たそがれロ~ド、たそがれ浪漫

定年後のセカンドライフに突入したたそがれオヤジ。その新たな再出発のドタバタ、そして夢と希望を書いてます。

お説法

2007-07-10 | 日々のこと等
奈良の大仏殿の見学をする前、韓国の留学生たちといっしょにお説法を聴いた。いわゆる、仏教説話というものらしい。
ふたつの部屋にたくさんの人とたくさんの食べ物。
それを、1メートルはあるかという長いハシで食べる。
ひとつの部屋では、ハシが長すぎて食べ物を口に持っていけず、
放り投げて食べたり、もう大騒動。
一方の部屋では、長いハシでほかの人に食べさせ、お互いに和気藹々と仲良く食べさせあっているなごやかな光景。
大騒動の部屋では、自分が食べよう食べようとしているのに対して和やかな部屋では、まず人に食べさせてあげようという気持ち。
それぞれの長いハシを、一方は自分だけのことを考える欲望にたとえ、一方は相手にまず与える思いやり、慈悲の心にたとえる。
日本語がまだ十分わからない留学生からも、おおっと歓声があがる。仏教になじみのない留学生たちにも仏教の教えがつたわったと思われる巧みなお説法だった。
かく言うたそがれオヤジは、宗教心は希薄といっていいのだが、恥ずかしながらようやくほとけの心に触れた思いがしたのだった。

最新の画像もっと見る