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Macを仕事で使う際のメリットや問題点と解決法

VMware Fusion 上の Windows 10 を Windows 11 へ

2023-01-03 09:30:01 | VMware Fusion

VMware Fusion 上で動かしていた Windows 10 を Windows 11 にしたいと思っていましたが、Windows Update では、いつまでたっても「このPCは現在、Windows 11 を実行するための最小システム要件を満たしていません」と言われていました。もちろん、暗号化の設定や TPM の追加、セキュアブートの設定を行なっていましたが、状況に変化はありませんでした。

PC 正常性チェックを受けてみると、「このPCは Windows 11 を実行できます」ということなのですが、Windows Update では、「最小システム条件を満たしていません」と言われつづけました。

そこで、Windows 11 インストーラを動かしてみたところ、無事に Windows 11 にアップグレードできましたので、以下にその手順を記します。なお、以下の手順は、Windows 11 のための暗号化や TPM の追加、セキュアブートの設定などを行う前の状態からの手順です。

1.仮想マシンの *.vmx ファイルにセキュアブートの設定を追加
 VMware Fusion を立ち上げていない状態で、Windows 10 仮想マシンのフォルダにある *.vmx ファイルを開き、
  firmware = "efi"
という行があることを確認します。その次の行に
  uefi.secureBoot.enabled = "TRUE"
という行を追加しておきます。(この行は、*.vmx ファイルの最後に追加してもよいはずですが、確認はしていません。)

 Windows 10 を立ち上げ、msinfo32 を起動して、セキュアブートが有効になっていることを確認したのち、Windows 10 をシャットダウンし、VMware Fusion も終了しておきます。

2.TPM の追加
 再び *.vmx ファイルを開き、その最後に
  managedvm.autoAddVTPM = "software"
という行を追加しておきます。

 Windows 10 を立ち上げ、デバイスマネージャーで TPM が存在することを確認しておきます。

3.Windows 11 インストールアシスタントをダウンロードして実行
 Google などで "Windows11 iso" を検索すると、最初に「Windows 11 をダウンロードする」という Microsoft のページがヒットします。そのページには、3つの方法が提示されていますが、その最初にある「Windows 11 インストールアシスタント」をダウンロードして実行します。

4.アップデート後に不要なファイルを消去
 アップデート前の Windows 10 が一時ファイルとして残っています。ディスクスペースを結構消費していますので、消去しておいたほうがよいと思います。

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[追記]

TPM の追加と暗号化については、VMware Fusion の仮想マシンごとの「設定」メニューで行わず、上記のように *.vmx を直接編集するほうが良さそうです。「設定」メニューで暗号化すると、*.vmx ファイルも暗号化されてしまいますが、上記のようにして auto add VTPM を設定すると、*.vmx ファイルは暗号化されないまま残ります。

VMware Fusion の仮想マシンごとの「設定」メニューで暗号化を行うと、パスワードを設定することとなり、仮想マシン起動のときに必ずそのパスワードを入力する必要が生じます。上記のようにして auto add VTPM を設定した場合は、パスワードを設定する必要はなく、仮想マシン起動時にパスワードを入力する必要もありません。

VMware Fusion の仮想マシンごとの「設定」メニューで TPM を追加し、その後 TPM を削除しようとすると、「Trusted Platform Module を削除すると、この仮想マシン上のすべての暗号化されたデータが破棄されます。これはリカバリ不能です」というメッセージが出ますが、実際に Windows 10 で TPM を追加し、その後、削除してみたときには、問題なく Windows 10 が起動していました。すべてのデータが破棄されずに残っていたかどうかまでは確認していませんが、Windows が起動しなくなるほどに壊れることはないように見えました。


050 plus を VMware Fusion 上の Windows 10 で

2017-06-18 16:35:43 | デジタル・インターネット

 今まで、Mac から発信できる電話サービスとして、Skype と 050 plus を利用してきました。海外に出かけたときなど、パソコンを Wi-Fi につなぐだけで日本国内に安く電話がかけられますので、とても有難いサービスです。

 残念なことに、Mac用 050 plus アプリの利用者数が少なかったとのことで、2017年5月末をもって、Mac用アプリのサポートが終了してしまいました。既にインストールされている 050 plus アプリは、今のところ、問題なく動いていますが、今後不具合が生じてもサポートされませんし、Mac を買い替えたり、Mac OS クリーンインストールを行ったりしたときにも、再インストールは出来ません。

 そこで、VMware Fusion 上で動かしている Windows 10 に Windows 用 050 plus アプリをインストールしてみました。インストール後、アプリを起動して初期設定(電話番号とパスワードを入力)すると、すぐに使えるようになり、テストコールで正常に動作していることも確認することができました。

 デフォルトでは、Windows の起動時に 050 plus も起動するようになっています。必要なときだけ 050 plus を起動するよう設定を変更するには、050 plus アプリのウィンドウの右下にある「設定」ボタンをクリックして表示される「設定一覧」の中から「アプリの設定」へと進み、「050 plus の自動起動」のスイッチを「オフ」に切り替えればOKです。


JPKI利用者ソフトでの「動作確認」

2017-04-04 11:10:06 | デジタル・インターネット

 Mac OS X 10.11 (El Capitan) が公的個人認証サービスでサポートされ、私が使ってきた ICカードリーダ SCR3310 のドライバも El Capitan 対応版が出ていましたので、今年の確定申告は El Capitan で電子申告すべく、必要なドライバ等をインストールして動作の確認をしてみました。

 自分の証明書を表示させてみると、有効期限切れが判明。確定申告までは間に合うはずと思っていたのですが、2月中に切れてしまっていました。個人番号カードも未だ申請していなかったため、電子申告は諦め、確定申告書作成コーナーで申告書を作成し、プリンタで打ち出して郵送しました。

 JPKI利用者ソフトを使っていて、気のついたことが一つありました。「動作確認」を行うと、動作確認のあと、ICカードとの接続が切れてしまうようで、2回続けて「動作確認」をすると、2回目は失敗します。「動作確認」に続いて、証明書の内容を表示させようとしても、失敗します。「動作確認」をしなければ、証明書の内容は何度でも表示できました。

 「動作確認」をして、ICカードとの接続が切れてしまっても、ICカードを挿しなおせば復活します。JPKI利用者ソフトを立ち上げ直す必要は無く、「動作確認」の後、ICカードを挿し直すだけで、「自分の証明書」を表示させることができました。

 今年は、電子申告をしなかったので、これ以外に問題が無いかどうかの確認はできていませんが、おそらく、問題無く動くものと思われました。

 私が使ってきた SCR3310 は 2007年に発売され、2014年末に生産終了となったようです。販売終了後の製品に新しいドライバを提供するのは、製造販売する側にとってはコストのかかるものであり、それ自体は利益を生まないものです。

 現行製品である ACR39 ですと、El Capitan 対応ドライバが 2015年末に提供されていますが、SCR3310 用のドライバは 2016年末に提供されています。SCR3310 は 2014年末に生産終了、その後、El Capitan が 2015年秋にリリースされていることを考えますと、SCR3310 用 El Capitan 対応ドライバの提供は異例の対応ではないかと思われます。

 新しい OS に対応したドライバが提供されないという理由で ICカードリーダがゴミになってしまうとしたら、それはもったいないことだと思います。しかし、新しいドライバを有償で提供するには、いろいろ問題もあって、現時的な選択肢ではないのだろうとも思います。

 無償で提供してくださった新しいドライバを使って SCR3310 を使い続けるのがよいのか、新しい ICカードリーダを購入するのがよいのか、まだ迷っています。


OS X 10.11 (El Capitan) の小さな問題 その2

2015-11-08 15:35:27 | Mac のソフトウェア

 EPSON のスキャナ GT-X820 を繋ぎ、EPSON Scan を立ち上げてみたところ、何もウィンドウが表示されない状態が暫く続いたのち、スキャナが繋がれていないというメッセージが表示されました。EPSON Scan を起動する前に、スキャナを USBケーブルで繋いだときには、ウィンウィン・ヒュンヒュンと、いつもの音がしていたので、スキャナは認識されていたはずです。

 そこで、Mac を再起動し、再度スキャナをつないでみると、いつもの音(ウィンウィン・ヒュンヒュン)が聞こえません。EPSON Scan を立ち上げてみると、いつもの音がして、EPSON Scan のウィンドウが開きました。

 EPSON Scan は、素直に起動してくれないことがある、という前提で使う必要がありそうです。

 調べてみたところ、EPSON ホームページの製品OS対応情報の中に、スキャナードライバーの El Capitan 対応表があり、その中に記載されている制限事項2が、今回の現象に該当しているようです。

 EPSON Scan が使えないわけではないのですが、El Capitan に対応しているということになっているので、一日も早い修正を期待したいと思います。


OS X 10.11 (El Capitan) の小さな問題

2015-11-08 08:51:07 | Mac のソフトウェア

 OS X 10.11 (El Capitan) にアップデートして、まもなく一週間。今までのところ、大きな問題には遭遇していませんが、細かな問題は残っています。

 Firefox で Facebook を利用していたとき、突然、キー入力を受け付けなくなりました。マウスでの操作は受け付けるのですが、キー入力が完全に無視されます。別のウィンドウに切り替えてから Firefox に戻っても変化無し。Ctrl+Shift+';' で英字入力に切り替えたりしてもダメ。Command+Space を押してみたら、キー入力を再び受け付けるようになりました。

 細かいところで、まだ問題が残っているようですが、今後のアップデートで解決されていくことを期待しています。