初・海外1人旅

昨日のBlogにちょっと1人旅の事に触れたので、私の珍道中　初・海外1人旅について今日は書いてみよう。

もう何年前になるのかなぁ・・・そうそう、1996年の秋に初の海外イタリアへ行った。でもこれは仕事だったので、何の問題もなく「へぇ～」と感心するばかりで終わった。
ベネツィアでは小道が多く、水上タクシーとやらと、レストランの親父に連れ去られ、手にブチュ～っとキスをされた事と、ミラノのブランド店通りで本物の赤いフェラリー　←こんなチャちくないけど、路駐してた事と、ミラノの駅でトイレを借りようとしたら「ジプシーがいるので行くならホテルまで我慢して」と言われた事くらいしか記憶にない・・・。
あとはどこと言うよりも、街全体が美術館のようなイタリアの街並みが記憶にあるくらいかな・・・

イタリアで気を良くしたのか、英語を聞けない、話せないということを忘れ、1996年の年末年始に、初の1人海外旅行を計画してしまったのだ。場所はアメリカのカリフォルニア、そうLos Angelesだ!!
当行時勤めていた会社には、新卒でアメリカの大学を卒業してきた子がいたので、ちょっと先輩という立場を利用して、ホテルの手配だけしてもらった。←今だから言える「利用してゴメン」
サンタモニカのSanta Monica Beach Holiday Innを予約してもらったし、レンタカーは日本から手配済みだし、「地球の歩き方」を熟読したし完璧

Immigrationも無事通過。外に出て、案内のオジちゃんに「I'd like to go to Rent a car office」と言ってみたところ、オジちゃんは無料でレンタカー会社まで連れて行ってくれるバス停を指さしてくれた
予約をしていたHertzの黄色いバスに乗り込み、Officeで手続きにかかった。しかし・・・何を言われているのかサッパリ分らずチンプンカンプン
「あそこにある車よ」と言われ←身振り手振りのジェスチャーから理解。
初の左ハンドルにドキドキ　そして、右走行にもドキドキ　そしたら一気に不安が押し寄せた。怖いもの知らずでココまで来たものの・・・ちょっと現実に戻されてしまった。
誰もいない・・・助けてくれない・・・私しかいないんだ　
急に怖くなって、レンタカー会社から出れない・・・でも10日間もココに居るわけにはいかない!!　「よしっ!!」　気合を入れ、レンタカー会社から出るのに1時間近くかかってしまった

会社の先輩に「最初は角を曲がると逆走するんだよ」と言われていたので、「右・右・右・・・」と心に言い聞かせて左折をした。すると、何故か看板が違うように見える・・・。
ん？ん？ん～？？？？？　ひぇ～、逆走だぁ～
慌てて右側へ。幸い車が走ってなかったから良かったけど恐ろしい・・・

東西南北も右も左も分らないのに、取りあえず走ってみた
するとSanta Monica Fwyの文字が見えてきた。予約をしたホテルはサンタモニカだから、乗ればなんとかなるだろう・・・。これがまた浅はかなんだよね。「結構イケるじゃん」って快調に走ったものの、1時間過ぎても「地球の歩き方」で見た景色が出てこない
そうです、逆方向にドライブしていたのだ←早く気付け!!
そしてまた来た方向に戻り、左手にLAX（LAの空港）を感じつつ、Santa Monicaを目指し、30分くらいしたら「地球の歩き方」で見た景色が頭上をかすめた。そう、Santa MonicaのSport Fishing Boatingのアーチ。
やっと着いたのだ　しかし既にうす暗い・・・1日何だったんだ？？

やっとホテルも発見できて駐車場に入った。これで一安心、「ふぅ～」と息を抜く間もなくまた試練。
だだっ広い駐車場には4・5台しか車が止まっていない。若いアメリカ人なのかメキシカンなのか、たむろして話してる。すでに判別できないくらい心臓バクバク。
怖いよ～、助けてくれ～っと心の中で叫び続けたよ
少し離れたところに駐車して、スーツケースを下ろしたと同時にダッシュ
今思うと、従業員だったのかもしれないのに本当に失礼だよね・・・（笑）
やっとこさ、チェックインも済ませ部屋に入った途端バタンキュー　
この日ほど緊張して疲れた事はないかも

次の日はサンタモニカ散策と買い物。その次の日は楽しみにしていたオレンジ・カウンティにあるKnott's Berry Farmと言うスヌーピーがキャラクターになっているアミューズメントパークへ行く計画を立てた
しかしこれがまた行き方が分らない。フロントの人に「I'd like to go to Knott's Berry Farm」I'd like to・・・しか言えないのか!?そしたらベラベラ・・・と英語で説明し始めた。
「ダメだこりゃ」と早くも観念し、紙を出して「Write Down Please」この一言。
快く彼は私の注文に応じてくれた。そして「楽しんできてね」と言葉も添えて。
書いてくれた通りのFwyで何とかKnott's Berry Farmへ到着。途中で意味もなくワイパーを動かしながらね←日本車と逆だから、方向指示を出そうと思うと、ワイパーが動いてしまうんだな、これが・・・。
しかしそのKnott's Berry Farmも1人でしょ～？見るのもすぐ終わってしまうのよね（笑）
乗り物には乗らなかったから尚更早い
時計を見ればまだ14時頃・・・確かここからDisney Landって近かったな　私の勢いは止まらないのだ!! もちろんDisney LandへGo

Disney Landはさすがに乗り物に乗らないとねと、アチコチの乗り物の順番待ちをし、スタッフの人に「How many?」と聞かれ、元気よく「One!!」
ビックサンダー・マウンテンでは3人のアメリカ人親子に混じって、小さな男の子の隣に座って「キャ～キャ～」大騒ぎ!!
何かを見れば、そこいら辺りの人に写真を撮ってくれと頼み、ご満悦の1日を過ごした。年末年始と言う事もあって、日本人の方も結構いたんだけど、「写真撮っていただけますか？」と声をかけたら、「あっ、はい・・・えっ？1人ですか？」って不思議そうな顔をされ、「一緒に写真撮りましょうか？」なんて言ってくれる優しい？人もいた。　哀れに思ったんだろうなぁ・・・。

この当時の私は、アメリカは21時を過ぎたら外にいるのは危険と思い込み(もちろん油断大敵)慌ててホテルに帰ったなぁ～。その時ホテルの駐車場がもう1つあって、お客さんの殆どがそこに駐車してた事を知った。そこはホテルのフロントにも近く、管理してる人も居て・・・ドキドキしながらダッシュする必要はなかったらしい

LAのアミューズメント・パークと言って忘れてはならないUniversal Studios
ここでも、乗り物に乗るときは「How many?」　「One」なのだ。
“ET”も“ジェラシック・パーク”も一番前に座りたいとねだり、何人か見送ってまでして一番前の席をGet!!　そして手当たり次第「写真撮って～」を言い、沢山の写真を撮りまくった。

日本ではなかなかアミューズメント・パークに1人で行く事はないけど、アメリカだったらアリだよ　機会あったらやってみて。
結構寂しいから・・・？？？　ウソウソそれなりに楽しめるから

帰国して初・海外1人旅の写真を仕事仲間や友人に見せたら「ねぇ～、本当に1人で行ったの？　確かに写ってるのは1人だけど、どの写真見ても満面の笑みなんだけど・・・」と言われてしまった。確かに今見ても、どれも楽しそうな私が写ってる

こうして私の1人旅クセが始まったのだ・・・。
そしてこの約2年後、私はLAに1年半近く住むことになった。あの時ドキドキした場所も、庭のようにスイスイと愛車のRX-7で走ってたなぁ・・・。