ちょこっと❤ 楽しい 音楽授業

小学校 音楽授業の、楽しい工夫をご紹介。
遊びのように夢中になり、何度でも繰り返す学習活動。

弦楽器♪ 箱・弦・形・ならし方

2014-08-02 10:01:35 | 日記
先生「オーケストラの楽器の学習が終わりました。今日は、弦楽器クイズです。ヒント四つで、何の楽器か当ててください。分かったところで、楽器の名前をつぶやいてみてね。
第一問。箱(共鳴胴)の材料は、木と犬や猫の皮。」

先生は、四つのヒントがつながっている画用紙を一枚ずつ、パタンパタンと広げていく。
児童「えーっ!!犬?」「猫?」
先生「箱(共鳴胴)の形は、四角で角が少し丸い。」

児童「うーーん」
先生「弦は絹糸、3本。」

児童「あっ、三味線?」
先生「最後のヒント。バチで弦をならします。」
児童「そうだ、三味線だ。」
先生「正解は、三味線です。」

児童「やったー!」「やっぱりね。」
先生「三味線は、猫や犬の皮で箱(共鳴胴)を作りますが、ヘビの皮で作ると、『三線(さんしん)』という楽器になります。」
児童「知ってます!沖縄の人が演奏しているのを見たことがある。」「テレビで見た。」

先生「第二問。箱(共鳴胴)は、木と鉄骨でできています。」
児童「???」

先生は、三味線のときと同じように、ヒントを一つずつ出しながら、ヒントと正解がつながった画用紙をパタンパタンと広げていく。

先生「ピアノは、弦が張ってあるって知ってた?」
児童「中を見たことがあるから、知ってた。」「知らなかった。鍵盤楽器だと思った。」
先生「ピアノはもちろん鍵盤楽器でもあるんだよ。今日、授業の後に、ピアノのフタを開けておくので、のぞいてみてね。」

先生「第三問。」


先生「第四問。」


先生「第五問。」

先生「2年生のとき、国語で学習した『スーホの白い馬』のことをよく覚えていたね。そのとき、馬頭琴の音を聞いた?」
児童「忘れちゃった。」「聞いてないかもしれない・・・」
先生「二学期に、世界の音楽の学習のとき聞くので楽しみに!」

先生「第六問。」

先生「この楽器の名前を○くん、よく知ってたね。」
児童「つい最近、テレビで見ました。」
先生「そうなんだ。この楽器は、二十本くらい弦があるけれど、弾く弦は三本だけ。」
児童「他の弦は何のためにあるの?」
先生「共鳴弦って呼ばれて、ひとつの弦をならすと、もう一方の弦がふるえ出して自然になりだすんだよ。これも、二学期に実験するから楽しみにしていてね。」



 弦楽器の音色を決める要素の四つをヒントに出して、弦楽器クイズをしました。
 今までのオーケストラの楽器の学習を生かして答えられるのは一問(ハープ)だけです。そのほかの楽器は、二学期、三学期に学ぶ世界の楽器と邦楽器です。弦楽器を考えるひとつの形を示しながら、次の学習への関心を高めるために、このクイズを作りました。

 世界の楽器は、とても楽しい学習です。いろいろな音色、さまざまな弾き方、形、文化、風土・・・
たくさんの楽器の出会いが、「世界の人々が音楽を楽しみながら生きている」実感につながるといいなぁ。