たそがれロ~ド、たそがれ浪漫

定年後のセカンドライフに突入したたそがれオヤジ。その新たな再出発のドタバタ、そして夢と希望を書いてます。

06.10.08 紀野一義の人生論2

2006-10-12 | 日々のこと等
10月8日(日曜日)
中日文化センターの新しい講座の第一回目だ。
今回は「紀野一義の人生論2-仏教の言葉や正法眼蔵に教えられたこと」。
紀野先生の本は昔から何冊も読んでいる。本を読めば直接話を聞くこともないと昔なら思ったものだが、最近は直接話を聞くという魅力もあるものだと、わかってきたので、講座を受けてみることにした。
毎月1回で3ヶ月がセットになっているが、取りあえず1回だけ申し込んだ。

紀野先生の本を最初に読んだのは「生きるのが下手な人へ」(光文社・刊)だったと思う。たまたま週刊誌の書評欄に「生きるのが下手な人へ、と書いてあるが、こんな本を書く人は、生き方が上手なんだろう」と、皮肉まじりに書かれていたのがなぜか頭に残っていた。
しかし、読んでみると山頭火をはじめ愚直に生きる人たちの生き様を珠玉のような詩句をちりばめて描いた本だった。言葉の美しさをはじめて知ったと言っていいかもしれない。
それから20年以上、折に触れて紀野先生の著作に親しんできた。

「紀野一義の人生論2-仏教の言葉や正法眼蔵に教えられたこと」というテーマだが、仏教のことも正法眼蔵のこともまったく出てこなかった(笑)。
すべて、紀野先生自身の生き様を語ったと言っていい、特に学徒動員されてフィリピンへ向かう途中奇跡的に乗船した輸送船が潜水艦の魚雷から逃れることができたことと、その後台湾で不発弾処理に当たられたころの話が目立った。
講演料返せといいたくなるところだが、言えないところが紀野先生の魅力なのだろう。男の性根のすわった生き様が、小さな感慨を吹き飛ばしてしまう迫力だ。

しかも、2時間の講演のあと喫茶店で先生を囲んでの座談まであるというのは逆に講演料が安すぎるというところだろう。

様子見の1回目だったが、さっそく来月分・2回目の講演の申込みをした。
次回が楽しみだ。

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