Macで楽しくお仕事

Macを仕事で使う際のメリットや問題点と解決法

スマートフォンでダイヤルアップ接続

2013-02-03 16:37:30 | ネットワーク接続

 Android スマートフォン(NTT docomo F-07D)を Bluetooth で MacBook Air と接続し、ダイヤルアップ接続を試みました。スマートフォンを使ったダイヤルアップ接続に関しては、情報が少なく、試行錯誤しましたが、無事に接続することができました。以下にその手順を記します。

1.Mac で、
   システム環境設定 > ネットワーク
を開きます。

Mopera_1a

 左側のペインの下にある「+」をクリックします。

2.インターフェイスを選択するように促されます。

Mopera_2a

 「Bluetooth DUN」を選択します。

Mopera_3a

 サービス名も「Bluetooth DUN」になります。

Mopera_31a

 「作成」ボタンをクリックします。

Mopera_4a

 「適用」ボタンをクリックし、Bluetooth DUN を登録します。

3.スマートフォンで、
   設定 > 無線とネットワーク >  Bluetooth 設定
と進みます。「Bluetooth (BluetoothをONにする)」にチェックし、Bluetooth が使える状態にします。

4.好みに応じて、端末名を書き換えます。

5.「検出可能(この端末の検出を許可する)」にチェックします。(デフォルトでは、120秒間、検出可能の状態になります。)

6.Mac の「ネットワーク」設定画面で、「Bluetoothデバイスの設定...」ボタンをクリックします。 Bluetooth 設定アシスタントのウィンドウが開き、Bluetooth 機器を探し始めます。

Mopera_5

7.少し待っていると、スマートフォンが見つかります。

Mopera_10

 スマートフォンの行をクリックして選択します。

Mopera_11

 「続ける」ボタンをクリックします。「ペアリング設定中」となり、6桁の数字が表示されます。

Mopera_12a

8.スマートフォンの画面に、「Bluetooth のペア設定リクエスト」というウィンドウが開きます。表示されている数字が、Mac の画面に表示されている数字と同じことを確認して、「ペア設定する」をタップします。 Mac がスマートフォンの情報を収集し始めます。

Mopera_13a

9.少し待っていると、「Bluetooth 携帯電話設定」に移行します。

Mopera_14

 「電話機の製造元」を、「Null Modem」にします。

Mopera_15

 「続ける」ボタンをクリックすると、パスワードの入力を促されます。

Mopera_16a

 Mac OS にログインするときのパスワードを入力すると、「設定完了」となります。

Mopera_17

 「終了」ボタンをクリックすると、Bluetooth 設定アシスタントが終了します。

10.「ネットワーク」設定画面で、「詳細...」ボタンをクリックします。

Mopera_18a

 詳細設定画面が、上からスルスルと降りてきます。

Mopera_19

 「製造元」が「一般」になってしまっていたら、「Null Modem」に切り替えます。

Mopera_20

11.「PPP」タブを選択します。

Mopera_21

 「ターミナルウインドウ(コマンドライン)を使って接続」にチェックします。

Mopera_22

 「OK」ボタンをクリックします。「ネットワーク」設定画面に戻ります。

Mopera_23a

 「適用」ボタンをクリックして、変更内容を登録します。

12.「接続」ボタンをクリックします。すると、「ターミナル」という一回り小さいウィンドウが開きます。

Mopera_24

 ことえりの入力モードが英字になっていることを確認してから、
   AT (return)
と入力します。

Mopera_25

13.「AT+CGDCONT?」と入力すると、CID/APN の一覧が表示されます。私の使っている F-07D の場合、以下のような内容でした。(注1)

  +CGDCONT: 1,"PPP","dcmtrg.ne.jp","0.0.0.0",0,0
  +CGDCONT: 2,"IP","mpr2.bizho.net","0.0.0.0",0,0
  +CGDCONT: 10,"IP","0120.mopera.net","0.0.0.0",0,0

 CID=1 は、spモードのテザリングのようですが、私は mopera U を利用していますので、mopera U の APN を自分で設定する必要がありました。空いている CID を選んで APN を登録します。たとえば、CID=4 に 128K通信専用アクセスポイント(接続先APN mpr.ex-pkt.net)を設定する場合、

  AT+CGDCONT=4,"IP","mpr.ex-pkt.net"

と入力します。(注2、注3、注4)

 入力したら、「AT+CGDCONT?」を再度入力して、正しく設定されていることを確認します。設定を終えたら、「ターミナル」ウィンドウの「キャンセル」ボタンをクリックします。「ターミナル」ウインドウが閉じられ、接続が解除されます。

14.「ネットワーク」設定画面の「詳細...」ボタンをクリックします。「モデム」タブの「製造元」を「NTT DoCoMo」にします。機種が「F900iT (Bluetooth)」と表示されます。

Mopera_28

 「PPP」タブを表示させ、「ターミナルウインドウ(コマンドライン)を使って接続」のチェックを外します。

Mopera_29

 「OK」をクリックします。

15.mopera U の場合、設定用アクセスポイント(0120.mopera.net、CID=10)を使うことで、mopera U 設定用URL には無料で接続できるとのことですので、これを接続確認のテストに使ってみます。

 電話番号の欄に、「*99***10#」と入力します。アカウント名とパスワードは空欄のままでOKです。「適用」ボタンをクリックして、登録します。

Mopera_30a

 「接続」ボタンをクリックすると、「接続中...」になります。

Mopera_31a_2

 スマートフォンの画面に、「・・・通信料が高額となる場合がありますので、ご注意ください」というメッセージが出ます。「OK」をタップします。

 スマートフォンの画面最上段に、「データ通信を開始しました」と表示され、少し待っていると、Mac の「ネットワーク」設定画面に、「接続済み」と表示されます。

Mopera_32b

16.「接続解除」ボタンをクリックすると、「接続解除中...」になります。

Mopera_33a

 少し待っていると、「未接続」に戻ります。

17.実際にデータ通信を行う場合は、電話番号の中で CID を指定することにより、設定しておいた APN に接続します。たとえば、CID=4 に APN mpr.ex-pkt.net を設定していた場合ですと、電話番号の欄に「*99***4#」と入力して「接続」することで、mpr.ex-pkt.net に繋がります。(注5)


注1.CID=2 の mpr2.bizho.net は、スマートフォンの「データ通信を有効にする(モバイルネットワーク経由のデータアクセスを有効にする)」にチェックが入っているときにのみ表示されていました。

注2.いったん登録した CID/APN を消去したいとき、たとえば CID=4 を消去する場合であれば、「AT+CGDCONT=4」と入力すれば消えます。

注3.IP もしくは PPP という指定は、PDP type というものです。mopera U の場合、どちらでも接続できましたが、PPP にすると、接続するとき、mopera U のユーザーID とパスワードが必要になります。IP にしておくと、ユーザーID とパスワードの入力が不要ですので、IP にしておいたほうが便利と思われます。

注4.CID=2 に登録されていた mpr2.bizho.net は、ダイヤルアップ接続には使えませんでした。接続しようとしても、接続できません。スマートフォンに外部機器を接続して通信する場合には使えない APN のようです。

注5.PDP type に IP を指定した場合は、アカウント名とパスワードの欄を空欄にしたままで接続できます。PDP type に PPP を指定した場合、mopera U の APN への接続であれば、アカウント名とパスワードの欄に、mopera U のユーザーIDとパスワードを入力することで接続できます。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。