良い子、悪い子、こまりん子

幼児教育20余年。多くの子ども達を育て、ママ達の悩みに耳を傾けてきました。辛口アドバイスも含め、子育ママ達にエールを!

子どもの心に残るオリンピック

2008-08-24 22:37:43 | 良い子、良い親!
 子どもの感性・・・本当に素敵ですよ
昨日のクラスでは、年長児、年中児、どちらのクラスでも、先を争ってオリンピックの感動場面の話しをしてくれました そんな子ども達の様子を見て私は、子どもの感性のすばらしさをあらためて肌で感じ、鳥肌の立つ思いでした

 「名前はわかんないんだけど、剣みたいなヤツを使って試合をするの。あれ、初めてメダルを採ったんだよ あのお兄さんのパパも、あれの剣みたいなヤツ、してたんだって。」
 「キタジマコウスケは強かったよね がんばったから、メダルが取れたんだ!この前のオリンピックが終わってから、ずっとがんばってきたから、勝った時、泣くほどうれしかったんだよね
 「柔道は、昔、日本が一番強かったんだって でもね、今は、世界の人達がやるようになって、日本はがんばらないといけないんだ
 「ソフトボール、もう、これでおしまいなんだよ でも、最後に、金メダルが取れて良かったよねえ
 「すっごく早く走るお兄さん達、バトン、上手だったよね アメリカは、バトン、落としちゃったんだよ 日本はがんばって、メダルを初めてとったんだよね
 
 これは、子ども達が話してくれたオリンピック話しの「一部」です。
私は、彼らの興奮して話す競技や選手の話しに答えながら、彼らが話す内容の深さにも感心しました
 ご両親が、子ども達と一緒に試合を見たり、表彰式やハイライトを見ながら、子ども達にも理解できる話し方で、いかに一生懸命に説明をなれたのか、ということが実感でき、とても嬉しく思いました

 子どもには、2歳には2歳の、4歳には4歳の、6歳には6歳の「感じる力」があります
 そして、その「感じる力」を育てるのは、まさにご両親なのですね

 私は、よく教室のお母様方に力説をするのですが、子ども達の心への「ひとしずく」がなければ、波紋は広がりません。そのひとしずくが大きければ大きいほど、当然、波紋は大きく広がっていきます
 逆説的に言えば、「ひとしずく」がなければ、波紋など広がるわけはないのです

 オリンピックは、間違いなく、彼らの中の「大きなひとしずく」になりました。知識としてではなく、子ども達は、たくさんの「国」を知ることになりました。
 もともと、たくさんの「ひとしずく」を経験していた子ども達は、その国の名前を知るたびに、今度は国旗に興味を持ったり、地球儀を持ち出して、その場所を確かめたり・・・中には、日本という国の位置を知り、それぞれの国との距離を、表彰式のたびに確認した子もいたようです
  
 努力、がんばることの尊さ・・・
 努力が実った時の感動・・・
 支えてくれる人、応援する人の重さ・・・
 スポーツという国を超える共通の取り組み・・・

 オリンピックは、この2週間で、幼い子ども達の心と頭に、自然に入っていったようです
 
 小学校1年生だった私。一人っ子で、一人でいる時間の長かった私は、買ってもらった赤のブレザーと白のスカートをはいて、こっそり母の三面鏡の前に立って、「東京オリンピックの入場式ごっこ」をしたものです
 ギリシアが、必ず1番に入場することを知ったのも、この時です。それ以来、ギリシアと聞くたびに、何か、とても尊い国のように感じてしまいます。
 また、ソビエト連邦という国が、広大な国土を持つ国であり、さまざまな顔形をした人のいるスポーツの強い国であることも知りました。
 閉会式を見ながら、「次はメキシコ・・・」と繰り返し、なぜか「さよなら」と悲しい気持ちになったことも覚えています。
 教育熱心だった父が、小学校1年生の私に、山ほど知識を授けてくれた賜物だったのでしょう

 子ども達に、たくさんの感動を与えて、今夜、北京オリンピックは閉幕しました。次に、ロンドンオリンピックを見るとき・・・彼らは、何と小学校3年と4年生になるのです・・・



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