⑧営業諸々Ⅳ その42

夜中には春の嵐が吹抜けた千里山

朝から晴渡ったものの
空気がトテモ冷たい

大阪ではソメイヨシノの
開花洗顔が出たようだが
千里のソメイヨシノはチラホラと



では　その42　です



不動産の取引は実に色々なことがある

今から十数年前のこと

一日に４件のご決済をしなければ
ならないことが起った

一日に４件ともなると胃がキリキリ痛むくらい

朝9時と1時半　正午と1時に設定をする

朝9時の売主様が10時半の
お取引では買主様に

正午の売主様が１時からの
お取引では買主様にという具合

モチロン４件の取引は同一銀行の
同一支店に纏める

そして当日　先ず9時からのお取引

司法書士「売主様権利証書をお出しください」
売主様「ハイどうぞ」

司法書士「これは権利証書ではありませんが・・・」

売主様が出されたのは
購入したときの登記簿謄本だ

しみちゃん「これは登記簿謄本ですが・・・」

売主様「えっ？これは権利証書ではないのですか？」

(出足からつまずく)

しみちゃん「権利証書は有りますよね？」

売主様「う～ん探してみないと・・・」

しみちゃん「兎に角お家へ向かいましょう
　　探すしかないのですから」

売主様のお家は決済場所から近くなので
すぐに探しに向かうこととなった

旨く見つかれば良いのですが・・・

つづく