化学療法室で最初に面談した人が、認定介護士という職名の人(経験豊富な中年の女性)で、通常の看護婦長とは全然違った雰囲気を持っていました。化学療法室の中では代表格でした。
単に医師が診断指示した抗ガン剤を点滴するだけではありません。患者が苦悩する抗がん剤の副作用に真剣に取り組んでいました。私が体の異変を訴えると、自分で実際に異変部を診て、放置するとどうこうなると言って、化学療法室で対策をいろいろ実験していました。本当に患者のことを考えているという姿勢でした。院内に専門科があると、私の主治医(泌尿器科医師)を説得して専門科に回しました。
私は驚きの目で化学療法室を見ていました。室のほかの看護士はすべて認定看護士に協働していました。協働はいいという価値観を持っていました。最近、入院病棟から来た若い看護士も、協働しています。
患者を診る、相談に乗るという医療行為が保険の対象になっているという経済効果面もあるが、いい傾向です。苦悩する患者にとっては安心になります。
現在の医療保険制度は患者やその家族を不当に苦しめている面が多くあるが、病院側に問題解決の工夫努力が見られることは嬉しいことです。
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