信州山里だより

大阪弁しか話せないの信州人10年目。限界集落から発信している「山里からのたより」です。

春からの収穫物の報告…のはずが

2011年08月02日 23時21分00秒 | Weblog
2011年08月02日(火)記


今は夏野菜の最盛期ですね。
ナス、ピーマン、トマト、キュウリ…菜園を作っている方は、収穫の喜びを充分満喫していることでしょう。
でも、家庭菜園ならではの不安もあります。そう、放射線です。
プロの農家の出荷物ならJAなどでチェックできるでしょうが、自家栽培、自家消費では土や水、空気のみならず、堆肥、肥料がどの程度放射能汚染されているか見当がつかないですから、スルーしてしまいます。

カネの亡者が、想像力欠乏者が、権力志向者が、マスコミの煽ることに疑いを持たないB層(かの小泉純一郎陣営が定義づけた)といわれる人びとが、取り返しのつかないひどいことをしてくれた。
(参考 「TV新聞は原発報道と一緒で核心は報道しないでしょう。私も中にいたので判りますが、報道にも多くの利権が絡みそのメディア関係の誰かの懐が痛む場合ほとんどが報道されません。だからネットメディアの重要性が問われると思います。」)

野菜類は、もし放射線が高ければ、そのまま畑に置いておかれやがては枯れていく。この推移は私達にはそんなにショックを与えない。
では野菜でなく家畜ではどうか。酪農家が家族のように可愛がっていた牛や豚はどのようになっていくか?
少し、ほんの少し想像してみてください。



想像できましたか。
登山家(冒険家?)野口健さんが彼のブログで紹介してくれています。
ここには、反原発・脱原発の流れを作りたくない新聞・TVでは決して報道しない現実があります。
http://blog.livedoor.jp/fuji8776/?blog_id=1477032
なんと可哀想なことを。

福島の酪農家の心中は、計り知れないほどの無念さであろう。
餓死していった牛や豚たちも無念だっただろう。
少しは止(とど)まろうともせず、なお一層原子力、原子力という人間は、なんと残酷な生物なのだ。カネで解決すればそれでよしと考える人間は、なんと心を持たない生物なのだ。



これを書いていたら、西洋と東洋の賢人の言葉を思い出しました。正確なコトバは覚えていませんが、意味はたぶん間違いないです。
古代ローマの政治家キケロ
あらゆる職業のうち、最も生産的で最も楽しく、最も自由人に適するものは農業である。
江戸時代 八戸の思想家 安藤昌益
あらゆる職業のうち、最も尊いのは教育と百姓である。


今回は春先からの収穫物をまとめてお便りしようと考えていたのですが、またペンが(今はキーボードですね)滑ってしまいました。次回こそ報告します。

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