信州山里だより

大阪弁しか話せないの信州人10年目。限界集落から発信している「山里からのたより」です。

『real tamagokake-gohan』 に向かって、一歩前へ

2011年03月24日 23時02分27秒 | Weblog

2011年3月23日(水) 記

朝起きると、憂鬱な気分で「今日はどうだろう」とまず原発と放射能のことが頭にうかびます。まずやらねばならないことは原発事故を終息させること。活動している現場の皆さん、切によろしくお願いします。

さてここ信州の山里は午前中いっぱい雪でした。寒い寒い。寒暖計を見るともうすぐ昼だというのに2℃。暑さ寒さも彼岸までと言われるのに、山里はまだまだ寒くて畑仕事はまだありません。で、こういう時期を選んで山仕事をする、ということなのです。

雪のあがるまでは昨日使ったチエンソーのメンテナンスです。切っている最中に木に挟まれてから微妙におかしくなったガイドバーの調整と目立てをし、雪のあがった昼過ぎからフィールドへ。

昨日切ったケヤキの──といってもホンの一部で、ともかく大きい木なので全体から見れば1割もないでしょうね──丸太をとりあえず家まで搬入しなければなりません。
いつもの私ならしばらくは放っておくのですが、今回は「即実行」です。なぜならこれを原木にキノコを植菌したいため、です。

下の写真は、裏山から伐採したコナラの一部です。これでシイタケを作ろうともくろみ、玉切り(栽培に適した長さに切りそろえることで、長さが90~100cm位)までして、あとは菌を打ち込むのみ、というところまで準備しておりながら放置しすぎて、とうとう時期を失ってしまいました。いいほだ木になる木だったのに、残念です。
  
で、今回はそんな失敗を再演しないためにも私には珍しく「即実行」ということにしたのでした。

ところがいざという時に運搬車用のガソリンが心もとない。それに時期が時期。
街に出てホームセンターで「ひらたけ(しめじ、のこと)」と「なめこ」のコマ菌を購入したものの、この近くのGSでは案の定品切れ。で少し離れた知り合いのJAスタンドに電話すると、10リットルの制限つきだがあるとのこと。それで充分。そこまで行くことにしました。

着くとそこには、前々から声をかけていたニワトリの「ひな」の注文書がきており、期限が3月25日まで。なんともはや、時間の押し迫った騒がしいことです。
ガソリンの用事がなければ来なかったこの店、どうしてたんだろ。せめて電話1本ぐらいくれたらいいのにね。ま、その場で注文することにしました。

さて、注文書に書かれた「ひな」(ひよこ)の値段を見て「驚き桃の木山椒の木」です。ビックリしました。皆さんの参考になるかもしれないので値段表を書いておきます(オス・メスとも同価格)。

中びな(白・赤) 60~80日齢 1,200円
大びな(白・赤)100~120日齢 2,070円
烏骨鶏      60~80日齢 4,560円
青卵鶏      60~80日齢 2,210円
プリモスロック  60~80日齢 2,070円
合鴨               時価
あひる              時価
※ 名古屋コーチンは取扱いなし

迷いました。本命が取り扱いなしなので赤に即決ですが、「中」か「大」かもさることながら、値段がべらぼうですから。ここで働いているSさんも「えーっ、また上がったの」。
(ここは小声で…「だから百姓は農協に怒っているんだ。百姓はあくせく働いても実入りが少ないのに農協ばかり大きくなって。農協も商社と変わらん」と。これは私が言ってるのではないですよ。現場のお百姓が言ってるんです)。

でもまあ、TPPに参加して農協の役割の一部を剥奪して外資の民間企業に代わると、生産者は買い叩かれ、消費者は食べものの首根っこを押さえられることになるのは火を見るより明らかです。「国民の食べ物、食料」という安全保障の観点が無視され、利潤追求の一手段としての「食品」へとその性格は劇的にかわるでしょう。だから私はTPPは絶対反対なのです。

結局迷った挙句、当初の予定より羽数を大幅に減らして「大ひな」を注文しておきました。
「大ひな」にした理由。
ネズミやモグラは勿論、ヒヨドリ、ヘビさえ取ってくるネコが3匹いること。
とにかくこやつから守ってあげて、あーっ、早く『本物の玉子かけごはん』食いたいー。


思わぬ時間を費やしました。さあ、ここからトシカズさんの畑に直行です。
「はやいことケヤキを運ばな」。

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