信州山里だより

大阪弁しか話せないの信州人10年目。限界集落から発信している「山里からのたより」です。

絵画を見に…

2013年09月27日 23時40分49秒 | Weblog
2013年09月27日(金)記

今日のお便りは昨日の話。そして昨日の話になる前に、ほぼ1か月前のことから。

8月の終わりころ、長野県山ノ内町(湯田中・渋温泉やお猿の温泉、あるいは志賀高原と言った方がわかりやすいかも)の「志賀高原ロマン美術館」に行ってきました。
そこでものまねタレントの清水アキラさんの絵画展をやっており、「え~っ、彼はどんな絵を描いているんだろう」ということで見に行きました。

その絵画展には『開館15周年特別企画 清水アキラ展 ふるさとに想う』と名付けられているように、彼はここ山ノ内町の出身なのですね。

今、芸能人や歌手、あるいはスポーツ選手などその世界で名を成している人たちが、意外にも農作業をしているとか、絵を描いているとか、陶芸をしているという話をよく耳にします。そしてそれぞれがなかなかいい物を生み出しています。私なんぞ一芸にも秀でていないので、両道を行く人たちに対して、たいしたもんだなあと感心します。

ま、そういうことで清水さんの絵を見に行きました。写真はそのリーフレット。


ちなみにこの美術館は芸術院会員で建築家の黒川紀章さん設計で、その関わりかどうか知らないけれど、彼が東京都知事選に立候補した時の選挙カーも屋外に展示してありました。
そして、美術館のすぐそばにある新潟から移築したという「豪雪の館」は、古民家好きの私にとっては一見の価値あり、でした。

以上がほぼ1か月前のこと。
で、これから書くことが昨日の事。

今信州の小屋にきている義兄から、美術館に行きたい、という誘いを受けたのを機会に、歌手、タレント、俳優などの絵画作品を展示する安曇野の『夢穂高美術館』に向かいました。

この美術館には、黒沢明監督の絵コンテや鶴太郎さんはもちろん、榎木孝明、矢代亜紀、加藤登紀子、加山雄三さんたちの絵や書があるそうで、私は特に加山雄三さんの波の絵を見たいという思いがあって、実に楽しみにして行ったのですが…なんと、なんと、あるはずの場所に行ってもその美術館が、跡形も無い。

何度か同じ所をぐるぐる回った挙句、道を隔てた向かい側に『ギャラリー 夢穂高』という看板をあげている小さな建物があったので、名前から関係がありそうな気がして、ここで聞いてみることにしました。
答えは、何年か前に閉館した、ということ、残念!
この美術館の前を走る道は幾度となく通り、近いうちに、近いうちに、今度、今度と思っていたのはダメですね、こういう「先送り」の考えは。

ところがこの無料ギャラリーには榎木さんをはじめ数人の作品が展示してあって、楽しませてくれただけでなく、オーナーから茶とお菓子を出していただきながら、知り合いの画家兼歌手の話、陶芸家の陶芸作品、野の花などに話が及んであっと言う間の時間を過ごしました。いや、実に楽しかったひと時でした。
ちなみに私は、安奈淳さんの色鉛筆で描いたネコと少女の小品にひかれました。

安奈淳さんの絵は正直言って素人目の私ですら「上手」とは言えないですが、彼女の内にある何とも言えない少女っぽさが醸し出されていて、「この人は描いている時には少女になっているんだ」「上手い下手にとらわれず、心底楽しんで描いているのだ」と思いました。
「絵を描く」とはこういうことなんだと、改めて思った次第です。

もし安曇野に来ることがあれば、観光で名所を回るのもいいけれど、こうした土地の人(秋山さんは上越からこちらに移住だそうですが)と語り合うのも、それはそれはいい思い出になると思います。寄ってあげてください、時間はありそうですから。

あ、そうそう、もう一軒。JR穂高駅に隣接している『アートギャラリー穂高』にもぜひ立ち寄ってあげてください。車で来たなら、向かいの観光案内所の駐車場に停めて。あるいは穂高神社の駐車場でもいい。
そこだと歩いて5分。ぶらり駅前のお店を覗きながら、というのもいい。

ここにも気に入った絵があったのですが(安曇平と北アルプスの夕暮れ)、ちょっと手が出ない金額でした。
でも、カレンダーや手ぬぐい、絵葉書などもあります。
それに「ここは来年は続けられるかどうかわからない」と店番をしていた女性(オーナーかな?)が言っていましたが、なくなると勿体ない。ぜひ、行って応援してあげてください。狭いですがなかなかいい雰囲気のところですよ。

信州は美術館やアート関係がたくさんあって、こんな点も好きなところです。
という訳で、今日はアートについてでした。

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