今夏は、西洗公園では、木株ではなく、芝生に非常に大きなきのこがよく発生するので驚いています。これはテングタケよりひと回り大きいキノコです。テングタケは薄茶色のかさに白いいぼがあります。これは白いかさに薄茶色のいぼがあります。毒があるかわかりません。すぐ取り除きました。
西洗公園愛護会は、今年度から落ち葉はゴミ袋に入れて処分せず、すべて園内で活用することを決めました。しかし、どう活用するかは、走りながら実験という状態です。オオムラサキツツジの植込みの中の通路に入れるという考えは、厚い落葉層が雨で湿るとカビが繁茂し、かびた落葉がツツジの根にかかっていると、ツツジの根元が腐る問題が生じます。落ち葉の入れすぎは問題です。
斜面の土の流出個所の修復には大量の落ち葉が必要です。これはまだまだ落ち葉が不足の状態です。つまり、これからの落ち葉の増加は問題になりません。園内で十分消化できます。
しかし、そのほかの落ち葉の利用法の実験を進めています。
1. 腐葉土づくり。特に腐葉土づくりの施設を設けません。普通の平面の空き地に落ち葉を分厚く積み、その周りを、太くて長い、落下枝を並べて壁のようにするだけです。糠を使いますが、安いものです。1年ぐらいで腐葉土になるのではないでしょうか。
2. 芝生広場の遊具の周りや、よく人が歩くところは芝生がはげて、かちかちの土面になっています。芝生の縁に近い土面に、穴、あるいは溝を掘って落ち葉を入れ、その上に土をかけています。芝生からランナーが伸びて定着し、芝生面が拡大していきます。芝生広場に散っている落ち葉はこの方法ではげた部分の修復に活用しています。なお、芝生広場で常緑高木の陰になる部分は芝生が生えず、雑草が生い茂っています。この雑草はかっさらいでかっさらっています。大量の土も削られるので、広場の中央部寄り、芝生がはげたところに面積の大きい穴を掘り、土混じりの、取った雑草を入れ、土をかけてならしています。土をやわらかくするほか、こうすると中央部寄りがちょっと高くなり、雨で土が多少広場周辺に流れ、芝生広場の平面性がよくなり、また水はけがよくなります。
昔は落ち葉や雑草を見ると、嫌なものに見え、落ち葉掃除や雑草取りを大変な仕事と思いましたが、今は、これらが公園修復に役立つと思うと、楽しい仕事になります。公園が改善されると思うと、成就感、満足感が得られ、幸福と思います。
芝生広場が雑草広場では、犬を連れてきた人は、芝生広場を野原と思うでしょう。平気で犬の便所にするでしょう。きれいにしたら、便所にはできないでしょう。糞尿をさせたら、見た人は、犬を連れてきた人を不潔と思うでしょう。美しい芝生広場に修復して犬の便所にならないようにしたいと思います。
なお、芝生の維持管理、特に雑草取りについては、簡単な方法を追求し続けます。私は楽しくても、慣れていない人は楽しくないでしょう。
西洗公園のパーゴラ。芝生広場を修景する効果は小さいと思います。広場を狭苦しくしています。