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Macを仕事で使う際のメリットや問題点と解決法

電子メールも「封書」で

2009-04-12 17:53:32 | デジタル・インターネット

「電子メールの秘匿性は、葉書と同レベル」というのを、どこかで読んだ記憶があります。

電子メールは、メール本文が、そのままネットワーク上を流れていきます。ネットワーク上を流れるデータを見ることの出来る人であれば、メールの内容を見ることが出来ます。それは、郵便局で郵便物の振り分けや配達を担当なさっている方々が、葉書の内容を見ようと思えば、見ることが出来るのと同じことです。

もっとも、見たり読んだりすることが出来ることと、実際に見たり読んだりするかは別問題です。郵便法第8条や電子通信事業法第4条でも、在職中に知り得た他人の秘密を漏らしてはならないということになっています。

しかし、会社の業務に関わる連絡事項を、葉書に書いて送る人がいるでしょうか?
個人の履歴書を、透明なビニールの封筒に入れて送る人がいるでしょうか?

普通は、内容物が見えないような封筒に入れて送ると思います。

各種文書の電子化と、電子メールの普及に伴い、文書のやりとりに電子メールが幅広く使われるようになってきました。しかし、電子メールで文書をそのまま送るということは、

 会社の業務に関わる連絡事項を、葉書に書いて送る
 履歴書を、透明なビニールの封筒に入れて送る

ということと同じことです。

電子メールの世界で、封書に相当するのが、暗号化メールだと思います。暗号化メールは、宛先と差出人は誰にでも読める形になっていますが、メール本文は暗号化されていて、容易には解読できません。

Windows上で使われている Outlook Express、Mac OS 標準搭載の Mail、無料で手に入るThunderbird 等、よく使われているメールソフトは、かなり以前から、暗号化メールに対応しています。あとは、「電子証明書」というものを取得する必要があるのですが、これも無料で提供してくれている会社があります。Thawte という会社です。この会社のホームページから申し込めば、すぐに電子証明書が手に入ります。

お金をかけずに個人情報を守ることが出来る環境は整っています。「メールは暗号化して送るのが普通」ということになってほしい、と願っています。


Windows環境との互換性[6]:プリンタとスキャナ

2009-04-12 17:05:41 | Mac のソフトウェア

Windows から Mac に移行しよう、と思ったとき、

 今、使っている周辺機器は使えるのか?

というのは、重大な問題です。安いものであれば、「まあ、ついでに新しいものを買おう」ということでもよいかもしれませんが、高いものであれば、「ついでに・・・」というわけにもいきません。ましてやオフィス環境の場合、共用プリンタが使えるかどうか、というのは、Mac に移行できるか出来ないか、という問題になってきます。

周辺機器の中でも、プリンタは特に重要ではないかと思われます。幸い、プリンタメーカーの Mac OS 対応状況が良くなってきており、主要なメーカーの製品であれば、特に問題ないと思います。製品購入時に同梱されている CD-ROM にも Mac OS用のドライバやユーティリティが入っているようですし、ホームページから Mac OS用の最新のドライバーをダウンロードすることも出来ます。

スキャナについても、主要なメーカーの製品であれば、メーカーのホームページの情報を見る限り、特に問題はないようです。

ただ、残念なことに、Windows環境と同等の機能をサポートしてくれていない場合もありますので、仕様を細かくチェックする必要があります。特に複合機など、オフィスでの利用が主と想定されていると思しき製品になりますと、Mac OS のサポートは、一部の機能に限定されていることもありますので、注意が必要です。

最後の手段としては、Mac OS用のドライバが無い場合、VMware Fusion 等を利用することにより、Mac上では PDF を作成し、それを Windows上の Acrobat Reader で読み込んで、プリンタに打ち出すという方法も使えます。Windows環境にスキャナのドライバやユーティリティを入れて、Windows上で読み込んだデータを、Mac上で利用する、ということも出来ます。

でも、そこまで頑張らなくても、素直に Mac OS だけで仕事が進められる環境が整ってきていると感じています。


Windows環境との互換性[5]:マウス

2009-04-12 14:17:54 | Mac のソフトウェア

少し前までの MacBook や MacBook Pro を見ますと、トラックパッドの手前側にボタンが一つあるだけです。Windowsマシンであれば、ボタンが2つ、ついているものですが、Mac は1つしかついていません。

実は、Windows の右クリックに対応するものが、「Ctrlキーを押しながら、クリック」という動作です。

Windows 用の2ボタンUSBマウスを Mac に繋げば、右ボタンが「Ctrlキーを押しながら、クリック」という動作に割り振られます。Windows の左右のボタンの使い分けと、同じような感覚で使うことが出来ます。

ホイールも動きます。マウスのホイールを回せば、上下にスクロールしてくれます。

Mac を使い始めた頃は、アップル製の1ボタンマウスを使っていましたが、現在では、普通の Windows用2ボタン(ホイール付き)マウスを愛用しています。


Windows環境との互換性[4]:テキストファイル

2009-04-12 14:02:38 | Mac のソフトウェア

Microsoft Office のファイルであれば、
 Excel のシートを印刷するときには、大きさの調整が必要。
 PowerPoint はフォントの大きさが少し違い、形が崩れる。
といった不満はあるものの、Windows環境との互換性はあります。

では、テキストファイルについては、どうでしょう?

Windows は、「メモ帳」と「ワードパッド」が標準搭載です。Mac には、「テキストエディット」というユーティリティがついています。

Mac のテキストエディットは、リッチテキスト(拡張子 .rtf)に対応していますので、リッチテキストにしておけば、 Windows でも Mac でも同様に扱えます。

では、プレーンテキストは、どうでしょう? VMware Fusion 上で動かしている Windows XP (SP3) と、Mac OS X 10.5 (Leopard) を使い、挙動を調べてみました。

1.Mac で作成したプレーンテキストを、メモ帳で開いてみる
・改行が「↑」に化け、次の行が改行されずに続く。
・文字コードの問題は無い。

2.Mac で作成したプレーンテキストを、ワードパッドで開いてみる
・表示上は、特に何の問題もない。
・ワードパッドは文字コード UTF-8 に対応していないが、テキストエディットは UTF-8 にも対応している。テキストエディットで作成したテキストを UTF-8 で保存した場合、その文書はワードパッドでは読めない。

3.Windows で作成したプレーンテキストを、テキストエディットで開いてみる
・メモ帳やワードパッドで作成したファイルは、特に問題なく開くことができる。
・文字コードの問題は無い。

こうしてみますと、
・Windows で作成したテキストファイルは、そのまま Mac で読める。
・Mac で作成したテキストファイルは、ワードパッドで読める。(メモ帳は不適)
ということになります。

ただ、Mac でテキストファイルを保存する際、文字コードを UTF-8 にすると、そのままではワードパッドで読み込めません。いったんメモ帳で開き、改行が「↑」に化けていることは気にせず、「名前をつけて保存」で、文字コードを Unicode にして保存しなおせば、ワードパッドで綺麗に読み込めるようになります。

というわけで、テキストファイルを Windows と Mac の間でやりとりするとしても、通常は特に問題ありません。

例外的なケースですが、国外から受け取ったテキストファイルの場合、グラフィック文字を使っている場合があります。グラフィック文字が入っているテキストファイルは、Mac のテキストエディットでは開けません。開けるけど文字化けしている、というのではありません。「開けません」というメッセージが出るだけで、ファイルの中身を一切表示してくれないのです。

こういう場合は、Windows のメモ帳で開いて保存しなおせば、Mac でも開けるようになります。