良い子、悪い子、こまりん子

幼児教育20余年。多くの子ども達を育て、ママ達の悩みに耳を傾けてきました。辛口アドバイスも含め、子育ママ達にエールを!

ワクワク感のある学び

2010-06-04 11:14:13 | 良い子、良い親!
 すっかりご無沙汰をしてしまいました たーくさん話題はあるのに・・・がんばってアップします

 じつは・・・中国語を学び始めました。きっかけは、突然、降って湧いたような話でした 
 ふた月ほど前でしょうか。教室のある学年の卒業生のママ達との夕食会で、和気藹々と楽しくお食事をしている時、ひょんなことから「これからは中国語が大事だ」という話題になりました。当然、中国語の勉強をするのは有意義に違いない、本当は習ってみたいねえ・・・などという話をしているうちに、「じゃあ、Iちゃんのママに教えていただきましょうよ」ということになったわけです。
 そこから先は、もうすっかりノリノリで話が進み、初級講座、中国語初歩の初歩講座をしましょう、と話が決まりました

 Iちゃんのママは、中国の河北省尊化市出身。同じく中国、遼寧省大連市出身のご主人様と一緒に、大学卒業後、日本に留学生としてやってこられました。その後は、日本企業に就職。現在は3人のお子様達と一緒に横浜に住んでいらっしゃいます。 
 「中国語講座を開講しますよ」の言葉かけに、「是非ぜひ!」と集まってこられたのも、やはり様々な学年の卒業生のパパ、ママ。上は高校2年生のお嬢さんのママから、下は小1の坊ちゃんのママまで、生徒達はみなバイタリティー溢れる面々 総勢8名の生徒は、まさに期待と緊張でいっぱいになり、初回のレッスンに臨みました。
 K先生も、生徒に負けず劣らず緊張をされていましたが・・・でも、授業を始めると、さすが先生
 「我是○○○。我住在横浜。・・・」にこやかに話し始められました。
 チンプンカンプンとは言うものの、きっと自己紹介に違いない。誰もがそう思いながらも、さっぱりわからない「音の羅列」に、ひきつった笑顔で応じました

 ひゃ~・・・えらいことになっちゃったよ やるやる!中国語やるよ!と挙手したものの、そして、本当にやる気になったからこそこうしてわざわざ日曜日の朝に、かつて我が子が通ったお教室にやってきたわけだし。それに、今日はこんな雨 「本気」じゃなかったら、休んでますよー・・・でもー、このむずかしい音はなんだあ??? あがったり、さがったり・・・・
 本当に聞き慣れない音で、真似をするのさえ難しい・・・正直、全員が冷や汗がタラ~リでした

 でもね、ホワイトボード上に書かれたちょっぴり妙に見える漢字をすかさず書き写し、何十年ぶりかで真面目にノートをとり、下手くそなリピートを先生に誉めてもらって学習を進めていくうちに・・・何ともいえないハッピーな気分 うきうき気分 になってきたのでした。
 
 新しいことを知るって、ものすごーく楽しい
 中国にいる13億人以上の人が、この言葉を話してるんでしょう?もしかしたら、まさに今、少数民族の人たちが、この北京語を今の私と同じように学んでるかもしれない・・・
 うわー、なんてすごい すっごく難しい音だし、あの漢字の下に先生が書かれたアルファベットに短いぼう線を付け足したような字って、どう発音するかってことなのね、きっと・・・
 何から何までおもしろいー

 私はしみじみと思ったのでした
18年間、私は4、5歳の子ども達の「学びの場」に立ち会ってきました。子ども達が「初めてのカリキュラム」を学習するとき、反応はいろいろです。でも、大きく分けると、子ども達の反応は2種類。
  一つ目のグループは、初めて見聞きする学習内容に緊張気味で、「自分がすんなりと理解できるか、できないか、がポイント」になっている子ども。
 このタイプの子達は、いつも学習時には笑顔なく、常に眉間にしわを寄せています。
  2つ目のグループは、「うわー!むっずかっしー!」とか言いながらも、楽しそうな子ども。
 このタイプの子ども達は、先生が教えてくれてるやり方をしたら、わかったよ!できるできる!のように、うきうきと明るく、笑顔です。

 じつは、今までの経験から、統計的にみると、後者の子ども達のほうが結果的に理解度は高くなり、いつまでも学習への興味も続きます。
 要するに、学習をする、ということのキーポイントは、学びをイキイキと捉えられる、良い意味での「遊び心、ワクワク感」があるかないか?なんですね
 
 ハナマルが欲しいから パパやママに誉められたいからガンバル というような子どもは、そのうちに「学び」への意欲は薄れていってしまいます。彼らがなぜ学んでいるか?の答えは、学びそのものに意義を見出しているのではなく、極端に言えば、誉められたいという欲求を満たすため、であって、学んで得たものは、たまたまゲットした副産物、のようなものなんですねえ・・・
 こういう子ども達には、しだいに「勉強をさせられている、仕方ないからやっている」という意識が育っていくものです。なぜなら、そのうちに親に誉められても嬉しくも何ともない、という年齢になっていくと、まさに「自分にとっては、意味がないことをしている」という意識しか残らないからです
 
 もちろん、中学生になって「ワクワク勉強している」という子どもは多くはないでしょう。でも、やはりそれでも、ワクワク心踊りはしないものの、新しい単元になると、ちょっと新鮮な気分で取り組め、興味を持って向かうことのできる姿勢は、「ワクワク感の成熟系」だと思うのです

 もし、親であるあなたが、新しいことを始めたとしたら、どうでしょう?
それが語学学習やダンスや体操、などという、学習的要素や技術的要素の高いものではなくてもよいのです。
 例えば、今まで作ったことのない献立に挑戦する!ということでも、十分に「新しいこと」です
 そんな時、失敗したり、手間取ったり、わからなかったりすることばかりに気を取られ、ワクワク感を持って楽しめなかったとしたら?
 きっと、あなたの子どもも「学びを楽しめない子ども」になっているかもしれませんよ

 本来、学びとは「うきうきする、楽しいもの」です
いかがです?あなたは、新しい学び、挑戦を楽しめていますか?


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