山口二郎北海道大学教授から、民主党を叱咤しかつ激励するお話を聞きました。
5月22日午後3時から 新しい参議院議員会館地下B109。
叱咤するのはもちろん決められない民主党、いきなり大臣が発信する民主党。
野党であった時、与党自民党に対立することでまとまっていた民主党は
じつはまだ党内で意見をまとめていく仕組みができていないのだとか。
話し合いをしているのは党内の一部で、大勢の人はどこで何を発言できるのか、
その場所がないのだそうです。党内の民主主義が必要だ、と。
感動した政権交替。
自民党の自滅もあって国民の気持ちが大きく振れ、自民党が野党になりました。
いっしゅん、世の中バラ色でした。民主主義が実現する。でも、そんなに甘くなかった。
準備していたはずの民主党はいざ政権党になると手も足も出ない。
そうこうしているうちに3.11の大地震とひきつづく原発大事故。
官僚に姑息な立ち回りを許し、みずから道を険しくしてしまった。
はなから民主党をきらっている官僚群。原発事故のことなど我関せずの自民党。
族議員の存在、財源の崩壊、談合へのメス。(談合は地域ではワークシェアリングだった)
学者の中で政権交替が起きなかった、と山口さん。つまり、前の政権と同じ学者が
政策形成に携わった。言い換えれば役所が用意した学者だった。
まったく使えないかのような民主党という印象があるが、それでも
また自民党に帰ればいいとは思わないし、まして維新の会などが政権を取ればいいとも思わない。
山口二郎さんが民主党に期待をしていた、失望もしている、でもこれしかない
と思いを決めていることが伝わりました。
「批判」と「協力」の姿勢で民主党に対すればいいと。是々非々で、とおっしゃいました。
生活者ネットワークは民主党とどうつきあえばいいのか迷っています。
町田ネットでも民主党とどうつきあえばいいか迷います。
小さな計算をせずに、ばしっ、と言いたいことを言うことが大道を拓く、でしょうね。
(お)