信州山里だより

大阪弁しか話せないの信州人10年目。限界集落から発信している「山里からのたより」です。

農作業体験で 指切断

2012年09月28日 23時14分11秒 | Weblog
2012年09月28日(金)記

昨日の27日、(長野)県内で気になるニュースが2件ありました。
一つは、大阪寝屋川市の中学3年が農家民泊して農作業体験中、稲わらを切る動力カッターで右手の指2本を切断した、というニュースでした。

この機械は私も持っていて、2枚の頑丈な刃が高速回転し、投入口からワラを投入すると設定した長さに切断されて飛び出てくる、という機械です。少し強力なものは太さが親指大の小枝も難なく切ってしまいます。

私が所有しているのはこの強力タイプで、リンゴの剪定枝の処分や、カヤをチップにしてヤギ小屋に敷いたり、稲わらをマルチに使うために短く切ったり、時にはニワトリのエサ作りに使ったりと、なかなか役に立つ機械です。
重宝な機械だけに使う頻度は高く、したがって回転部に引き込まれて、といった危険度も増します。

報道によると、投入したわらが詰まってそれを取り除こうと手を入れたそうですが(絶対にやってはならないことでした!)、本当に気の毒なことです。
本人やその保護者はもちろん、学校の先生、受け入れた農家もショックを受け責任を感じられておられることでしょう。お察しします。

でも、こうした事故が起こったとしても、農家に泊まって農作業を体験するという経験は、中学生の彼らにとって一生の思い出となるし、人格形成にも多大に寄与するものだと考えています。また、肉体的、特に精神的セラピーにも寄与していることがわかってきています。
また、受け入れた農家にとって正直なところ大変なこともありますが、私たちには何でもないことに対する子どもたちの驚きや喜び、そして一緒に食べ、話し、笑いあえることが過疎に住む農家の活力にもなっています。

私もこの事業の参加者の一人として、この不幸な事故を契機に、農家民泊や農業体験メニューにどんな影響がでてくるのか見守っていきたいと思っています。
ただ、こうした不幸を反省してより一層の安全確保をしなければならないのはもちろんですが、この事故があったからこの事業(農家民泊や農作業体験)は廃止する、ということにならないよう、切に要望したいと思います。



もう一つは、駒ヶ根の米穀販売会社が福島県産米を長野県産米と偽って販売した、というニュースです。
これについては、次回に。