日限山4丁目日記

横浜市港南区日限山4丁目は美しい町です。美しい庭・家は町を美しくし、人々を幸福にします。まちびと

総動員体制をとれる町が災害時にも強い

2020年09月20日 | 社会

最近回覧されてきた西洗自治会役員会議事録に、人々が班長になることを嫌がる理由は、役員・班長の仕事が多いからだと、ある班長の意見が書いてありました。裏返せば、仕事を軽減すれば誰でも班長になるという意見です。

10年ちょっと前の役員会は、役員・班長の仕事を軽減することを重視し、防災訓練もやらない、夏祭りもやらない姿勢だったそうです。夏祭りについては、何とかやろうということで日限山いぶき会(老人会)が主催していたそうです。そのいぶき会も高齢化で夏祭り主催はもう無理という雰囲気になっていたようです。

危機状態の自治会に救世主のように一人の情熱的な自治会長が現れ、大胆に町のボランティアを起用し始めました。彼は企画実行力のある人々を探し、彼らを信用し、町の防災機能改善、夏祭りの企画実行をゆだねました。全面的に自治会がバックアップしてくれたので企画実行者らは安心して企画実行組織を編制し、役員・班長と役割分担する形で町の防災機能改善、夏祭りの企画実行を進めました。近年は一般住民も巻き込み、防災訓練、夏祭りなどが実行されてきたと思います。高齢化の割りには元気な町として港南区でも有名になりました。

ところが2018年度、2019年度自治会役員会では役員・班長の側から役員・班長主導の自治会運営重視の考えが出ました。前年度役員会は今年度の総会に役員・班長主導の自治会運営を基本とする自治会規約・運営細則改正を提案しました。提案は可決されました。

しかし、役員・班長の仕事を軽減したいという考えのもとで役員・班長主導の自治会運営となると、何となく10年ちょっと前の元気のない自治会に戻る心配があります。現に、昨年のことですが、町のあるボランティアが、ある役員から町の仕事の協力を求められ、ボランティアを動員して協力体制を組んだところ、別の役員からボランティアの協力は無用との連絡が入って協力は中止になったことがあったそうです。自治会は仕事そのものをやらないことにしたようです。やはり昨年のことですが、毎年やってきた行事なのに自治会の判断でやらなかった行事がありました。

町に若い人が増えると、町の行事は、役員・班長主導でできると思いますが、また老人から見ると若い人が頑張ってくれることは嬉しいのですが、本当にそうなるかまだわかりません。老人が増えても、若い人が増えても、基本的には役員・班長と町のボランティアとそのほかの町の人々が役割分担して協力して町の行事を行うのが最善と思います。総動員体制をとれる町が、災害時にも一番よく機能すると思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする