しばらくぶりに海外出張を命じられたので、海外でのインターネット接続の準備を行いました。
一昔前は、ホテルの電話機のデータポートに電話線で PC を接続し、ダイヤルアップ接続を行うのが普通でした。電話機にデータポートがない場合は、電話機から電話線を外して直接 PC に接続していました。電話線は旅の必須アイテムであり、ダイヤルアップ接続のために、必ず iPassConnect をインストールしていました。ホテルの部屋に Ethernet のジャックがあると、驚いたものです。
しばらくぶりに iPassConnect をインストールしようとして、愕然としました。NTTコミュニケーションズから提供されている Mac用の iPassConnect は、Ver.2.39 であり、Snow Leopard はサポート外なのです。iPass のホームページを見ますと、Mac用の最新版の iPassConnect は Ver.3.2 であり、Snow Leopard もサポートされていますが、Wi-Fi 専用であり、ダイヤルアップ接続はサポートされていません。
Google で探し出した「FAQs: iPassConnect 3.0 for Mac」という文書によりますと、Mac にはモデムが標準搭載されなくなったということが、ダイヤルアップ接続をサポートしない理由の一つとして記載されていました。
固定電話も IP電話に置き換えられつつある現在、デジタルデータを音に変換して通信する必要は無くなってきているのでしょう。ダイヤルアップ接続のスピードも、56k ほどが限界のようですが、通常のメールのやりとりには全く何の問題もありませんでしたし、航空会社のインターネットサイトに接続したりするのにも、特に不便を感ずるようなことはなかったと記憶しています。
以前は、ホテルの部屋でダイヤルアップ接続が出来れば十分と考えていましたが、今では、ホテルでも空港でも、無線LANで接続出来るのが当たり前になってきているようにも感じられます。
無線LANサービスは、どこにでも必ずあるというものではありません。電話線でのダイヤルアップ接続しか出来ないところもあります。Mac でのダイヤルアップ接続は諦めざるを得ませんが、不便なところに出かける場合は、Windowsマシンに iPassConnect を入れ、ダイヤルアップ接続も出来るようにしていこうと思っています。