良い子、悪い子、こまりん子

幼児教育20余年。多くの子ども達を育て、ママ達の悩みに耳を傾けてきました。辛口アドバイスも含め、子育ママ達にエールを!

口呼吸に注意しましょう!

2015-02-10 13:38:17 | こまりん子、こまりんパパママ
 町中で子ども達を見ていると、10人中半数近くは「口を開いている状態」であるのに気づきます
あなたのお子様はいかがですか? テレビを見ている時 本を読んでいる時 絵を描いている時 机に向かっている時 口を半開きにして、側に寄ってみると「口呼吸」のハーフーハーフー・・・というかすかな音が聞こえる・・・ これは要注意です。

 最近では、医学的にも、この口の空いた状態で「口呼吸」をしていることに警鐘を鳴らすニュースや記事が目立ってくるようになりました。
たとえば・・・
  風邪を引き易くなります。 なぜならば、いろいろな菌やウィルスがダイレクトに喉を直撃してしまうからです。鼻での呼吸では、鼻毛や鼻粘膜によって体内に入ってくるウィルスを半分以上ガードしてくれているのですね。
  口臭や虫歯の原因になります。 なぜならば、口呼吸をしていると、常に口の中が乾き、唾液の分泌が悪くなって口腔内殺菌ができず、口臭になります。そして、口内殺菌が出来ないと、虫歯菌や歯周病菌の繁殖を容易にしてしまうのです。
  歯並びの悪さの原因になります。 なぜならば、常に口が開いているために舌の位置が下がり、歯が舌に押されて歯列が悪くなったり、あごの歪みをうんだりしてしまうのです。
 要するに、百害あっても一利なし ということですね。

 こういう医学的、歯科学的なことに関しては、専門のドクターにもっと正しく詳しいご意見をお聞きすれば良いわけですが、私の立場からお話をするとしても・・・
 想像してみてください
ここに二人の子ども(5歳児でも、10歳児でも、12歳児でもかまいません)がいます。一人は、「口を半開きにした子ども」です。もう一人は「キュッと口を真一文字に結んだ子ども」です。
 いかがですか?2人のことを知らないあなたは、その目の前にいる2人をどのように見るでしょうか?
  
 子どもであっても、大人であっても、大事なことは「中身」です。当然です
でもね、初めてその子、その人を見る時には、その子、その人の「中身」までを見ることはできません そうであるならば、最初の印象、第一印象も、その子、その人を想像し、判断する「大事な瞬間」であり、バロメーターにもなり得るのです。
 その「半開きの口の印象」がどのように人の目に映るか??? これは、親がまず、考えてあげるべきことだと私は思います

 何か鼻腔内に問題があり、鼻呼吸が出来ない・・・ 口腔内に問題があり、口を閉じることが出来ない・・・そういうお子様がおいでになるかもしれません。そんな場合には、この話題は非常に失礼かつ不適切なもの、です。どうぞお許しください。
 でも、もし、あなたのお子様はそうでないとすれば、今もし口呼吸をしているとすれば、一日も早く鼻呼吸に直す親としての努力をし、きりっと口を結ぶことの大切さを、お子様自身にも理解できるよう、医学的なお話も、人にどのように見えるか?という「見た目」の話も、しっかりと教えてあげましょう



迷子のママの貴重な意見?!

2014-11-30 22:31:32 | こまりん子、こまりんパパママ
 あるイヴェント会場でのこと。
美しく色づいたイチョウ並木は、人で溢れ返っていました ひと月前、紅葉にはまだ少し間のある時期に訪れた時には、何とも趣のある通りだ・・・と、のんびりと眺めることができたのですが・・・

 恒例のイヴェントでは、今年もたくさんのお店が並んでいました。全国各地の「おいしいもの」を紹介するお店は、どこも大行列。やっとお目当てのものをゲットするのにも一苦労です。
 私は、ある列に並びながら、混雑した会場を眺めていました。すると、2歳を少し過ぎた程度の小さな小さな女の子が、なかなかのスピードで歩き、その後ろをイヴェントスタッフのジャケットを着た中年の男の人が困った表情で追いかけている?ついて歩いている? 何とも不思議な光景でした。

 幸か不幸か食べ物にありつくまでには、まだまだ時間があったので、その興味を引く光景を引き続き眺めていると、どうもそのチビちゃんは迷子らしく、そのスタッフが抱っこしようとすると大泣きをし、仕方なく、その人は彼女を自由にさせている・・・らしい
 そのうちに、通りかかった女性グループが「やだあ、まだ親が見つからないのねえ・・・あの人、まだあの子の相手をされてるわあ」と話していたので、この奇妙な鬼ごっこは、かなり長い時間、続いていることがわかりました。

 私がその様子を見始めてから5分以上経った頃、一人の若い女性が近づいてきました。
「こんなところにいたんじゃない どこ行ったのかと思っちゃったわよ。」その言葉から、彼女はそのチビちゃんの母親だと想像できました
 でもね、彼女はその後、私にとっては、本当に意外な言葉を発したのでした
「私、向こうの〇〇に並んでたんです。もう、すんごい列で・・・まいったわあ。こういうイヴェントって、子ども連れが多いじゃないですか。そんなこと、わかったことなんだから、親子で並んでる人を優先にするとか、並んでる間、子どもを見てくれるスタッフを用意するとか、そういうことを考えてもらわないと・・・次回から、お願いしますよー

 私は一瞬、この人は何を言っているのだろう???と、完全に度肝を抜かれてしまいました。
 そして、やっとその驚愕から思考がもとに戻り・・・この人は「お世話をおかけして、申し訳ありません。私がその子の母親です」とか「すみませんでした。その迷子は私の娘です」のような、詫びの言葉、感謝の意を表しただろうか?と、まじまじとそのママをあらためて眺めてしまいました。正直・・・宇宙人を見る気分でした

 百歩譲って・・・このイヴェントに「アンケート」があり、今後の参考意見として、良かったこと、困ったことなどを書き、残していけるのであれば、彼女が発した言葉は、「一つの貴重な意見」として、立派に意味を持ったことでしょう。この人が言った通り、子ども連れの客が多いのは事実ですからね。

 でも・・・この場合、この母親が迷子になった我が子を見つけ、預かってくれたスタッフに対し、真っ先に言うべきことは自分の意見ではなく、「すみませんでした」であり「ご迷惑をおかけしました」であり「お世話になって、ありがとうございました」だと思います。それが、社会人としての、親としての礼儀であり、常識だと思います

 世の中、いくら時代がかわっても、もちろん、こういう母親ばかりではないことは、重々承知しています でも、やはり「自分のことしか考えていない」母親が増殖していることは事実です さあ、あなたはどんな母親でしょうか?


しつけアプリ、あっぱれ!

2012-12-18 16:27:24 | こまりん子、こまりんパパママ
 今朝、ニュースを見ていると「しつけアプリ」というものが出てきました。
詳しいシステムはわかりませんが、何らかの方法で、お母様のスマホに、「タイミングよく、鬼から電話がかかってくる」というもの、です

 たとえば・・・「お風呂に入らない」とか「歯磨きをしない」などと言ってグズグズと文句を言い、自分のmust をなんとか回避しようとしている子どもがいたとします。すると、その子のそばに置いてあったママのスマホが鳴ります
 ママが電話に出ると、鬼が話すのです。
  「コラ~ ママの言うことを聞いていない子はいないかあ

 いやいや・・・私は感心してしまいました。
こういう「おどし」に大賛成か?と問われれば、残念ながら「NO」ですが でも、こういうアプリを作ろうと思いつき、そういうシステムを考え、しっかりと企業として利益を生んでいる・・・すごいですねえ。アッパレです

 ニュースの中の映像ではありますが、まあ、おかしいくらい、グズグズ言っていた3歳前と思しき女の子が、電話が鳴ったとたん、飛び上がって驚き、恐れおののいて大泣きし、「ママのいうごろぎぐ~(いうころ 聞く)・・・」となります めでたし、めでたし、ですね、ママとすれば
 何度も同じことを言って怒鳴らなくてもいいわけですから、ご自分の精神衛生面でも救いです。何も、ママ達だって四六時中、ぐじぐじと文句を言っていたいわけではないのですものねえ。

 まあ、幼稚園の年中児以降になれば、「鬼から電話」という何ともコメディーチックなことは、非現実的だと何となく気づいてくるのでしょうが、2、3歳児には効果てきめんのようでした

 ただね・・・
そのニュースの中でも、何とも言えず「不甲斐なく映っていたのがパパ」です
それに、そのニュースのナレーションでは、はっきりと「毅然と叱れなくなったパパ」とか「父権が失墜している」とか言われているのです。

 パパ達。がんばってくださいよ
鬼に脅させて我が子に躾をするようでは、パパの沽券にかかわりませんか?

 「パパなんて、ゴロニャ~ンって猫なで声を出したらイチコロよ!」なんて、ティーンエイジャーになった娘に言われたいですか?
 「オヤジなんて、屁でもないよ。俺に怒れるわけないしさ。」
なんて、同じくらいの身長になった息子に言わせておいて良いのでしょうか。
 
 子どもの小さな頃に「しっかりと毅然としたパパの姿を見せて」おかなければ、成長してから急に「父親風を吹かせて登場」しても、何の権威も感じられないでしょう

 怒鳴っても、時にはお尻をピシッとぶつことくらいはあっても、父には家長としての態度は必要です 三つ子の魂、百まで。三つでパパを「パパはちょろい」と思われてしまってはいけません


                           


 
 まどか先生の新連載のブログ 「親子の関係 いろはにほへと」

 かわいい我が子との関係・・・難しい!というパパ、ママは少なくありません
 一番近いところにいて、最も影響を与えるパパ、ママ。子ども達は、家庭の中で、パパやママを見て学び、日々育っているといっても過言ではありません。
 そんな子どもとの関係を、いろんな方向から捉え、考えてみましょう



仕事と子育ては違います

2012-12-05 09:36:36 | こまりん子、こまりんパパママ
 仕事と子育ては違う・・・そんな当たり前のこと、簡単なことに気づいていないママが急増しています ここ5、6年ですねえ、そういうお母様達が増えて、常に子育てに不安を感じていたり、子育てに自信を失って右往左往する・・・私は、苦笑をしているわけでも、嘲笑をしているわけでもないのです
 私はひたすら、そういうママ達をお気の毒だと思っているのです 今すぐにでもお目にかかって・・・
 「大丈夫 あなたは、ステキなママですよ あなたはこんなに頑張っているじゃないですか。今の子育てで大丈夫
 と、握手をし、ハグをし、励ましてあげたい 心からそう思っています

 ここ10年でどんどん増えてきている働くママ達、ワーキングマザー。そういうママ達が、子育てに不安を感じることが多いように思っています。そして、そういうママ達が、どうして子育てに不安を感じるか?という理由は、手に取るように理解できます

 ここで、仕事に関して考えてみましょう。
仕事の場合は、概ね、努力は報われます。仕事の大小に関わらず、計画的に仕事をし、そのパフォーマンスが自分の満足のいくものであれば、成果に結びつきますね
 多少、職場の人間関係等、仕事の成果に影響を及ぼすことはあっても、基本的には、自分の努力、自分の力量によって仕事は完成されていきます。
 ワーキングマザー達は、そういうご自分の確固たる経験が「自分のスタンダードの思考、感覚」になっているのですね。それは当然のことですね。
 ですから、知らず知らずのうちに、家事であっても、育児であっても、その感覚を引きずってしまうのでしょう

 でもね、子どもは「生き物」です。
血を分けた愛する我が子であっても、生まれたその瞬間から、子どもは「その子の道」を歩んでいます。そうである限り、たとえ幼くても、親の「思い通りにはいかない存在」なんですよー、残念ながら

 もっと言えば、「親の子育ての努力は、即効性を持って報われるものではない」という認識が必要です
子育てでの努力は、必要不可欠なものです。なぜなら、この世に産み落とした限り、親は我が子を立派な社会人になる卵として、一生懸命に育てる責任があります。じつは、この認識のない親はたくさんいます。「この子は私の子」という認識しかない親、です。(まっ、このことに関しては、また別の機会にお話をしましょう。)

 話を元に戻しましょうね。
仕事をするように、子育てはできません 仕事のときのように、子育てはすぐに効果は出ないもの、なのです なぜなら、相手は自分とは違い生き物であり、経験のない、超未熟な存在なのですから。

 でもね、仕事でそれなりの成功、成果を治めてきた(きている)ママ達の場合、たくさんのアンテナも持っていて、常に「我が子に良いこと、子育てに効果的なもの」をリサーチしています。たとえば・・・
  取引先のMさんが教えてくれた○○幼児教室は、東大脳を育てるってことよ。3歳では遅いんだって。
  職場の上司のSさんは、お嬢さんに1歳から○○っている英語教材を使っていたから、すでにネイティブみたいな発音なんだって。
  ネットで見た!毎日の読み聞かせは必須だって。どんなに大変でも、必ず毎晩、読み聞かせをしなくちゃ。
  ○○先生のリトミックは、知育の最高峰なんだって。すでに定員だから、ウェイティングリストにお願いした。
  おもちゃは、○○のおもちゃがいいのよ。世界中の高名な博士が頭を良くするために考案したものばかりを集めているの。 Etc. etc.

きっと、すべてウソではなく、本当のことでしょうね でもね、それらはあくまでも「情報のひとつ」であって、子育ての「切り札」ではないはず、です。
 ところが、知らず知らずのうちに「育児も私のパフォーマンスのひとつ。ヘマをしちゃいけない。最高の情報を集め、最高のものを施せば、我が子は最高になる」という自己暗示をかけてしまい、それに雁字搦めになって、思い通りにならないと腹を立てる・・・
 ここから先は2つのタイプに分かれます。ひとつは、思うような成果がでないと、子どもにあたってしまうタイプ。要するに、DV的要素のある対応を子どもにしてしまう母親、言葉の暴力に発展する母親です。
 そして、もう一方が最も多い「子育てに不安を感じる。自分の子育てが正しいのかどうか、常に悩む」という母親、です。

 もしあなたが我が子に、子育てにおける「最高のものと言われる100のもの」を与えたとしましょう
でも、たった「10」しか実らないこともありますよ。じゃあ、残りの「90」は無駄だったか?と問われれば、1年後に「10」、数年後に「10」の芽が出てくるかもしれません
 じゃあ、その残りの「70」は意味がなかったか?いいえ、そうではありません
あなたがもし、成果ばかりを求めるのではなく、深い深い愛情を持って、「100」のものを与えたとしたら、その「100」を与えている時のあなたは愛情に満ち、きっとお子様はその愛を感じ、幸せな時間を過ごしたはずです
 「愛情」母親の愛情ほど、尊いものはありません 子どもは知育教材でもなく、すごいおもちゃでもなく、何十冊の本でもなく、ママの愛情を受け、それを栄養にして、毎日、一瞬一瞬、心も身体も成長していっているのです

 正しい子育て?そんなものは、箇条書きにできるものではありません。
それに、そもそも「正しい子育て」とは、何でしょうか?
 たとえば・・・体罰はいけない、と言われて久しいですが、けれど、時には教育的見地からピシッとお尻をぶって教えないといけないこともあるはずですし、大声で叱ることは下品かもしれませんが、それが電車の中で道徳的に躾けなければならない時には、我が子に怒鳴る必要もあるでしょう。となれば、「正しい」と定義できる子育てなど、そもそも存在はしないはず、です

 もし、どうしても1つだけ「正しいこと」を伝えるとすれば、愛情を注いで育てること、これだけでしょう

 我が子に様々な「成果(ときには、成長、という言葉に置き換えられるかもしれません)」を求めて、無意識のうちに「give & takeの子育て」をしてしまっている自分に気づき、まずは、自分自身を救ってあげましょう そして、ゆったりとした気分で、子どもに相対してみませんか?

 人より早くオムツがとれなくても、
 教えたことをなかなか覚えなくても、
 買い与えた高級なおもちゃで遊んでくれなくても、
 読み聞かせに思うような反応をしなくても・・・ 

 いいでしょう?そうであって欲しい!それを求めているのは、あなたの「エゴ」かもしれません、そうではありませんか?
どうせオムツは取れるし 教えたことも覚えるでしょうし 本に興味を示すときも来るでしょう まあ、高級なこだわりおもちゃに関しては、子どもの好みではなかったかもしれませんが、ふふふ。

 見返りを求めず、子どもとの時間を、心底楽しみ・・・我が子の「小さな発見」に喜び、「小さな変化」に拍手する・・・そんな本当の意味での「豊かな子育て」をしてみませんか?



子ども自慢、家族自慢にご注意!

2012-11-01 10:31:07 | こまりん子、こまりんパパママ
  我が子を胸に抱いた時の感動、喜びを忘れることはできません。
 生まれてきてくれてありがとう。

 本当にそうですね
 私自身も二人の子どもの母親です。すでに、すっかり社会人になった我が子であり、彼らが生まれた時・・・などは、もう遥か彼方の「古(いにしえ)」の出来事です。
 にも関わらず、やはり、二人が生まれた時のこと、本当に小さくて、壊れそうだった頃のことなど、不思議に鮮明に頭に出てきて、その時の空気、匂い、音までも、感じることができます
 それを思えば、我が子の誕生からまだ3年、5年、10年・・・そんなお父様、お母様にとっては、「我が子の誕生の日、誕生の瞬間」のことは、ついこの間のことのように思い出されることでしょう。 

 我が子の話をするのは、とても嬉しく、楽しいことです
けれど、現実の子育ての毎日では、ひっきりなしに文句を言い、教育的見地から?!いろいろな「指導」をして、一日に何度も「ため息」をついている・・・ママ友に会えば、お互いに我が子の愚痴をこぼし合い、共感して手を叩いて笑ったり、一層眉間にシワを寄せて語り合う・・・
 でも、思えばそれも、本当は「母親の至福の時間」の一部に過ぎません。
 本当に子育てに行き詰まり、親子関係で真剣に悩むような時期は、子ども達が小学校高学年以降のこと、というのが大半ですからね。

 先日、娘と話をしていて、こんな興味深い話を聞きました。
娘の大好きな先輩。一人はすでに一児の母で、現在子育てに奔走中のAさん。もう一人はバリバリと仕事をするキャリアウーマン。そろそろ部下もでき、こなす仕事には信頼が厚いBさん。
 娘がキャンプリーダーとして活動をしていた頃、この二人の先輩は娘の憧れであり、常に学ぶことの多かった多彩で優秀な方達でした
 私は中学や高校生だった娘から、6歳年上の彼女達の話をよく聞き、いかに彼女達が有能なキャンプリーダーで、人としても娘に多くの刺激を与えてくれる立派な女性であることを感じていました。

 娘は、久しぶりにBさんにお目にかかったそうです。
仕事の愚痴や悩みをたくさん聞いていただき、たくさんのアドバイスをもらった、と嬉しそうに話してくれました
 そんなBさんに、「Aさんはお元気ですか?私も長い間、Aさんにはご連絡を取りそびれて、失礼をしているのです。」と話したところ、Bさんは苦笑をしながら、こう話してくれたのだそうです。
 
 つい先日、久しぶりにAさんと電話で話をしたところ、30分間、ずっと子どもがかわいいという話しや子育ての愚痴をこぼし、最後には「あんぱんまんミュージアムはとっても楽しいところだったよ是非、Bも行ってみてよ」と言われ、正直、返す言葉が見つからなかった・・・と。

 私はこの話を聞き、言葉には上手く表現できない複雑な悲しさに襲われました
Aさんは、きっと昔、自分自身がキャンプリーダーとして小さな子ども達の相手をし、人気のリーダーだった頃の経験も活かし、一生懸命に子育てをしているのでしょう。地方出身のAさんは、近くに子どもをちょっと預けることのできる母親もおらず、まさに育児を楽しみながらも、孤軍奮闘しているに違いありません。
 久しぶりに話す大好きなB。心の許せる相手です。だからこそ、きっと深い考え、ましてや悪意など何もなく、自分の近況を話しただけだったでしょう。
 しかし、まったく別の世界で、完璧に異質の毎日を送っているAさんとBさん。
すでに、ともに泣き、ともに笑った頃の思い出話でしか共感しあえない相手になったことをBさんは感じたことと思います、少なくとも、現時点では・・・
 どこにあるかも知らない子ども向けの施設「あんぱんまんミュージアム」に行ってごらん、と言われて、「返す言葉が見つからない」Bさんは悲しかったでしょうし、さびしかったでしょうね。Aさんのことが、大好きだったから・・・

 時として、子を持つ親は大きな勘違いをします
かわいくて仕方のない我が子・・・時には怪獣になって、母親を大混乱させる我が子だとしても、何ものにも代え難い存在の愛しい我が子と暮らしていると、すっかり感覚が麻痺してしまい、常に「母としての目線」でしか物事を考えられないようになります

 我が子の話をする・・・ 我が子の写真を見せる・・・ 我が子だけが映ったポストカードを送る・・・
 世の中には、「母となること」とは違うことに、人生の意義を見出し、日々を過ごしている人もいます。
また、我が子が欲しい!と強く願いながらも、残念ながら、子どもに恵まれない夫婦もたくさんいます。中にはまさに今、夫婦で辛く、長い不妊治療をされているご夫婦もあるでしょう。
 
 子どもはかわいいですね
私は、教室の子ども達を抱きしめながら、ときどき、我が子が幼かった頃のことを思い出すこともあります

 母と母、親と親に通じる共通語や世界観は確かにあります。
でも、それが世の中全体に通じるものだと勘違いしてしまう自分がいる、ということを自覚しませんか?そして、そういう自分を戒め、本当の意味での優しい人、人を思える人になれればいいな・・・と思います

 
 新しいブログのご紹介

 5月から、新しい「子育て」ブログが始まっています! 
 その名も「親子の関係 いろはにほへと」
 毎日、一生懸命に子育てをしていても、なかなか思うようにいかない・・・親子関係ってむずかしい・・・そんなふうに感じているママはたーくさん。
 月に3度、アップするブログには、「子どもとの接し方」「家庭教育のあり方」「しつけ」等、身近なことから、子育てのヒントをご紹介します!