2012年07月10日(月) 記
久しぶりのお便りです。
いつか話せると思うのですが、ある事情があって最近頻繁に大阪に行っています。
行くと数日は帰ってこないので、畑は草ぼうぼう、リンゴもきっとこの分じゃ良くないでしょう、真に残念ですが。
さて昨夜の8時頃大阪から帰宅したのですが、まず声を出して迎えてくれたのはヤギのナナ。鼻筋や顔を撫でてやります。次にロク…全く反応はありません。いつもなら千切れんばかりに尻尾を振って迎えてくれるのですが。
玄関から台所に入ると女房はいたが、やっぱりロクはいない。
話を聞くと、「ナナと3人(1人と2匹)で散歩に行った折、ふと見ると鼻の横から血を出しているので、「どうしたの」と触りかけたとたん、手を噛みに来たのできつく叱った。それから急に元気がなくなって、夕方から庭で寝そべったままになっている。自己嫌悪に落ちてるかも」ということでした。
真っ暗な庭にでると確かに寝そべっている。声をかけても動こうとしない。
ま、家の周りにはだれも住んでいないので、鎖を外していつでも家の中に入れるようにしておきました。
翌朝ロクは家に上がってはいたけれど、寝そべったまま。やはりいつもとは様子が違う。声をかけてもじっとしたまま。
で、顔を見ると少々メタボ気味だったがそれ以上にアゴ、ホッペ、目の周り、要するに顔全体が大きく腫れ上がっている。
瞬間思いました。これはきっとマムシに噛まれたんだと。
散歩コースの途中にマムシが日向ボッコする場所があって、2年前までは必ず夕方そこにいました。
動物というのはお互いがニアミスをしてもほとんど干渉しあわない。ネコがいる横をスルッとキツネが通り過ぎる。ハクビシンだってそう。だから、動物の世界は弱肉強食でいつもいつも殺しあっているという世界では全くない。
で、いつもの通り刺激せずそっと横を通り過ぎる。
ロクはびっくりするくらい近くにまで鼻を寄せて様子をうかがい、やがてマムシから離れる。マムシも動かず、じっとしている。
ま、それが2年前までのこと。昨年は現れなかった。
ここからは想像なのですが、マムシの機嫌が悪かったのか、ロクがその存在をはっきりすることなくマムシに近づいたからなのか、ガブッとやられた。たまらぬ痛さのところにオカンがその出血に気づいて触ろうとしたので噛みかけた。痛みがどんどん激しくなる。毒もまわってくる。立っているどころか、尻尾を振る元気もなく、ただただ横になっているのが精いっぱい…という感じだったんではないでしょうか。
もちろんドッグフードも食べず、私の知る限りでは水も飲まず、ただただひたすら横になっているだけ。
時折様子を見ると口からよだれも出っ放し。そんな具合でした。
写真は腫れている様子です。つんとした鼻梁のかっこよさも微塵にもありません。ちょっと見てやってくださいこの顔。
夜にはやっと短い距離ですが、よたよたしながらもほんの少しですが歩くようになりました。目の光も若干戻ってきたようです。よだれも止まっています。まだドックフードは食べませんが私たちの夕食の魚をあげるとほんの少しですが食べるようになりました。でもまたじっとしています。
動物というのはすごいですね。
怪我を負えば自分でなめて傷を癒し、体調が悪ければそれなりにカバーする。ただひたすらじっとしてその回復を待つ。
人間は動物のことを「犬畜生」とさげすみますが、どうしてどうして言葉は変ですが見習うことがいっぱいあります。ある意味尊敬もしています。
「ペット」から「ともに生きる仲間」という感じです。
ペットの夜間販売禁止の法律。いい法律だと思います。
※昼間にとった写真をカメラからPCに保存しようとしたら消えてしまいました。なぜ?
で、この写真は夜に撮りなおしたもの。
それにしてもwindows7を使いこなさないうちにwindows8が発売されるというニュースを見ました。ついていけないですね。XPで不満はなかったのに。