信州山里だより

大阪弁しか話せないの信州人10年目。限界集落から発信している「山里からのたより」です。

平年並みの天気になぁーれ

2007年11月15日 08時06分33秒 | Weblog

ここ数日天気が悪く、雨だったり曇りだったりのすっきりしない天候が続いていました。天候がすっきりしないことは、気温が高い、ということになります。これが困ります。リンゴにとっては色づきや甘みの乗り具合に影響します。それに加え、信州人には絶対欠かせない野沢菜にとっても影響が大きい。わが里もほとんどの家庭が自家用を栽培しています。中には当地で作ったものは柔らかくおいしい、という評価があるので委託されて栽培しているおばあちゃんもいます。早く播種した人にとっては、ちょっと苦戦か。

少し横道にそれますが作物はデリケートですね。1mにも満たない小川を隔てた右と左で、作物の質が違ってくる。わが里からほんの50m上がるか上がらないかの里では、超有名な辛味大根の名産地なのに、わが里では全くできない。同じ種を播いても辛くはならない。この地方で有名なのは、犀川の左岸(北側)では、これまた有名な西山大豆という名品ができるが、右岸は全く一般的なダイズしか取れない。

さて話は戻ってこの野沢菜。早く播いたものはかなり大きくなってきていて1m近い。そろそろ収穫すこそこの人は、ゆったり構えて、収穫時期をいつごろにしようか、その10日か2週間前くらいには尿素をくれてやらねば、まあそのころまでには霜の1回や2回は降りるだろう、なんて考えている。春の天候不順は比較的影響が少ないのだけれど、秋のそれはてきめんにくる。

わが家の野沢菜は少々ばて気味。つまり初期成育は良かったけれど、お向かいの92歳のおばあちゃんが作っている野沢菜のほうの生育に追い越されてしまいました。
これは天候ではなく技術の差。
昨年も大きくならないうちに生育が止まってしまって、やむを得ず小さいまま漬物にして食べたのですが、一部まだこれから大きくなるだろうと期待を持って年を越したものは、結局春になって小さいまま「菜の花」漬けとなって、ボクの胃の中に。

天候。どんな天候にしろ、われわれはそのまま受け入れるしか仕方ないですよね。
ただこの数日の天気の悪さが北アルプスの山嶺にとっては化粧の時だったのか、からっと晴れた今日、ハッとする美しさを見せてくれました。
わが家へ行く道の、今日の午後12時30分頃の美しい風景(右よりのピークは白馬鑓ヶ岳。左へ天狗の大下りから不帰嶮です)。
(2007.11.14 記)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。