Kyo’s Blog ~Magic Diary~ 

徒然なるままに、心に映り行くよしなしごとを書いていきたいと思います
基本的にはマジックのことを中心で

少々真面目に、早稲田の国語の意味

2007-12-02 23:37:46 | Weblog
かつては予備校で働いていたKyoです
さて、どこかで読んだのですが、早稲田でも国語力だか文章力をつけるために
新1年生にそれ用の授業をするとの事
こういったものを「リメディアル」と言って、結構いろんな大学では行われている
ものなのです
僕のいた理科大でも数学や物理のリメディアルがありました
3Cや物理を学ばずに工学部に来てしまった、見事な方々相手に高校レベルの事を
大学の先生か予備校の先生が来て教えると言うもの
僕としては、必要な条件を満たしていない学生なんて取るな!と言いたいところ
なのですが、大学とて経営が重要です
わからないでもない対策です
(というか、学生サイドがこういった事柄の意味をよく理解していないとは思いますがね、一言でいえば「いいカモ」の人間です)
さて、早稲田でこういったことが行われると言うことは、どういうことか?
つまり、早稲田クラスの大学でも、経営が苦しくなってきていると言うこと
というか、ある程度以上のレベルを持った学生の率というか量が
絶対的に減ってきているわけです
(僕自身、こういったレベルの生徒を出さないように、予備校で頑張ってきたつもりなんですけどね)
ここまでは想像に難くないのですが、もう1つ実は重要なポイントがあるんです
これはあくまで、個人的な感想なのですが・・
慶應に受かるには、社会と小論文を対策すればどうにかなります
そして、「国語」という科目よりも「小論文」という科目は対策しやすいものです
(あくまで生徒に対応した経験則です)
早稲田に受かるためには、慶應などに比べ国語力が無いといけません
その早稲田が国語の対策に乗り出したわけです
逆を返せば、どれだけ早稲田に受かりやすくなっているのか、ということですね
この国を担う若者の、そして将来的にはインテリと言われるカテゴリーに入るであろう人間たちの国語力がどうなってきているのか、何となく想像できますね
「始めに言葉ありき、神と共にありき、言葉は神なりき」
これは旧約聖書の言葉のはず、ここでの「言葉」とは「論理」を意味する単語
なのですけどね
論理なき人間が、言葉を武器として戦うことなどできません
この先の日本は大丈夫なのでしょうか?
国家百年の計、この借金はいつまで続くのでしょう?