後に全滅したってか。それでテツは生き残ってるのね。でも、こいつ、高知なんかで戦ってたとこ見たら。どう考えても北海道には戻ってないだろ。
 自分がバケモノだと悩み、敵に対して謝りながら戦ってるちせ……いや、ちせの場合は戦ってるというより一方的に殺戮してるだけって方が正しいんだろうけど……兵器として過剰に進化してしまい、すでに自分の意志ではコントロールできなくなってしまってるって話ね。
 敵機にロックオンされただけで過剰な迎撃行動をとるちせ。すでに敵味方も関係なく、周囲に向かって無差別攻撃ってか。それを止めようと飛び出したミズキだけど……無惨ね。いや、死んだわけじゃないんだけど。でも、それでちせが正気を取り戻したって話ね。画面には映ってないけど、おかげでテツが命拾いしたって話なんだろうね。
 もう、ちせが戦っても戦わなくても戦局は変わらないだろうから、いざというときは彼氏の元に逃げろと言ってるミズキだけど……確かにもう誰の手にもちせを止めることは出来ないのだから、ちせに余計な心理的ストレスを与えない方が良いんだろうね。
 出撃を拒否するちせに代わって、自分が出撃していくミズキ。やってきた先はテツのいるところってか。爆風に倒れて気を失ってるテツにキスしようとしてるミズキだけど……相手は女房持ちだぞ。
 おや、この時が例の展望台の逃避行ね。ミズキが身を挺して戦ってたから、とりあえず展望台まで行ける時間が稼げたって話ね。
 ミズキが軍神になって本望だろうって言ってる長官。おまけにミズキが死んだお陰で薬のストックをちせに回せるって喜んでるって……酷い話だな。すでに薬の製造ラインも破壊されたような状況で戦争を続けてどうするんだって気がするんだけど……これは最終回で明らかになる話だからねぇ。相手を倒す以外は終わりの無い戦争だって話だから、仕方が無いといえば仕方が無いんだけど……
 乳丸出しのちせ。なかなか良い形してるね。
 例のアパートで敵兵に殺されてるテツ……おいおい、ちせとテツの出会いって全部パスかい。ま、確かに本編でやってるんだからわざわざ描く必要は無いんだけど、いきなしテツが死んだところのシーンが出てきてもねぇ……ま、ちせが戦争をやめるための区切りの事件としては必要だったんだろうけど……
 結局、ちせがシュウジのところに飛び立つ時に長官以下を全滅させて来たって話ね。もうろくな物語じゃないな。SFとかラブストーリーとか言うより、ホラーだろ。ま、ここの連中は《最終兵器》の運用やってただけだから、こいつらがやられても日本軍の組織的戦争が終わったわけではないだろうけど……
 で、ここから本編終盤のシュウジとの駆け落ち生活に続くってところか。

 本編では描かれてない部分のちせの視点で戦いを描いてるって点では悪くは無いんだけど、本編で描かれてた部分は極力描写を避けてるから、本編の展開を完全に覚えてないと何がどう対応してるのかが不明なのが難点だね。
 少なくとも、これだけ見たら何が何やらさっぱりの作品だと思うぞ。

◎惑星大怪獣ネガドン

 電磁マガライザー方式作品って何じゃいっ!
「昭和100年……」
 昭和天皇も長生きだね。
「世界の人口は100億を超え……」
 少しは子作りを控えろよ>C国人。
「熱核爆弾による火星テラフォーミング計画成功……」
 残留放射能が気になるんだけど……
 おいおい、この雨の降る下町の光景もみんなCGってか?
 地球と火星を往復する宇宙輸送船《いざなみ》……どう考えても大気圏内への出入りは考えられてなさそうだから、惑星の上空からは軌道エレベーターかシャトルボートで地表と行き来するしかなさそうだね。
 10年前にロボットの重機甲化を果たせずに隠棲してる楢崎博士。しかし、昭和90年って西暦2015年だろ。そんな時代にMTガチャガチャ回して計算してるメインフレームなんか使ってるのか? で、実験中の事故で娘を失って研究の意欲を失ったってか。
 一応、地上はリニアが走ってるのか……って、今でも上海では走ってるけどね。
 いきなし積荷が爆発して地上に激突した《いざなみ》。町が一瞬で壊滅。後に出来た巨大なクレーター……そこから出現した怪獣がネガドンってか。
 迎え撃つ防衛軍……はいいけど、昭和100年になってもスターファイターってか。せめてファントムとかイーグルとか出してやれよ。戦車のキャタピラに踏み潰されてる「うまい緑茶」の空き缶がなかなか。戦車は60式ぐらいか? 74式なら特徴あるから一目でわかるんだけど……ま、基本的に60年代の装備だな。
 う~ん、さすがにCGでやると戦闘機の機銃掃射も絵になるね。
 画面を左から右に流していくネガドンのビーム攻撃。東宝スコープならではの画面作りが往年の怪獣映画らしさ全開。今じゃシネスコで作ってもテレビ放映やビデオ化でトリミングされるの恐れて、端の方はあんましちゃんと使われないからね。
 おや、ネガドンの落下点って調布かい。ずいぶん内陸に落ちたのね。
 いきなし娘のことを思い出して、封印された倉庫を開ける楢崎博士。そこには巨大ロボット《MI-6 2号試作機》が……って、お約束な展開。
 しかし、昭和100年になっても携帯電話は無いのね……というか、黒電話なとこ見たら、電電公社も民営化されずにそのままだな。
 ネガドンをキャッチした《MI-6 2号試作機》はそのまま宇宙空間に飛び出して、怪獣に突撃して爆散……壮絶だね。
 ロボットが出てからはテンポが速すぎて呆気ない展開なんだけど……けっこうドリル萌え萌えなロボットだったね。

《おまけ》
◎帰ってきたウルトラマン(再)
 (第36話)
 ある女を追跡してる郷と岸田。怪電波の発信源だという話なんだけど……だからって、何でラジウムを持ち歩いてるって発想になるんだ?
 その女が吸血鬼って話で、空を飛んで逃げたからってMATに捜査の依頼が来たんだけど……世間を騒がせないために私服で捜査しろって、でもその判断基準、回によって全然違ってるのは気のせいか?
 半年前にUFOが消えた事件があったから吸血鬼の正体は宇宙人だという次郎。おいおい、そんなことガキに指摘される前にMATが気付けよ。
 被害者が女ばかりだからって囮に志願してる丘隊員だけど、それより前に被害者は別荘地で知り合った人ばかりっていう条件を忘れてないか?
 吸血鬼は日本にはいないと思われてると言ってる岸田。ほんとか?
 宇宙人は別荘地で死んだ少女の体を乗っ取ってるって話で、その少女の情報を探る郷たちだけど、父親の話では美しい娘を火葬にしたくないから棺おけに入れて埋葬したって……そりゃ埋葬時に無残な姿を見ずに済むだろうけど、遺体に特別な処置を施さない限り、結局は腐って朽ち果てていくだろうに。
 で、墓地の棺おけを開けたら中に遺体が無かったっていうお約束。しかし、その場で丘隊員が襲われてるのは安直過ぎるね。別に本物の吸血鬼みたいに日中動けないとかいう話じゃないんだから、獲物を求めてずっと出歩いてるのが当たり前だろ。わざわざ墓地に戻ってきてる意味がわからんぞ。
 逃げるところを追跡され、UFOが発見されてる宇宙人。地球人類を滅ぼすために若い女性を襲ってるって……そりゃ女性がいなけりゃ地球人類は子孫を残せずに滅びるだろうけど、そんなペースで一人一人ちまちまと女性を殺していても、生まれてくる女性の数の方がずっと多いんだから、全然効果が無いと思うぞ。
 で、ウルトラマンを宇宙人の裏切り者だとか言ってるけど、宇宙人に統一組織があるとかいうんならともかく、異星人同士という点では地球人と同じなんだから、そんな理屈は通用しないだろ。
 UFOを撃墜して安心してるMATだけど、それでマットアローを降りてしまって、怪獣の本体が現れたら銃で応戦するだけって、対応が無駄すぎ。それで倒せると思ってるのか?
 ドラキュラスにエネルギーを吸われてくたばりかけてるウルトラマンがいとおかし。で、いきなしウルトラブレスレットで強烈な照明を浴びせてるウルトラマン……は良いけど、ドラキュラスは昼間の太陽光線のような光に弱いって……そりゃ、正体を現す前と全然違うじゃないかい。で、ウルトラマンに十字の剣で突き刺されてくたばってるとは哀れね。いや、十字じゃなくても剣で突き刺されたらお終いって話だろ。

◎ウルトラマンマックス
 (第27話)
 何か乱闘があったらしいアパートに通報を受けた警察がやってきたけど、部屋には住人らしき男と奇妙な生物の死体が……それはエレキングの幼体だってかい。しかも、それと同じ幼体の周波数が各地に多数発見されてるって凶悪な状態。
 幼体のうちに早期に退治しようと出動するDASHだけど……効率悪そうだね。数がいるんだからDASHだけじゃなくUDFの他の実働部隊も出せよ。人海戦術でやらないと効果が無いだろ。
 カイトとミズキが反応をキャッチして急行するも、幼体を見たミズキは昏倒。そこに現れたピット星人はマックスに手を引けとか言ってるけど、宇宙人の世界も管轄争いとかあるのかねぇ。
 ピット星人にやられてマックススパークを奪われてるカイト、マヌケ過ぎ。ピット星人の方はモロボシダンからウルトラアイを奪った経験があるからお手のものだね。
 エレキングのエネルギーを吸収する波長が人間の脳波に近いから、人間の脳からエネルギーを奪ってるとかいう話だけど……そんな微弱な電波を吸収するくらいならそこらの雑電でも吸収しといたほうがよっぽど効率的だぞ。むしろその周波数を使って脳波をコントロールする方が目的なんじゃないのか?
 生きた幼体エレキングを持って逃亡するミズキ。そして町に出現してビルを破壊するエレキング。かっこいいね。
 エレキングのプラズマ攻撃を巧みにかわしてるダッシュバードだけど、上空のピット星人の宇宙船からの攻撃でやられてるとはマヌケ。そして2体目のエレキング出現……
 ミズキに取り付いてた幼体エレキングを引き離したのは良いけど、自分が襲われてるカイト。そんな状態でミズキに戦いに出撃しろとか言ってるけど……おいおい、脇から銃で幼体を撃つぐらいのことはしろよ。
 1体目のエレキングを倒してるミズキのダッシュバード3……めちゃくちゃカッコ良過ぎ。地球人だけでエレキングを倒されてるのに驚いてるピット星人……はいいけど、生身で上空からピット星人の円盤に飛び込むなよ>カイト。成層圏ぐらいの高度あるんじゃないのか?
 しかし、ピット星人の円盤の中のカメラワークって、『ウルトラセブン』辺りのカメラワークそのままだな。
 ピット星人を倒し、マックススパークを取り戻して変身してるカイト。墜落していくミズキ機を助けてるけど、それを見上げてるミズキ。ウルトラマンもそばで見ると結構怖いと思うぞ。
 最後に残ったエレキングは大気圏外に放り投げられてマクシウムソードで微塵切りって、哀れね。

週刊アニメ定点観察 Vol.474 (3/4)

2006年01月04日 | 週刊アニメ定点観察
期間:05/12/30~06/01/01

◎アニメ魂
 ToHeart2(終)
 (第12話)
 身体測定からうれしそうに出てきたこのみ。なんかバストでも成長したのか? でも、貴明のところに飛んできたら、珊瑚に先を越されてるって感じで近寄れないってか。いや、それはどっちかというと雄二の仕業だろうけど。
 環に相談して帰り道で貴明を襲撃してるこのみだけど、身長は5mm伸びて胸囲も0.5cm増えたって……同じ値なのになんで単位が違うんだ?
 姫百合姉妹とWデートに出掛ける貴明と雄二だけど……第9話のとは別なのか? 第11話より後なら第9話よりは確実に後のはずだけど。
 相変わらずこのみと貴明を二人きりにして一泊旅行に出掛けてる母親。第1話と同じシチュエーションなんだけど、このみの態度が違うって話ね。
 貴明の前に現れてこのみとの仲を聞き出そうとしてるチエとミチル。このみへの援護射撃のつもりなんだろうけど、物好きだねぇ。しかし、貴明の答えはこのみは妹みたいなものだって、定番のお答え。
 で、それを聞いてたこのみは、なんかもう感情が炸裂しようって感じなんだけど……

 (第13話)
 駆け去るこのみを追いかけようとする貴明を引き止める環。
「このみが何で泣いたかをわかってないなら、今はダメ」
 このまま貴明がこのみを追いかけてくっついてしまうことを阻止しようとしてるって話ではないと思うけど、このみのことを思って言ってるんなら第11話の態度と齟齬があるんだけど……
 修学旅行の買出し……おいおい、まだ連休中の話か。デジカメを見てて愛佳&由真と遭遇してる貴明だけど、由真は普段通りとして、このみのことで適当にアドバイスしてくれる愛佳って良いね。同じ委員長でもどこぞの関西弁の暗くてきつい眼鏡っ子の委員長とはえらい違い。
 貴明に母親から電話が掛かってきてるけど……ちゃんと母親がいたのね。父親の転勤に付き合って、貴明だけ置き去りにしてるんかい。
 貴明の小学生時代の回想に出てくる高城さん……ゲーム版の公式サイトに出てる草壁優季とかいうキャラにそっくりなんだけど、同一人物か? 両親の離婚で苗字が変わるとか言ってるし……声を確認したらわかるな。草壁優季は佐藤利奈ってか。
 このみを探して1年生の教室前を通り掛ったらブルマ姿の瑠璃に変態扱いされてるし、昼休みは昼休みで花梨に付き合わされて、このみを捕まえられず。放課後も修学旅行の自由行動の計画表がまだで愛佳に捕まえられそうになってるけど……ま、雄二や愛佳と同じグループで助かったね。
 しかし、とことん貴明を避けてるな<このみ。あの時、急に泣いて逃げ出してしまったから顔を合わせられなかったってか。
 明日は修学旅行だから自分が起こしに行って見送ると言ってるこのみだけど……寝坊して逆に起こされてるのはお約束。

 前作(無印)は原作ゲームとは季節とか時系列を変えて再構成してたんだけど。今回はその辺はゲーム版のままって感じだなぁ。ゲーム版のユーザーには良いんだろうけど、アニメ版しか見てないと混乱するね。
 姫百合姉妹の登場が遅かったのは前作での新入生キャラ(葵、琴音、マルチ)と同じでゲーム版自体からして登場が遅かったからだろうけど、姫百合姉妹+イルファで中盤を3話連続で独占してたのが構成上のポイントだな。
 1~6話:基本ヒロイン毎の紹介編
   7話:基本ヒロインの総登場イベント
 8~10話:姫百合姉妹+イルファ編
   11話:全ヒロイン登場イベント
 12~13話:このみシナリオの展開編
 ま、マルチヒロインシステムのゲームのアニメ化としては手堅いところという感じだけど、もうひとつシナリオがこなれてないって感じがするね。特に7話と11話のヒロイン集結のエピソードが、単にヒロイン集めましたって感じでドラマになってないからね。
 特に11話のラストでタマ姉があんな宣言したら物語を引っ張るはずなのに、最後の2話にはほとんど影響を与えてないって感じがするからなぁ。ま、あれでこのみとタマ姉以外のヒロインは弾かれたってわかるんだけど、ラスト2話が肝心のタマ姉を無視してこのみだけで進んでる展開に無理があるんだな。やっぱしワンクッション置いて何でタマ姉シナリオじゃないのかって分岐点が明示されてないとねぇ。
 いや、別にラスト2話の展開だって貴明が彼女としてこのみを選んだって話じゃないんだから、ヒロイン選別というテーマははぐらかして無難に終わったってところだろうけど……
 しかし、これだけ見てたらPC版のこのみシナリオでいったいどういやって18禁な展開に持っていくのかは大いなる謎だな。いや、1話や12話で貴明がこのみの家に泊まった時に押し倒すって展開かも知れんけど……

 高城優季、声は佐藤利奈……やっぱしあの女の子は草壁優季だったのか。しかし、公式サイトでもなんか後から追加されたって感じのキャラなんだけど、前作の雛山理緒みたいな隠しヒロインか何かか? 一応全年齢版のサイトだからPC版の追加キャラってわけでもないだろうけど……

◎くじびきアンバランス(新)(終)
 (第1話)
 冒頭の幼い頃の痛々しい律子が良いね。この辺とOPは『げんしけん』の第1話でそのまま流れてたけど……
 千尋の姉・忍のドジっ子振りがなかなか良いね。その忍の持ってきた怪しげなキノコを図書室で調べてた千尋だけど、そこに現れて妖しげにキノコの薀蓄を垂れてる秋山時乃。なかなか神出鬼没なねーちゃんだな。
 1年掛けて運試しで戦い、生徒会の役職を勝ち取っていくっていったいどういう学校じゃい。で、千尋は時乃と同じチームになってるわけだけど……
 最初の戦いはキノコ料理。練習試合で成績にはカウントされないって話だけど、相手チームの上石神井蓮子は時乃の因縁のライバルで、なんか異様に敵対心を燃やしてる感じ。でも、テーマがキノコなら時乃チームの方が有利か……と思ったら、こいつはマニアックな知識持ってるだけで料理はできないのね。
 で、時乃の選んだキノコを料理するのは小牧と千尋。そんな技術があるわけじゃないから素材を生かした簡単な料理で勝負しようとするけど……暴走した時乃に食われてしまって全滅とは悲惨。
 千尋は残り時間5分で残った猛毒のチャブマアミカサタケを煮沸による毒抜きで調理。贅沢な料理を各種取り揃えた蓮子チームに対し、時乃チームはそれ1品だけ。しかし、生徒会長の判定は素材を活かした時乃チームの勝ち。
 しかし、毒抜きが完全でない危険も顧みずに食って判定を下さないといけないとは、生徒会長も大変だね。
 生徒会長が幼馴染の律子だと気付いた千尋は追い掛け、何で戻ってきたことをいわなかったのか尋ねるけど、その答えは「教える必要は無いと判断したから」……要するに律子にとって千尋はどうでもいいやつにしか思われてなかったってことね。

 次回、第2話は現生徒会執行部の面々のことが明らかにされるのね。わくわく。

 (第21話)
 ……って、第2話~第20話はいったいどこに行ったんだ?
 とりあえず蕎麦屋で回想してるって形の総集編かいっ!
 最初はHPのアクセス勝負。これは『げんしけん』で見たことあるな……というか、要するに総集編ってその手の『げんしけん』で使われた素材の寄せ集めって気がするな。
 次はサウナの中の忍耐力勝負ってか。しかし、小牧の怖い話がなかなか。3つともちゃんと聞かせて欲しいぞ。
 サバゲー勝負。相手チームの人数が異様に多いのがインチキ過ぎ。しかし、硬派再興はいいけど、敵の寝返りで勝ちってのはねぇ……
 カラオケ勝負。時乃の音波攻撃に敵チームは壊滅……はいいけど、どう歌ったらそんな野太い男声が出るんじゃいっ! しかし、凄まじい破壊力だね。
 宇宙人チームとの対決……って、そんなの堂々といるんかい、この学校は。で、その宇宙人の弱点はトイレが近いって話で、水泳勝負を挑み、おまけにスタート前に無駄に時間稼ぎ。結局、宇宙人チームはゴール目前でリタイヤってか。酷い作戦ね。
 麻雀勝負。ここはいづみの活躍しどころか……と思ったら、時乃の悪運で呆気なく終わってるか。
 ダンジョンRPG勝負。相手の魔女っ子チームがなかなか強力そうね……と思ったら、回復系の備えを忘れて自滅ってか。哀れね。
 ラストで律子の前に現れた不審人物って何者なんだ?

 次回、第22話でラストに出てきたやつの正体が明らかになるのね。わくわく。

 (第25話)
 ……って、第22話~第24話はいったいどこに行ったんだ?
 期末試験……一応、学業もちゃんとやってるのね。
 勝ち残った6組の中に入ってる時乃チームだけど、何かみんなバラバラで最終戦へのエントリーはしないって雰囲気なんだけど……
 両親の墓参り。鏑木と一緒の忍に遠慮して一人で墓参りに行く千尋。そこで律子と出くわしてるけど……結局、律子に励まされて最終戦に出ようと考え直してる千尋。
 他のメンバーの説得に出向く千尋だけど、こいつが何を言っても説得力無しってか。ま、いづみだけは出る意志あったみたいなんだけど、結局出ないことに決めたことを覆す気は無いってか。
 エントリの締め切り間際。妹に説得されて千尋といづみの待つ校舎にやってきた小牧。そして、時乃。
 ギリギリ間に合って、いよいよ次期生徒会役員の座を賭けた最終戦の開始。

 いよいよ次は最終回。果たして時乃チームは勝ち残れるのか?……って、最終回はいつ放送するんだ?

◎びんちょうタン(先行配信)
 (第1話)
 何か冒頭の音楽がおどろおどろしいね。
 頭に備長炭乗っけてお出掛けの準備は良いけど、裾を絡ませてこけてるのがマヌケ。いや、布団の上で良かったね。
 精米したのを買ってきてるんじゃなくて、自分で玄米を搗いてるのか……
 しかし、出歩くときリボンの裾を引きずってるんだけど、汚れて擦り切れないか?
 カルガモさんのバスでお出掛けは良いけど、この森、何か怪しげな遺跡がいっぱいあるね。で、町にでも出掛けるのかと思ったら野原で山菜摘みかい。しかし、ツクシをちゃんと描いてるアニメは初めて見たな。
 採って来たわずかなゼンマイだけをおかずにご飯って……わびしい生活だねぇ。でも、最後の幸せそうな笑顔は最高だね。

 どうでもいいけど、ナレーションの「びんちょうタン」の発音が頭の中のイメージと全然イントネーションが違うんだけど、あずま人の読み方ってあんな風なのか?

週刊アニメ定点観察 Vol.474 (2/4)

2006年01月04日 | 週刊アニメ定点観察
期間:05/12/27~05/12/29

◎地獄少女
 (第13話)
 また地獄少女の光景を見てるつぐみ。場所は本屋だけど、見えてるのは昔のエロ本ばかりだってか。恥ずかしがってるつぐみの表情が良いね。
 その本屋を探し出した柴田。そこで「煉獄少女」について書かれた本を見つけてるけど……煉獄通信って、昔は手紙でやり取りしてたってかい。いや、今みたいに午前零時ちょうどじゃないといけないとかいうのよりは親切かもね。でも、口コミでしか広がらない情報じゃ、利用者も少なかったんだろうけど……
 しかし、この古本屋のオヤジ、なかなか本の知識は豊富なようだね。
 で、当時の編集長を紹介されて会いに行った柴田だけど、そこで見せられた差し替えられてしまった本来の挿絵は地獄少女、閻魔あいの絵ってかい。
 50年前の住所にそのまま住み続けていた作者の福本。柴田が煉獄少女の挿絵を見せたら会って話を聞かせてくれたけど……強い恨みを持ったものにしか見えない新聞の尋ね人蘭に書かれた住所に手紙を出せば地獄送りにしてくれるってか。
 自分の最後の仕事だと、地獄少女の絵を描いてる福本。絵が完成したとき、その目から涙が流れ出し、それを見た福本は息を引き取ってるけど……かつての依頼の代償として今度は自分が地獄送りになってるって話ね。
 しかし、恨まれた相手は失踪して地獄に流されてるのに、依頼者が死んだときは遺体がちゃんと残るのね。

◎魔法少女リリカルなのはA's(終)
 (第13話)
 すでに本来の姿の記憶が失われてしまってるから防御プログラムはすぐに復活してしまうというリインフォース。防御プログラムの暴走を防ぐには今のうちに自分を破壊しろという話。そして、眠ったままのはやてを悲しませたくないから、なのはとフェイトに破壊してくれってか。
 目覚めてそれを知り、車椅子でやってくるはやて。リインフォースを引き留めようとするけど……はやてが将来手にする魔道の器にその名前を委ねてくれれば魂は引き継がれるってか。
 結局、グレアム提督は希望退職で、故郷のイギリスに引きこもるってか。処分が甘いね。いや、実質的にはなのはやフェイトの執務妨害してただけで、『闇の書』を葬ろうって意志は間違っていたわけでは無いってことだね。ま、その手段は正当化されるべきではないと思うけど、それはあくまで人道的な観点の話。時空管理局の規則はそこまで規定してはいないってことか。
 無限書庫の司書に誘われてるというユーノ。確かにユーのぐらいの人間がいないとあの書庫は使い物にならんだろ……というか、いままでどんな運用してたんだか。きっと気の長い仕事にしか役に立たないんだろうね。ミッドチルダーよりは本局の方が近くて良いというなのはだけど、確かに本局との行き来はそんなに時間掛かってないよな。せいぜい数時間ってレベルか。前作の最終回の感じではミッドチルダーへは時空が安定しないとずっと帰れないくらいだし……
 はやての無断外泊で先生にさんざん叱られたというシグナムとシャマル……大変だね。その光景見てみたかったけど。
 両親と兄姉に大事な話があるという手紙を残してるなのは。いや、時空管理局の仕事を続ける関係なんだろうけど、どこまで話すんだ? 一般人相手に時空管理局とか魔法とか言っても話が通じないだろ。
 一方、すずかとアリサにも話すってことだけど、こっちは実際に目撃者だから自分の目を信用しないわけにはいかないわな。しかし、ユーノやアルフの動物姿までは教えられんだろ。
 なのはに戦技教官の話があると言ってるクロノ。確か前作の最終回でもそんな話言ってたように思うけど……確かになのはの戦い方は効果的で良いのかも知れないけど、それは生まれ付いての才能で無意識のうちにやってることだと思うから、こんな小学生に教官やらせたっていざ他人に教えようとしても理屈も何もわからんと思うぞ。それこそ長嶋茂雄の野球みたいなものだね。
 ザフィーラに子犬の姿のほうが燃費が良いといってるアルフ、半信半疑のザフィーラがなかなか良いね。ま、ザフィーラがあの姿で入るのは(人間形態でいるよりはマシだけど)傍から見たら物騒だろうからね。

 いきなし6年後、高校生らしきなのはたち。ヴィータは全然成長してないのね。ま、当たり前だろうけど。
 すっかり親子のリンディさんとフェイト。本局勤めになったというリンディさんだけど、地球のあのマンションから毎日出勤してるのか? だいたいそのマンション、アースラの修理が完了するまでの『闇の書』事件の仮対策本部じゃなかったのか?
 代わってアースラの艦長になってるのはクロノだけど……1人だけ声変わりしてるのが異様。反対に声変わりしてないユーノだけど、これは地球人みたいに声変わりしない種族なんだろうね。
 リインフォースのちびキャラがなかなか良いね。
 しかし、6年後を出したってことは、もう続編は作らないって話だな。

◎ぱにぽにだっしゅ!(終)
 (第26話)
 異常熱波に襲われてる桃月学園。だれて授業をやめにしたベッキー。浴衣を着て涼もうとしてる姫子……は良いけど、はだけた裾から見える中身を隠してる「絶対領域」のプラカードって……
 (1)テレビ東京規制でパンツを隠してる
 (2)浴衣の下には下着はつけてない
 さて、どっち?
 服を取り替えてるベホイミとメディア……は良いけど、ペンキ塗りたてのベンチに座ってて大丈夫なのか? しかし、全然イメージが違うね。メディアの制服姿はともかく、初めて女装した男子とは言わんけど、ベホイミのメイド姿は似合わんね。
 図書室で都が解いてる問題。『羅倶美偉』民明書房刊って、いったいどんな内容の問題なんだ?
 いきなし校舎が変形してリゾートプールが現れてるって、いったいどういう学校じゃいっ!
 ウォータースライダーに逆行してる一条さん。
 炎天下でロボットの被り物で出歩いてくたばってる芹沢茜。それを脱がそうとしてる桃瀬兄に、脱がすという言葉に過剰反応してる柏木姉妹が最高だね。
 白鳥人形劇場。いきなし『赤ずきんちゃん』をクライマックスからやってるのはいいけど、赤ずきんに倒された狼の腹の中からおばあさん、おばあさんの中から桃太郎、桃太郎の中から……なんかホラーだね。
 延々とマジックショーをやってるジジイ。それを見てる桃瀬兄だけど……なんかまた柏木姉妹に落書きされてるみたいね。
 どうでも良いけど、諜報部の3人に混じってセクシーショットを見せてる姫子だけど……所詮、アホはアホってオチか。
 いきなし地球攻撃を決定してる宇宙人。そこに脈略も無く現れてるベッキー……全然意味わからんぞ。

 宇宙に飛ばされてるメソウサ。その背後の地球がリングサイドで囲まれてるって……ガンダムファイトの世界かい。
 最後の出欠。鈴木さやか……6号さんにちゃんとした名前あったのか。
 最後の最後の黒板ネタは声優さんの寄せ書きかい。

 しかし、これだけテンション高い作品を26本も作ってたらメインスタッフは死んでるだろ。ご苦労さんね。

◎涼風(終)
 (第26話)
 大和に往復ビンタを食らわせた涼風だけど、それだけ明確に意思表示しといてまだ心が揺れてるってか。
 美紀に大和と向き合うように諭され、陸上部を辞めると言いながらも大和のことは諦めないという萌果の言葉を聞く涼風。いや、どうでもいいけど、敵に塩を送りっぱなしでどうするんだ?>萌果。
 涼風が津田の墓参りに行くと聞いて、なんか怒鳴り込むかの勢いで涼風の部屋の前まで駆け付ける大和だけど、ちょうど出てきた涼風の言いなりに墓参りに付きあわされてるとは間抜け……
 津田の墓前でいきなし「先輩とは付き合えない」と言い出す涼風。何をボケたこと言ってるのかと思ったら、「好きな人がいます」って、要するに間接告白かい。
 意外と呆気なく付き合い始めてる(いや、これまでのこと思えば苦難の連続だっただろうけど)涼風と大和だけど、それを見て不服そうな優花が嫌過ぎ。
 ところで、大和が陸上に熱心だけどタイムが伸びないって話があったんだけど、何か意味があったのか?
 結局、落ちるとこに落ちてジ・エンドだけど……なんか萌果がかわいそ過ぎ。何をやってる物語なのかと思ったら、結局は『めぞん一刻』で響子さんに惣一郎さんのことを忘れさせる展開みたいなものだね。(ま、五代くんは総一郎さんを忘れられないままの響子さんを受け入れたわけだけど)

◎ARIA The ANIMATION(終)
 (第13話)
 ネオベネチアの年越し……は良いけど、24月31日って……おいおい。火星の公転周期が686.98日で自転周期が24.6229時間だから、火星の自転単位で1周期(1火星年)は669.6火星日、24ヶ月で割ると1ヶ月は27.9日。普通に考えれば28日の大の月が21~22個と27日の小の月が2~3個の暦を作るだろ。地球に合わせて大晦日を31日なんかにしたら他の月にしわ寄せが来て、カレンダーが複雑になるぞ。(ま、2月だけ少ない地球の暦だって似たようなものだけどね)
 いきなし来てるアイちゃん。ま、火星の1年の間に地球は約2年経ってるからそんなに短期間ってわけではないんだろうけど、よほど宇宙航法技術が発達しないと簡単に行き来できないと思うぞ。地球と火星の公転周期が違うから衝に合わせて来るとかしないと、太陽の向こう側にあったりとかしたら遠いからねぇ。
 灯里のメールの登場人物たちを探し回ってるアイちゃん……物好きだね。たぶん灯里のメールは非現実的でファンタジックな世界って感覚なんだろうねぇ。
 騒ぎが収まった夜明け。灯里たちだけ取り残されたようにゾロゾロしてるけど、なんかパソコン通信のオフ会の連中みたいだな。
 どうでもいいけど、アクアの住人の年齢って火星暦で数えるのか?

◎ノエイン もうひとりの君へ
 (第12話)
 カラスとフクロウが戦い、フクロウが散っていく夢を見てるハルカ。
 父親の黛博士からの電話を受けてるハルカ。問題の人は(作品時間で)来週姿を現すってか。
 港で決着を付けようとするカラスとフクロウ……は良いけど、なんか物凄い作画だね。止め絵でキャラがきれいだったら良いとか言う最近の作画傾向に真っ向から喧嘩を売ってるな。
 しかし、Aパートラスト付近のハルカの絵が怖いね。で、ユウと家出して東京で父親と一緒に暮らしてる世界の光景……しかし、ハルカが見たからその光景が現実になるってのは嫌だねぇ。
「すべての時空のハルカは俺たちの時空のハルカと繋がってる。だからオレはこの時空のハルカを守る!」
 (自分たちにとっての)現実世界のハルカの死を受け止めて前向きに未来を進もうとしてるフクロウ(イサミ)と、あくまで過去のハルカを守りきることでハルカの死んだ現実世界を変えようとしてるカラス(ユウ)。ま、現実主義者のフクロウから見たらカラスは過去の妄想に逃避してる卑怯者ってことなんだろうけど……
 公園でユウに語り掛けてるトビ。異なる時空でもカラスはカラスってか。いや、今のユウを見たらとてもカラスと同一人物とは思えないぐらい軟弱なガキにしか見えないのだけど……
 フクロウとカラスの戦いを止めようとしてるハルカだけど、ノエインの介入で強制阻止は失敗。片腕を切り落とされるカラス。そしてそこにやってきたアトリ……ってなんかどんどん凶悪な展開になっていくな。結局アトリはカラスとフクロウの共闘で倒されてるけど、カラスと和解して去っていこうとしてるフクロウにいきなし襲い掛かってくるノエイン。
 フクロウはノエインに襲われてこの時空に存在を安定させられず、崩壊。そして、カラスも……
 何か次回予告が無いんだけど……これで第1部「カラス編」完ってか。

◎蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT

 フェストゥムとの戦いはいいけど、なんか戦闘機で戦ってるのはファフナーとかが開発される前の話なんだな。
 今年2度目の卒業式って……学徒出陣にあわせて卒業式をやってるのか? で、卒業した連中は竜宮島から出て行くって、もろな話だね。島に高校生以上の若者がいないってのはそういう仕組みだったのか。
 将陵僚とかいう生徒会長、翔子と同じ病気だってか。(でも、お陰で出番がもらえて良かったね<翔子)
 父親の死をきっかけにアルヴィスのことを知った生駒祐未だけど、島の秘密を知った者から卒業が決まってたって話かい。
 祐未の父親が発案していたL計画。竜宮島を守るためにLボートというダミーを使ってフェストゥムを引き付け、その島に移る8人の選抜メンバーがファフナーで迎撃するってか。
 おや、ファフナーって操縦する必要が無いってか。
 そして出撃していく選抜メンバーたち。そもそもが囮だとは言え、2日に1回襲撃されてるってのも酷いね。おまけに次々に同化現象で脱落していくパイロットたち……
 総士はこの頃からアルヴィスのことを知ってたってか。東京に行くとか言ってたのはすべてジークフリードシステムのマスターのためって話ね。それにしても総士の父親って見覚えがあるキャラじゃないんだけど……と思ったら本編じゃ第1話で死んでるのね)
 2ヶ月の作戦期間が過ぎて脱出方法が開示されたLボート。しかし、土壇場でフェストゥムに襲撃され、脱出用の潜水艦は消滅。ファフナーで生き残った僚と祐未は竜宮島の位置を知られないように去っていくってかい。
 その様子を知った総士は2人を回収しようとするけど、長時間ファフナーに乗ってた2人は同化して行き、海中に現れたフェストゥムを見た僚はフェンリルを発動させて自爆……なんか最後まで救いの無い戦いだな。
 L計画で得られた平和はたった半年……要するに本編第1話の半年前に起こった事件の物語って話ね。
 しかし、どうでもいいけど、今時分にこんな作品流したって、もう本編の基本設定なんかすっかり忘れてるぞ。

週刊アニメ定点観察 Vol.474 (1/4)

2006年01月04日 | 週刊アニメ定点観察
期間:05/12/26~05/12/26

◎機動戦士ガンダムSEED DESTINY FINAL PLUS

 最初にいろいろダイジェストが入ってるけど、要するに最終回の作り直しだな。
 ルナマリアがアスランに執拗に食い下がってるあたりがなんだけど、戦線離脱の原因はちゃんと描かれてるか。
 目新しいとこのメインはオーブでのカガリとか、思索するデュランダルのモノローグだけど、キラがレイのことをクルーゼの分身だと知るまでの過程だとか……あとはドムのねーちゃんがやられたり、ディアッカがやられたりするとこか。
 でも、アスランに突撃するシンの前にルナマリアが飛び出すとこの唐突さはそのままだね。
 頼みのミネルバやディスティニー&レジェンドがやられて焦ってるのはわかるけど、ネオジェネシスを使って邪魔者を排除しようとして、結局それで倒してるのが味方ばかりじゃ、そりゃ人望も何も無くなってしまうぞ。これですべておじゃんだな。
 最後のキラとデュランダルの対決が、変に小細工してかえってわかりにくくなってるのはどうかねぇ。おや、アスランこんなとこに来てたっけ? 元の最終回はキラだけだったはずだね。だいたいアスランが来ても意味無いじゃないかい。実際、何もしてないし。
 ま、アスランに3人との別れをさせたかったんだろうけど、それをやるならそもそもこういう最後にしてるのが間違いだな。
 ラクスの呼びかけによる両軍の停戦からは完全に新作か。結局、ラクスはプラントに戻ったってか。今度こそクライン派の天下ってか。
 いつぞやの慰霊碑に家族の墓参りに来てるシンとアスランとホーク姉妹。そこにやってきたキラとラクス。シンとキラ、因縁の2人の出会いだけど……そんなに簡単に握手するなよ>シン。キラの姿を見て意外そうだったシンだけど、前にすれ違ったときのキラのことを覚えてたのか?
 最後のカガリとラクスが良くわからんけど、オーブとプラントの和平会談に向かう光景ってところか?

 取りあえず時間を倍にして何とか見れるように作り直しましたって感じだけど……根本的な話の作りの拙さがそのままだから、さして改善されてるようには思えないね。
 ま、あすかはガンダムなんかに何の思い入れも無いから、ガンダムなんて所詮はこんなものなんだろうってところだけど。

◎はっぴぃセブン ~ざ・テレビまんが~(終)
 (第13話)
 出て来た妖霊星にニルヴァーナと名付け、世界を破滅させようとしてる生徒会長。弟がいない世界なんかどうなっても良いとか言ってるんだけど、全然意味不明。ま、その弟が死んだのが菊之介の仕業だと逆恨みしてるみたいなんだけど……
 一方、妖霊星の管理プログラムに亜麻乃を甦らせることが出来ないかって訊いてる菊之介たちだけど……そんなのふつう出来るわけないだろ。なんか都合よすぎる最終破壊兵器だね。
 しかし、はっぴぃセブンの力だけではパワーが足りないからって、黒闇天の力を借りるかいっ! いや、手を貸してる黒闇天も黒闇天なんだけど……ま、亜麻乃と菊之介のことは気になってたって話だね。
 で、妖霊星は本来の持ち主である宇宙人が回収していったってか。よその星の迷惑を顧みない人騒がせな連中だな。
 甦った亜麻乃はいつもの日常に戻ったって話だけど……夏休み中に立て直された学校って……学校の校舎なんて中低層マンションなんかと違ってブロック工法で作れるわけないんだから、そんな2ヶ月ぐらいでできたりしないだろ。そんなの無理に工期を押したら基礎のコンクリートが生乾きだとかで問題になりそうだし……
 だいたい、立替の金を出した某巨大テーマパークのオーナーって何者なんだ?
 それにしても、はっぴぃセブンの物語というよりは、迫守亜麻乃の物語だったって感じだね。はっぴぃセブンの物語なら黒田くりや辺りを主人公にした方が見栄えの良い作品になってると思うんだけど……

◎D.C.S.S.~ダ・カーポ セカンドシーズン~(終)
 (第26話)
 泣いてる音夢を見て飛び出すアイシア。雨の中で純一と出くわしてるけど……なんで倒れてるのかがよくわからんね。
 翌日、純一たちの様子がおかしく、何かが変わってしまった風見学園。一同が何もわからないままブルーに沈み込む中、何かに感付いたようなことり。音夢の前に現れてるんだけど……
 一方、昼休みの屋上での昼食会に行かずに校庭にいる純一に、音夢の名前も含んだトトカルチョを示し、桜の花のことを語る杉並。おいおい、こいつどこまで本当のことを知ってるんだ?
 それにしても、この世界でトトカルチョに音夢を賭けてる連中、他のヒロインたちと互角の票数あったみたいだけど、物好きだねぇ。やっぱし兄妹同士の禁断の恋ってのを期待してるのか?
 そこに例の看護学校時代の手紙を持って現れた音夢。それを純一に読ませてるけど……自分たちが兄妹同士だということを意識しながらお互いの感情を思い出していく2人。しかし、枯れない桜の木の魔法はそんな変化は許してくれないって話。倒れこむ音夢だけど……今度も桜の花びらを吐き始めるのか?
 たまらなくなって枯れない桜の木のところに走るアイシア。その前に現れたさくらだけど、自分には何もできないと言い放つだけ。結局、解決できるのはアイシアだけって話かい。
 今のアイシアには他人の気持ちがわかると言ってるさくら。そして自分のおばあさんのことを思い出せって言ってるけど……魔法を使ったアイシアはみんなから自分の記憶を消して、また祖母としてたような旅の生活に戻っていくってか。いや、それはおまえのおばあさんのやり方であって、それだけが正解ってわけじゃないとは思うんだけどね。
 最後にアイシアを見送ったのが純一とさくらという魔法を使える2人だったのは象徴的だけど、最後まで姿を見せなかったのは卑怯だぞ>美咲。

 そして桜の花は消え、秋が来て、冬、そして春。風見学園を卒業したら早速結婚って気の早い2人ね。どうでもいいけど、海外赴任したままの両親は知ってるのか? 
 さりげなく参列して「おめでとう」と言ってる美咲だけど、いったいどうやってコネ付けたんだ? お前のことなんか誰も知らないだろ。ま、和泉子がしっかりいるのはお約束としても、なんか出てくるたびにサイズが違わないか?
 美春にせかされてブーケを投げる音夢だけど……それを受け取ったのはアイシア。でも、誰もアイシアのことなんか知らないんだな。そして魔法でブーケをヒロインたちに分けてるんだけど……ま、手品程度にしか思われないわな。確かにそれはみんなに幸せを分ける魔法だけど、それだけやって去っていくアイシア。それを見送るのはさくらだけ……と思ったら、純一が呼び止めてるってか。
 しかし、さくらと純一は知ってても他の連中はアイシアのことは忘れてるだろ。へたすりゃ嫉妬に燃える音夢ににらまれるだけだぞ。いったいどう収拾つけるんだろうね。

 ま、この物語は『D.C.~ダ・カーポ~』の世界を舞台にしたアイシアの物語だから、収まるところで収まってメデタシメデタシって話なんだけど……それだからこそ、美咲にはちゃんと物語的に責任取ってほしかったんだけど、あのままじゃそもそも美咲が出てきてアイシアにあれこれ話してた意味が無いんだよね。
 それなのにのこのことラストの結婚式だけずうずうしく参列してるって……そりゃコミック版の『D.C.S.G.』ならその資格は十分にあるわけだけど、アニメ版の『D.C.S.S.』じゃ絶対にありえないだろ。
 いや、アイシアが去った後の秋冬で美咲がそれにふさわしい関係を築いてるんなら話は別だけど……と思ったら、秋のシーンで屋上での昼食会に美咲が参加してる絵があるな。こいつも風見学園の生徒だったのね。しかし、それだけでアリバイ工作ができると思ってるのか? あすかは納得しないぞ。そういうのはちゃんと物語の上で示せよ。

 エンディング詳解。
 船で初音島を去っていくアイシア。みっくん&ともちゃんと大学に通ってる感じのことり。庭で野点ならぬ野鍋をしてる水越姉妹。七五三の子供の相手をしてる環。天枷研究所で何かの研究をしてる美春。優雅にお茶してるアリス。何かの大賞を取って表彰されてるななこ。また初音島から旅立っていくさくら。結婚式での記念写真その他の入ったアルバムに見入ってる純一とそこにやってきた音夢。
 最初の朝倉家のカットと最後のカットは半分隠れてたいつものEDを全部見せてるだけなんだけど……ちゃんと最後に音夢だったってことは明かしてるのね。ま、最初からバレバレだったけど……

◎ラムネ(終)
 (第12話)
 なんか落ち込んでる七海。向かう先は病院だけど、制服にかばん持ってるってことは、もう夏休みは終わったのか? で、病室の健次は眠ったまま。どうも事故からずっと意識が回復してないみたいだけど……マジで涼宮遥やってるのか?
 自分でバイクのメンテやろうとしてるみたいな美空だけど、周囲の光景から見たら自宅に戻ったみたいね。そりゃ、いつまでも友坂家にはいられないだろうし……というか、ちゃんとバイクが治って家に帰れたんだね。
 前を歩く女の子に声を掛けようとしてる裕美……何かと思ったら髪形が鈴夏と同じだったってか。でも、明らかに髪の色が違うだろ。
 カボチャプリン持って来たり、映画のチケット持って来たり、七海も大変だね……というか、プリンはともかく映画のチケットはどう考えても無駄になるのわかってるだろ。どうでもいいけど、健次の意識が無いのを良いことに、勝手に貸しを増やしまくるなよ。
 和服を着てる自治会長……何なんだ? いや、ジャージ姿じゃないのは新鮮だね。
 やがて冬。いつまで経っても意識の戻らない健次。クリスマスツリーが空し過ぎ。勝手に増やした貸しが100になっても。ハイそうですかって起きないだろ。
 で、春。なんか大学に入学したみたいなひかりだけど、中学生と間違われて警備員のおじさんに追い返されてるとは、いとおかし。
 おや、自治会長って旅館だか料亭だかの人だったのか。裕美、美空とそれぞれの春を過ごしてるみたいだけど……
 鈴夏と同じクラスの七海……おい、健次の看病で留年したってか? ご苦労さんね。
 で、夏がやってきて、見舞いにやってきたひかり。おまい、夏にならないと見舞いにも来ないのか?……というより、おまいちゃんと大学通えてるのか?
 魚のヘアピンの風鈴でいきなし目覚めてる健次。いや、眠ってたのが1年で良かったね。3年寝てたら涼宮遥みたいに悲惨な目に遭ってるところだぞ。

 それにしても、作品のキャッチコピー「特別な夏」……確かに特別は特別だったんだけど、こんな特別は誰も期待してないだろ。ひどい話だね。それでも『君が望む永遠』みたいに目覚めてからの物語があるんならともかく、目覚めてメデタシメデタシじゃ、ただの『白雪姫』だか『眠り姫』の物語だな。
 ま、こんな作品が悪いとは言わないけど、どう考えてもゴールデンタイムの一般向け的な内容の作品だろ。どう考えても深夜アニメの視聴者向けの作品じゃないのは確かだね。いや、エロくないとかそういう話ではなくて……

◎舞-乙HiME
 (第12話)
 ジパング国の王子・晶をびくびくしながら接待してるアオイ。マシロ様もアリカ&ニナも来てないって不始末だから大変だね。しかし、いくら礼節を重んじる国だからって、不始末で切腹を強要されたりしたら嫌だねぇ。
「そんなことすれば死んでしまうじゃないですか」
 アリカのボケっぷりがなかなか。
 仕方が無いからマシロ様の身代わりって話だけど、マシロ様のバカっぷりを真似られるのはアリカだけってか。
 で、偉そうに出てきたマシロ様(ニセモノ)に律儀に挨拶する晶だけど……
「それがしは鴇羽巧海頭忠頼と申す……」
 おいおい、こっちもニセモノかいっ! 本物の王子は巧海だったのね。
「私はマシロ女王陛下のオトメ、アリカ・ユメミヤです」
 ニナまでニセモノ騙ってるし……
 しかし、マシロ様を助けた巧海って、よくよその国の貧民街に詳しいものだね。で、気が付いたマシロ様は自分の国にこんな汚いところがあるわけは無いとか言ってるし……いや、あんたが贅沢わがまましてるから、そんなとこに住まなければならない人間もいるんだぞ。(ま、それだけが原因でもないだろうけどね)
 貧民街の住人からもらった食事を喜んで食ってる巧海と、食いたくないってミコトにくれてやってるマシロ様。同じ王族でも偉い違いだね。
 住民に正体を知られたら嫌だからってアルタイから来たといってるマシロ様。気を失ってる間に見てた夢と言い、なんか本心ではナギのこと好きなのか?
「僕は……ええと、晶。尾久崎晶です」
 お前もウソを名乗るかい。
「わらわはアルタイの……ニナじゃ。ニナ・ウォンじゃ」
 なんかきっちり重複無しに整合性が取れてるね。でも、それを聞いてた住人のガキが胡散臭そうな表情を見せてるけど……
 パレードのリムジンでガルデローベに向かうマシロ様(ニセモノ)だけど、道端で旗振ってる国民たちはニセモノだと気付くだろ。だいたい町中に張られてるマシロ様のポスターとは完全に別人だし。
 で、アリカ(ニセモノ)が気付いたお陰で、速攻でポスターが撤去されてるのがいとおかし。
 姉を探してると言ってる晶(ニセモノ)だけど……舞衣のことだろうけど、行方不明って設定なのか?
 汗を流そうと着物を脱いだところをシズルに目撃され女だと見破られてる晶。逃亡しようとしたところをシズルとアリカに追跡されてるとは大変ね。
 国中を上げての誕生日のお祝いや城の修理の前にこの国の女王はやることがあるとマシロ様に言ってる巧海。もう正体はバレバレだってか。ま、どう考えても身分を隠してるようには思えないからねぇ、マシロ様は。
「パンが無いなら、菓子を食えば良い!」
 大昔、それと同じことを言ったとされてる人は、最後はギロチンで首を切られたという話だぞ>マシロ様。
 そこに晶とそれを追ってきたアリカたちが現れて、ようやく相手の正体を知ったマシロ様。巧海に指摘されたことがショックだったのか、帰国の見送りには出て行ける気分じゃないってか。
 どうでもいいけど、将軍の名前に巧海頭なんて官職名を付けるか? いや、将軍職の支配下の職制と被ってない限りは間違いでは無いんだけど、将軍職より階級が上の官職で無いと普通はわざわざ名乗ったりはしないし、家臣とかがそう呼んだら失礼に当たるだろ。複数の官職を持ってる相手を呼ぶときは上位の官職で呼ぶのが礼儀だし、ジパングは礼節を重んじる国らしいからね。将軍様を巧海頭なんて呼んだら切腹物だね。
 いや、この世界のジパングでは将軍よりも巧海頭の方が官位が高いのかもしれないけど……