良い子、悪い子、こまりん子

幼児教育20余年。多くの子ども達を育て、ママ達の悩みに耳を傾けてきました。辛口アドバイスも含め、子育ママ達にエールを!

ガリバーの階段

2006-01-30 23:34:45 | こまりん子、こまりんパパママ
 「ほらー、遅い遅い!しっかり歩いてちょうーだい
お母さんが怒っています。駅の階段、お母さんが見下ろすところ見ると、小さな男の子が階段を登っています。
 私が見たところによると、決してその子はふざけているわけでも、途中で遊んでいるわけでもなく、一生懸命に登っているのですよね きっと、お母さんの虫の居所が悪い日なのでしょう。
 まっ、それはさておき・・・

 みなさんは、子どもと一緒に歩いていて、ふっと不思議に感じたりしたことはありませんか?子供達は、私達大人の身長の半分強くらいしかないのに、結構、私達と同じことをさせられたり、同じ道具を共有させられてりしています
 でもね、それって、すっごく子ども達にとって、理不尽なことだと思いませんか?

 今日の子だってそうです。彼は脇目もふらず、必死に階段を登っていました 大人にとっては、階段の一段、一段は、それほど大きな段差ではありませんが、子どもにとるとどうでしょう?きっと私達に置き換えてみると、段差は膝あたりまである・・・そういうことにならないでしょうか?

 あらめてじっくりと考えたり、見たりすると、なかなか子供達にとっては厳しい現実は多いものです 
 子供達諸君!しっかりかんばれーーーー
 

ママ、おしっこ!

2006-01-29 23:53:30 | すてきパパママにご提案
 日本では、2月はもう目前。お正月気分は、もうとうの昔に過去のこと、ですよね でも、じつはこの週末は、旧暦のお正月にあたり、横浜の中華街では、たくさんの「お正月の行事」があったようです
 今日はちょっと近くまで出かけたので、ついでに「中華街」に立ち寄りました。でもね・・・立ち寄るって感じで「気軽」に行く日としては、大間違いの日だったようです ちょっと旧暦のお正月を祝う春節祭の雰囲気を味わうためだけに、中華街を通過して、次の駅から電車に乗るつもり・・・でしたが、一度入ったが最後、逆行は不可能。もう、入っていくしかありませんでした

 そんな中。
私の前を歩いていた親子、どうも観光客のようでした。
幼稚園に入るか入らないか?というくらいの男の子は、押すな押すなの大混雑の中、人の背中の壁の下を歩く・・・という状況の中で、突然言い出します。

 「ママ、おしっこ
 「えっー???何言ってんのよ!こんな人いっぱいの中で、ママにどうしろって言うのー。どうしよう?う゛―――
 「がまん、できるよ!ちゃんとがまんする!」
 「あったりーまえー!こんなに混んでちゃ、お手洗いを教えてもらっても、すぐには行けそうもないわねえ。がんばって!」
 「わかった!がんばる

 いやいや・・・あの子は無事に、おしっこができたのでしょうか?
子どもって、とんでもない時に、おしっこに行きたい、などと言い出しますよね。まるで、親への嫌がらせみたいに、ここぞ!という時に「おしっこ」とか「喉かかわいた」などと言い出すものです。

 どうぞ小さな子供達と一緒に、人の多い場所にお出かけの時は、事前にインターネットなどで十分にその近辺を調べて、公共のもの、使わせていただけるお手洗いの場所を確認しておくのは便利ですよ 
 そしてもちろん、子どもがイヤな顔をして、「おしっこはない!」と言ったとしても、「これから、人の多い場所に出かけて、すぐにおしっこもできなくなっちゃうからね!」と諭し、おしっこは事前に済ませておきましょう
 

やさしい時間、やさしい自分

2006-01-27 22:09:21 | すてきパパママにご提案
 寒いホームに立って、お母さんと二人で停車中の電車を眺める男の子。3歳くらい、かな

「ええなあ、なあ、ママ!」
「そやねえ、かっこええねえ!」
「すごいなあ、ママ!」
「ほんまほんま、すごいわ!」
「おはなも、おほしさんも、みんなきれいやなあ!」
「電車さん、よろこんでるやろなあ、きれいにしてもろて!」
「うん、きっとよろこんでるわー!」
「ほーら、出発するよー!」
「でんしゃさん、バイバイ!こんど、パパもいっしょにのるわな!」
「さあ、ほんなら○○ちゃん、いこか・・・」

 どうですか?ほのぼのとしませんか?すてきな会話ですよねえ お母さんの雰囲気が見えるようでしょう?
 大阪の、ある私鉄の駅でのことでした。
どうもその私鉄では、何両かの車両にはお花畑や、星空などの絵が描かれていて、スポンサーの名前が描かれています どの時間の、どの電車にその車両が当たるのかはわからないようで、偶然、ラッキーにもその車両を目にすることになった親子が、じっくりと眺めた、ということだったようです

 お母さんって、いつも何かに追われて、忙しいですよね。
朝ご飯が終わったら、お台所を片づけないといけない・・・それが終われば、お洗濯を干さなければいけない・・・それが終わったら、お掃除しないといけない・・・それが終わったら、お買い物に行かないといけない・・・etc.
 結局、ゆっくりと子どもの様子を眺めるような時間はなかなかできないものです
 でもね、たぶん「時間」と「機会」はわざわざ作るもの、だと思います
たまには、ほんのちょっと何かの時間を削って、少し落ち着いて「ものを眺める時間」を作ってみるのはいかがですか?
 きっと、とっても豊かな感性が、戻ってくるのではないでしょうか?そして、ふっと気づけば、ものすごーく優しい自分を感じられる・・・そんな気がします

兄弟姉妹、っていいですねえ。

2006-01-25 23:58:23 | 良い子、良い親!
 銀行のATMで。
まだ3歳にならない男の子が、おりこうさんでお母さんと一緒に順番を待っていました 時々、ベビーカーの妹をあやしてあげるのです  その子、なかなかユニークないでたちでした。白フレームに薄いブルーのサングラス(もちろん、おもちゃですが)。ジャンパーのチャックをめいっぱい上まであげて、キャラクターのぬいぐるみを抱っこした状態にしています

 ときどき待つのに飽きて、妹のベビーカーのまわりをぐるぐると回る・・・
その時、ちょっぴりグキリっと足をひねりました まあ、実際にはたいしたことはない・・・でも、男の子は、精一杯、痛さをアピールします
 ママも慣れたもの。「まあ、たいへーん、歩けなくなったらどうするう?
 男の子、注意をひこうとする自分の策が失敗に終わると、こそこそっと妹の足にちょっかいを出します
 妹も負けてませんよー。しずかーに両足を突っ張って、お兄ちゃんの攻撃を受けてたちます! 
 私は見ていて飽きませんでした

 一人っ子だった私が、二人の子どもを持ったとき、とっても不思議な気持ちがしたものです 
 それにしても・・・兄弟や姉妹って、こんな感じで我慢したり、アピールしたり、いたわったりしながら、大きくなっていくのですね
 すっかり大きくなってしまったわが子の、幼い頃の姿を思い出しながら、今日のかわいい子ども達を見ていました

かわいい発想

2006-01-24 23:36:55 | 良い子、良い親!
   私が電車を降りて、改札への階段を上り始めると、小さな女の子とお母さんの声が、後ろから聞こえてきました
 「ママ、ノボリロを歩くんだよね オリロじゃないよねー
女の子は、何だかとってもうれしそうです お母さんとお約束でもしたことかな? 何か、子ども向け番組の中で、使われる言葉なのかな?と思いました
 尚も女の子の会話は聞こえてきて、とにかく、陽気におしゃべりをしているわけです
それにしても・・・「ノボリロ、オリロ・・・」って???

 わかりました!わかりました
私は階段を登りながら、ふっと見上げると、そこには「のぼり口」「おり口」のサインが・・・
 ははーーーん 私はルンルンしてしまいました。それにしても、むー、なかなかおもしろい読み方をしましたねえ きっと彼女は今、文字に興味を持ち、ひらがなやカタカナが読めるようになったのでしょう。確かに、漢字の「口(くち)」は、カタカナの「ロ」に見えますよね

 いやー、子どもの発想って、本当にすてきですねえ
ひとつ間違えれば怪獣に成りかねない子どもも、探求心旺盛で、自分ですっかり盛り上がっている時には、とってもおもしろい発想を披露してくれる、アイドルです