都城ミュージカルクラブ(MMC) ブログ

ミュージカル劇団 平成24年4月~キッズ部新規開設♪http://www.mmc-2009.net/

歌・踊り・芝居のバランス

2010年01月20日 22時43分40秒 | 日記
17日の日曜日、福岡まで劇団四季の「コーラスライン」を見に行きました。

私にとって30年ぶりのコーラスライン観劇です。

昨年の夏に、「ウエストサイド」を観たときに感じた四季のレベル低下。
昨夏のときは、初めて見る作品だからかな?とも思っていたのですが、
今回は以前にも見た作品なので、技量がわかります。

30年前、私は高校生でした。
出演者は…
市村正親・飯野おさみ・沢木順・前田美波里・青山弥生、羽永知子etc
今でも日本や四季を代表するような最高の配役メンバーでした。

ゾクゾクするような あの感動!
歌を聞いただけで 心揺さぶられたものでした。

(この台詞を受けて、次にこういう反応だったよな)
って思い出しながら観ていたのですが、
どういうわけか、反応出来ないのです。
(ん?なぜだ?)

役者の台詞に感情がこもっていないように聞こえました。


舞台で、
以前に出演していた役者と
今の作品に出ている役者とを比較するのは、
あまりするべきではないことだをわかっています。

作品は、役者がどのようにその役を理解し、演じているか。
この役者はどのように理解し、表現しようとしているのか。
…を楽しむようにしています。


現在の劇団四季の場合、
ダンスや歌は、専門に学んだ人が多く、
それぞれの技術は素晴らしいものです。

が、芝居の方は…
四季メソッドのおかげ(?)で
台詞は はっきりと聞き取れますが、
各役者の気持ちが伝わってきません。

各々の役者がぶつかり合って 作品を作り上げるんだと思います。
なのに、出来上がった作品を作るための、
役者は部品になってしまっているようです。
(誰が演じても 同じってこと??)

役者が変われば、多少なりとも評価が変わります。
全体評価の変わらない作品って、
いつ観劇しても同じものが観れるけど、
いつも同じものしか見れないさびしさもあるのではないでしょうか。


ダンスだけ、歌だけ、芝居だけ、
一つだけ上手ではなく、
3つのバランスのとれた役者でミュージカルを観たいです。